Hatena::ブログ(Diary)

オーディオ寝室四畳半

2016-12-29

謎箱付き(ノイズフィルター付き)電源ケーブルを製作しました

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オーディオがかなり好きな人なら誰もが一度は気になる?謎箱付きケーブル。その中身がLCRネットワークだということは一応知識としては知っていました。しかし昨今PSE法の影響かその姿はめっきり減り、グレードの高いものはやはりお高い。そんなある種の憧れを抱いていた謎箱付きケーブルも買えないなら作ってしまえばいいじゃない、ということで製作してみました。

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そのための前段階として、ヴィボーオーディオのロジウムメッキ電源プラグとサエクのAC-5000でケーブルを製作。その音がなかなか良いと感じたので、材料として流用し、新たな部品を付け加えて製作。その新たな部品とは写真にあるものと手持ちのネジだけです。

このノイズフィルター付き電源ケーブルを作るにあたって、旧来の友人であるところの、じゅん氏に力をお借りしました。あらためてお礼を申し上げます。

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アルミケースにケーブルを通す大きな穴とノイズフィルターをネジ止めする小さな穴を開け、TDKラムダのRSMN-2020を取り付けます。ケーブルクランプを仕込んで端子に接続し、蓋をします。そしてじゅん氏と二人で、でっち上げた会社と製品名のステッカーを貼って完成となりました。

完成写真では会社のロゴマークの黄色い正弦波が白飛びしてしまったのが悔やまれます。しかし、かなりかっこいい仕上がりになったのではないでしょうか。

コンセントからアナログ系統への給電に入れました。

肝心の音のほうは、まずSN感の向上が上げられます。ノイズがぐっと減って闇とも思える無音とサウンドステージとの対比が際立ちます。そしてどこまででもボリュームを上げていけるような滑らかな音です。残響は広がり、音像の実体感が増します。ヴァイオリンソナタなどのソースでは演奏者の息遣いが良く聴こえる様になりましたし、こんな音が入っていたのかと気づかされる盤もありました。とんでもないコストパフォーマンスだと思います。

それではよきオーディオライフを。またこの一年お付き合い頂きましてありがとうございました。良いお年をお過ごしください。


※自作系の記事ではなるべく書くようにしていますが、この記事を見て作ってみようと思った方がいたら、その際は自己責任でお願いします。AC100Vは怖いものです。短絡などの事故が起きても僕は責任を取れないので必ず自己責任という言葉を忘れないでください。

2016-11-17

オーディオマニアのための極私的名盤vol.1 サン=サーンス交響曲第3番「オルガン付き」

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皆様いかがお過ごしですか。だんだんと涼しさが増してきて過ごしやすい秋から冬並行しようとするそんな季節ですね。早くもインフルエンザが流行しているということなので、必要な方は早めの対処をされると良いかもしれませんね。


新しいシリーズを立ち上げました。タイトル通りなのですが、久しぶりのディスク紹介となります。今までと違うのは、集中的に取り上げるのではなく継続し、散発的に紹介するということです。皆様のディスク蒐集に少しでも力添えできればと思っています。

それでは第1回目に入りたいと思います。これまたタイトル通り、サン=サーンスの通称オルガンと呼ばれる曲です。名演奏や名盤と呼ばれるものが数多くある曲だと思いますが、僕が選んだのはREFERENCE RECORDINGSのSAINT-SAENS SYMPHONY NO.3"ORGAN"です。規格品番はRR-136SACDです。僕の大好きなリファレンスレコーディングスの中でも、キース・ジョンソン博士が手がけていることで、近年では一際抜きん出た存在のように感じます。

曲目は序奏とロンド・カプリチオーソOp.28、ミューズ詩人たちOp.132、交響曲第3番「オルガン付き」となっています。ですので、第2楽章後半部(第2部)のオルガンで幕を開けるトラックを聴きたい場合は6トラック目を指定することになります。

さてそのオーディオ的快楽を求める方々に注目のオルガンですが、僕が初めてこのディスクを聴いたとき、拍子抜けした瞬間に恐怖ともいえる戦慄を感じたのでした。それは量感のある低域がドーンと来るようなものではなく、ひたすらに深く沈みこんだ超低域が地鳴りの様に襲ってきたからです。マイスピーカーであるCS2.3の低域再生能力をはるかに超えた超低音がこのディスクには含まれているように想像します。まさに底が知れないディスクです。低域再生能力に自信のある方はぜひトライしてみてください。

オルガンに注目が行きがちですが、全編を通して録音が素晴らしいのです。まるでホールにいるかのような、もしくは自分の部屋にオーケストラが来ちゃったかのような音場が展開されるのです。特に楽器の前後感が素晴らしく、例えばティンパニがステージの奥にいるのがとてもよくわかります。さらに素敵なことに、各楽器の音色や響きが生々しく、そして美しいです。どこを切っても楽しめる盤です。

Saint
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2016-09-20

さらば御影石!となるのか?TAOCのオーディオボードSCB-RS-HC45Gを導入

暑さもやわらぎ、過ごしやすくなってきました。いかがお過ごしでしょうか。例年のことではありますが、台風の接近や地震もあり、防災対策はしっかりしたいですね。オーディオ的にはスピーカーの転倒などは絶対に避けたいところです。

さて今回の記事はオーディオボードです。災害対策という観点ではなく、単純に音質上のグレードアップを求めてのことです。これまでは薄くて比較的柔らかい色の御影石に、ホームセンターで手に入る滑り止めシートを、適宜サンドイッチしたものを重ねて使ってきました。しかしそれが音質上のボトルネックになっているのではないかと考え始めました。御影石は音が悪いというネットの声を聴くにつけ、それは工夫してないからだ、と決め付けていました。しかし御影石にこだわる理由もないなと思い浮かんだとき、オーディオボードの導入を決めました。人が言うことには何らかの理由があるはずで、これは自分でやってみなければわからないだろうということですね。

導入を決めたまではいいものの、相変わらず僕は悩みます。オーディオボードの考え方としては、リジッドに固めて物性で勝負するか、フローティングして床の影響を排除するかだと思うのです。リジッド派の極端な例が御影石などの石材系。フローティング派の代表はウェルフロートなのではないかと考えていました。

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うちはブログタイトル通り、和室です。畳の上に茣蓙まで敷いてあるわけで、これでリジッドに固めるには、重量物をスピーカーとの間に挟むしかないと思ったわけです。正直なところお金もなかったですし。今はあるのかと言われればそうでもないんですけれど。そこで御影石でした。代替のボードを選ぶにあたって、上記の理由からリジッドは無理と思い、フローティングに興味がありました。が、スピーカーに敷くサイズのウェルフロートは予算的に無理となり、リジッドに固める方向へ。

あれこれ悩んだ結果選んだのは、またもやTAOC。最近なんだかTAOCづいてるなあと感じてもいますが、決め手はスピーカーのサイズとピッタリだったこと。それからもうひとつは、一工夫あったということですね。木材でサンドイッチされているコア材がハニカム構造と知るとなんだか良さそうに思えてくるのです。

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さて、ここからは使ってみた印象を書いていこうと思います。前置きが長いのは相変わらずです。THIELのCS2.3の足には付属のスパイクとJ1プロジェクトのB35DLCでスパイクを受けています。低域はドンと量感が出るタイプではなく、下へ沈み込むような感覚がありました。ヴォーカルなどの中域はリヴァーブなどのエフェクトが乗っている場合、きれいに分離するようになりました。大きな違いはやはりシンバルなどの高域で、ガッと強く叩いたときの音と優しく叩いたときの強弱がはっきりしたように思います。質感はさらさらした感じで、これは表面のコーティングの関係かもしれませんし、木の響きが乗っているのかもしれません。音場はふわっと広がる感じで、耳に心地よい響きが付加されているように思います。これをどう捉えるかで、このボードの是非が判断されるのではないかと思います。僕はありだと思いました。

TAOCの今の考え方としては、響くものは響くのだから、きれいに響かせて(減衰させて)、不要な振動はできるだけカットしようというものだと思います。実際に鳴らしているとき、例えばEDMのような低域が規則的に連続して響くようなソースでは、ボードが振動しているのを触って確かめていますし、何が何でも響きを殺そうという方向ではないようです。

今回、御影石からオーディオボードに換えてみましたが、メーカー製のオーディオボードの良さが分かる結果となりました。余った御影石は庭に敷くことになりました。余談ですが。


2016-08-09

対決!DENON DL-103とaudio-technica AT33PTG/供祖阿比べ〜

いやあ、毎日毎日暑いですね。特に今日は全国的に暑いそうです。日本はもう亜熱帯なのではないかと夢想する暑さです。

気持ち程度の冷房を入れ、レコードを聴きながら、暑い夏にぴったりの企画はないかとぼんやり考えていたら、レコードに目が留まりました。そういえばオーディオテクニカのAT33PTG/兇鮃愼して、ずっと使用していたにもかかわらず、レポしていなかったなと。これはもう書くしかないなということで対決と銘打ちました。

いやいやそれにしても、これを書くにあたって、この夏一番かもしれない暑さも吹っ飛ぶくらい、僕の肝は冷えてます。何せ日本を代表する大定番カートリッジと、ファンを多く持つ名シリーズの中核モデルなわけです。冷や汗も出てきました。

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今回の対決には、相応の音源が必要かなと思い、我が家のたいしたことないアナログライブラリからHOFF ENSEMBLE(ホフアンサンブル)のQUIET WINTER NIGHTとSHANTI(シャンティ)のKISS THE SUNを用意しました。比較試聴するには十分な音源だと思います。HOFF ENSEMBLEはノルウェーの高音質レーベル、2Lからリリースされた音源で、大まかにアナログとハイレゾ販売されています。SHANTIはSAVOYレーベルから高音質音源を次々に出して、ハイレゾクイーンなどと呼ばれたりしているようです。

極々私的な話ですが、SHANTIはSACDの発売をやめてしまいましたし、HOFF ENSEMBLE(2L)に至ってはCDすら出していない現状を寂しいなあと思っています。

肝心のアナログ環境を書いておきますが、はっきり言ってうちのシステムのアナログ環境はプアでございます。そのあたり充分含みおきくださいますようお願い申し上げます。プレーヤーはKP-990。MCトランスにMASTERS MC-203。フォノイコライザーYAMAHA HA-5です。ヘッドシェルシェルリード線はaudio-technicaMG-10とAT6101で統一します。なるべく条件を同じにしたいので。針圧は各カートリッジの標準針圧で聴きます。MCトランスは昇圧の変更ができるので、それぞれが対応するインピーダンスに設定します。DL-103にはHIGHポジションを、AT33PTG/兇砲MIDポジションを選択します。


それでは試聴をスタートしたいと思います。



f:id:imaizumi_mid:20160807211007j:image:leftDL-103で聴くQUIET WINTER NIGHTは、しっとりとした雰囲気と、ほんのりとした温かみを感じました。この温かみは、甘さとは違うもののような気がします。fレンジについては可もなく不可もなく十分に出ていましたし、前後感も良く出ていたのではないかと思います。温かみのあるノルウェー家具のある部屋で聴いたような雰囲気ですね。

次にDL-103でSHANTIのKISS THE SUNを聴きます。陽性なジャジーポップですね。温かく明るく、親子でのデュエットが微笑ましい感覚になります。他には特に印象はありませんでした。



f:id:imaizumi_mid:20160807221916j:image:leftAT33PTG/兇把阿QUIET WINTER NIGHTは彫りが深く立体的でオーディオ的快楽を存分に楽しめました。低域と高域のfレンジが良く伸びた様な感覚です。量もありますノルウェーの空気感を高解像に捉えているのですが、少しひんやりしています。これをAT33PTG/兇鯲笋燭い隼廚Δ写実的かと受け取るかで印象は変わってくるような気がします。

続いてAT33PTG/兇把阿SHANTIのKISS THE SUNでは、かなりポップ寄りの楽曲が多く、ノリの良さを感じました。よりグルーヴィにポップに鳴らしてくれます。これはワイドレンジ感から来るように思います。トミー・スナイダーとのデュエットではより分離感があり、楽曲がよくわかる再生を聴かせてくれました。クリアでナチュラルな印象を覚えました。



まとめ

大まかな印象としては、温かみのあるDL-103に対してワイドレンジでクリアなAT33PTG/兇世隼廚い泙靴拭fレンジに関してなのですが、僕は高域低域の伸びや量ともにAT33PTG/兇里曚Δ良いと感じました。しかしDL-103がフラットだと感じる方もいると思います。そうなるとAT33PTG/兇ドンシャリということになります。相対評価の難しいところですね。僕の好みから言えばfレンジ感はAT33PTG/凝であってほしいですし、解像感もAT33PTG/兇諒が良いですね。そういう訳で軍配は僅差でAT33PTG/兇望紊りますが、音楽を聴くための道具としてDL-103が劣っているわけではないというところが、オーディオの奥深さなのかもしれません。

それにしても、アナログ用品の値上げが痛いですね。特にカートリッジ。以前なら両者とも、もう少し割安で買えたのですが、今回AT33PTG/兇話余紊恩紊帽愼したのでお得感は全くなかったですね。どうしても聴いてみたかったので購入しました。後悔はしていませんが高かったです。それでも作り続けてくれているのが日本のメーカーの良心かもしれません。


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2016-08-02

組み立てた!塗った!聴いた!stereo編スピーカー工作の基本&実例集 付録のバックロードホーンキット

f:id:imaizumi_mid:20160724124154j:image:left暑い日が続きますが、まだ梅雨明けしたばかりというのが驚きです。皆様、熱中症対策には十分気をつけてくださいね。

夏といえばスピーカー工作の時期ですね!大人の夏休みの自由研究と言えばこれでしょう。毎年stereo誌の付録にはスピーカーユニットが付いてきて熱を煽ります。例年ですと涼しい顔をしていたのですが、今年は書店でこのムック本を見つけてしまい、そういえばバックロードホーンは作ったことないなあと気になってしまったのでした。気になってしまったが最後、暴走特急のように次から次へと事を起こしてしまいました。

実は僕のオーディオのスタートはスピーカーの自作からなんです。当時大学に通っていたのですが、サークルの倉庫や物置には古めかしいスピーカーやアンプが転がっていたのでした。スピーカーは使えそうもなく、つまみが少々ないアンプが一台あったので了承を得て譲り受け、CDプレーヤーはMARANTZの当時398のやつを購入しました。そうするとスピーカーだけが足りないわけです。無いなら作ってしまえばいいじゃないということで、コイズミ無線を見つけて自作したのでした。まあそのあたりの話は長くなるので割愛します。

話を元に戻します。箱はもう既にあるわけで、ユニット探しから始めることにしました。もちろんstereo誌の8月号付録のメタルコーンでも良かったわけですが、せっかく作るならより広くユニットを求めていこうと思い、秋葉原のコイズミ無線へ。コイズミ無線では付録の組み合わせでも展示していました。これがなかなかいい感じに鳴っていたので期待が膨らみます。若い店員さんにあれこれと試聴をさせていただき、TBのW3-1231SNにしました。チタンコーンのちょっとお高いユニットです。さすがにMarkAudioのAlpair5v2はやりすぎかなと。コイズミ無線のお兄さんありがとうございます。

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さてユニットが決まったところで組み立てに入りました。ハタ金やクラフトテープなどがあればよかったのですが、持ち合わせていないので、結局、木工用ボンドとそれをふき取るための雑巾だけで組み立ててしまいました。若干の接着ずれなどがあったのは、勢いだけで作ってしまったからですね、反省です。ゆっくりやれば木工用ボンドと雑巾だけでしっかり組みあがると思います。それくらいの手軽さでした。

板材は側板が5.5mmで中板が9mm厚となっています。薄いですが組みあがったときの強度はまずまずです。

とりあえずユニットを取り付けて音だししましたが、中域と低域は出るもののシンバルなどの高域がまったく抜けてこないので愕然としました。確かに高域は大人しめなユニットではありますし、高域のピーク感を嫌って1231にしたというのもあって、ユニットの特性通りなのですが極端に強調されてしまっている気がしました。バーンインがまだ済んでないとはいえこれは酷い。

そこでまたコイズミ無線に出向き、吸音材を物色することにしました。小形のエンクロージャーのため、量はいらなかったので、カームフレックスF2-PRF13というものにしました。帰宅してエンクロージャーの空気室にカームフレックスを貼り付けてみると、いままで洞穴から出ていたような低域がすっきりとして帯域バランスも揃ってきました。高域もだんだん抜けてきていい感じに。

そうなってくると今度は外観のそっけなさが気になります。というわけで、ホームセンターへGO。木部用塗料と水性ニスを買ってきて塗装しました。塗装は色つきのニスでも良かったのですが、Acustik-LabのStella Melodyにあるエラブルレッドみたいな色にしたくて塗料を別個に買って塗り、それからニスで仕上げました。ニス塗りするとエンクロージャーの強度が上がることは過去の経験で知っていたので期待が高まります。

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やっと完成したエンクロージャーに再度ユニットを取り付けてひたすら鳴らしこむ日々です。箱の強度も上がってか、エージングが進んだのか大分すっきりした音になってきました。あとは吸音材をもう少し入れるかどうか微調整して仕上げたいと思っています。

いやあ、今回は本当に楽しかったです。付録のユニットを使えばこんなに苦労をしなくてもよかったような気もします。エンクロージャーとユニットの相性からいけば専用設計されている付録のほうが楽に決まっていますし、素性も良いとの情報も得ていますので、お手軽に自作してみたいという方はstereo誌の付録ユニットを使うのがいいかと思います。

では良い夏をお過ごしください!





コイズミ無線ウェブサイト

http://www.koizumi-musen.com/