赤崎勇さん逝く

 エジソン以来の照明を根底から変えてしまった青色LEDの発明者であり、光を用いるあらゆる分野に変革を齎した赤崎勇さんが4月1 日に肺炎で亡くなったとのニュースが流れた。青色LEDは研究者が皆開発不可能を諦め撤退してしまった分野で、或る学会で赤崎さんが論文を発表してもその分野で参加した研究者は赤崎さん只一人だったため、全然反応が無かったことも有ったと聞く。将に巨星墜つと言う感じがしてならない。

 実を言うと小生が神戸工業に入社した最初の一年間、赤崎さんと同じ下宿でお世話になった。所属も同じ技術部で、小生は第一技術部で勤務先は神戸、赤崎さんは第二技術部で勤務先は明石、部長はどちらも有住徹彌博士。赤崎さんは本当に素晴らしい方で、勤務地も違い、仕事の上での接触は余り無かったが、個人的なお付き合いはずっと続いて居た。心からお悔やみを申し上げたい。

 当時の部長であった有住徹彌博士は、部下から二人もノーベル賞受賞者を出している。これは凄いことだた思う。有住さんは一流技術者・研究者の指導者であった。他にさきがけて日本に半導体を導入し、日本最初の半導体工場を立ち上げた功績は大きく称えられて良いと思うが、神戸工業が富士通に吸収され、名が消えてしまったためか、殆ど語られなくなってしまった。

この1週間色々とあったが・・・

 この1週間、鶴竜の引退、照ノ富士の優勝、ミャンマー国軍の民衆弾圧、スエズ運河でコンテナ船が座礁北朝鮮がまた弾道ミサイル発射、黄砂が二度も発生、等々色々と有ったが、体調が急におかしくなり、食欲も全然無く、いよいよお迎えが来たかと覚悟したが、今日になり急に体調が戻り、狐につままれたような気分。早く身辺整理をせよと時間を与えて下さったのかもしれない。早速かかるとしよう。

相撲界全体がコロナによる稽古不足か

 二人の横綱だけでなく、大関陣の脆さはどうしたことか。と言うより、相撲界全体が脆すぎる感が強い。コロナによる稽古不足が原因かも知れない。今場所は全く詰まらない。コロナが収まるには今年一杯掛かると思われるが、その間こんな詰まらない場所が続くのだろうか。

大相撲に思うこと

 春場所も中盤戦に差し掛かった。今場所も鶴竜は初日から休場、白鵬は3日目から休場。最近どちらもまともに勉めた場所は無い。日本人横綱ならとっくに引退していた筈だ。横綱とは地位でなく、称号であることを二人は知らないのか。どうやら親方株を手に入れるまで粘っているらしいが、相撲協会は引退勧告をして、聞かない場合はクビにすべきだろう。

道後公園の標本木開花

 松山市も標本木の開花を確認した。二番目に早い開花とのこと。一番は平成22年の由。大動脈解離を発症した年だ。今年から胴咲きは除き、枝咲きだけを数えることになったそうだ。以前、胴咲きが一輪入って居たことがあったが、今回決った基準だと開花はもう一日位遅いことになっていたことになる。西法寺の薄墨桜の具合はどうか。調べて見よう。

東日本大震災から10周年に当たって

 10年前の今日、東北地方は大地震と大津波に襲われた。被災した方々には何と にも角にも無くさねばならないが、廃炉すら思うように行かないのがもどかしい。こうなったのは人災であって、提案されていた幾つかの対策を施していれば、事態はここまで深刻にならずに済んだかもしれないのに、そんな事故が起きる筈は無いとの思い上がりから一切対策をしなかったため今日の深刻な事態を招いてしまった。だから人災と言わざるを得ないのである。政府の関係者も電力会社もこのことを認識しているのだろうか。

 それにしても11日とは禄でも無い日であると言わざるを得ないようだ。3.11、9.11にもう一つ、4.11。これは11年前のこの日に大動脈解離を発症し、救急車で病院に担ぎこまれた日である。以来、薬の副作用にもやられて筋肉が駄目になり、思うに任せぬ日が続いている。一時は殆んど歩くことも出来なかったので、それに比べれば随分良くなったと思うべきだろう。

宇和島出身の鈴木健吾選手がやったぁ!!

 宇和島出身の鈴木健吾選手が、琵琶湖マラソンで誰も想像だにしなかった2時間4分台の記録を出して呉れた。素晴らしい。お見事。正直言うとマラソンで2時間4分台で走るのは、体格から見て日本人には無理と諦めていた。それを宇和島出身の選手がやってのけたのでびっくりもびっくり。信じられなかった。と言うのには訳がある。宇和島に初めて行った時、体格が小さいと言う印象を受けた。宇和島だけでなく、現在でも愛媛全体が小柄と言う印象が強い。そのせいか愛媛はマラソンや駅伝が弱く、いつも下位に居る。これは愛媛と言うより四国4県に共通して言えることかも知れない。今回はその弱い筈の宇和島出身の選手が日本人が達成したことのない記録を出してしまったのだから驚いた。瀬古も谷口も考えたことがない記録と言ったそうだが、それは本心だろう。日本人でも出せると判ったからには、これからどしどし快走する選手が出て来るだろう。これで時代は変わった。その画期をなす快挙を、マラソンでは一番弱い筈の地域から出て来た選手がやってのけたのだから世の中は面白い。

 宇和島東高はMLBで活躍した岩村選手に続き、今回の鈴木健吾選手を送り出したのだから立派。JR予讃線の線路も宇和島でお終い。その先は無い。そのような最果ての地の名を鈴木選手は全国に轟かせて呉れた。今後も頑張って欲しい。