Hatena::ブログ(Diary)

八月の残りの日 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2003 | 09 |
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 03 | 05 | 09 |
2009 | 03 | 05 | 06 | 07 | 09 | 10 | 11 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 05 | 06 | 07 |
2015 | 03 |
2018 | 12 |

2018年12月30日 『恋するオルランド』メモ(第2巻)

[]『恋するオルランド』メモ(第2巻) 『恋するオルランド』メモ(第2巻)を含むブックマーク 『恋するオルランド』メモ(第2巻)のブックマークコメント

 http://d.hatena.ne.jp/imaki/20181223#p1のつづきです。

 http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.0.htmlを読みながらのメモ。一覧性のあるあらすじが欲しかったのです。


■第2巻

◇第1章 ルッジェーロの捜索が始まること、そしてリナルドは捕虜になること

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-1.html

・アフリカ王アグラマンテ(当該箇所には「アグラマンテ王」とのみ記載されているが、17章でアフリカの支配であることが間接的に示されるので、以降「アフリカ王アグラマンテ」と呼称する)、フランスへの侵略企図する

・王の顧問ソブリノ(『恋するオルランド』にはソブリノが何者かの記載はないが、ブルフィンチ『シャルルマーニュ伝説』に従いこう呼称する)、アフリカ人アトランテの手によりカレナ山に閉じ込めらているルッジェーロ抜きにはフランス侵攻を行うべきではない、と述べる

・ルッジェーロはアフリカ王アグラマンテの母方の従弟である

・顧問ソブリノの助言は採用され、アフリカ王アグラマンテはルッジェーロの捜索を命ずる

・カタイの首都アルブラッカは未だ女武者マルフィーザによる包囲攻撃下にある

パラディン・リナルドは、騎士アストルフォ、バビロンの騎士イロルド、バビロンの紳士プラシルドとともに新たな敵であるパラディン・オルランドを探しに出発する(この時点でリナルドは名馬バヤールに、アストルフォは名馬ラビカンに騎乗していると思われる)

・パラディン・リナルド一行は乙女出会い、乙女の姉妹(姉or妹)が悪漢に捕えられていることを告げる

・パラディン・リナルド一行は乙女の姉妹を救出するため悪漢と戦うが、バビロンの騎士イロルドとバビロンの紳士プラシルドは敗れ、湖に投げ込まれてしまう

・パラディン・リナルドも悪漢に殴り倒され、湖に投げ込まれそうになるが、抵抗する

・その間に囚われの乙女は姉妹の手によって解放される

・騎士アストルフォ、2人の乙女(姉妹)の説得により、その場を立ち去る

・騎士アストルフォは名馬バヤールに乗り、乙女のうち1人は名馬ラビカンに、もう1人の乙女はバビロンの騎士イロルドの馬に乗る


第2章 オルランドがグリフォン兄弟を救出すること

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-2.html

・異教徒の騎士フロリマール、パラディン・オルランドの後を追い出発する

・グリフォンとアクィラントの兄弟、同様にパラディン・オルランドの後を追い出発する

・グリフォンとアクィラントの兄弟、浜辺の城に招待されそれを受け入れる

・グリフォンとアクィラントの兄弟、パラディン・オルランドから名馬ブリリアドロを盗んだ乙女オリジッレと出会い、パラディン・オルランドは死んだと告げられる

・グリフォンとアクィラントの兄弟、乙女とともに処刑されそうになるが、そこへ見知らぬ騎士がやってくる

・カタイの首都アルブラッカでは、女武者マルフィーザとチェルケス王サクリパンが戦っていたが、激闘の途中で使者がやってきて、チェルケスがタタール王アグリカンの息子、マンドリカルドによる侵略を受けていることを伝える

・チェルケス王サクリパンの馬は名馬フロンティラッテ

決闘はわずかな時間中断されたのみで再開される

・ロドモン(ブルフィンチ『シャルルマーニュ伝説』によればアルジェリア王となっており、以下便宜上そう呼ぶ)、単独でフランスへの侵略に出発する

・アフリカ王アグラマンテ、ルッジェーロをカレナ山から連れ出すには美姫アンジェリカの持つ魔力を打ち消す指輪必要だと考え、指輪を手に入れた者は一国の王にすることを約束する

ドワーフ泥棒ブルネロ、この盗みを実行することにする


◇第3章 オルランドと魔女ファレリー

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-3.html

・パラディン・オルランドが乙女を口説いていると、白い婦人用馬に乗った乙女がやってくる

・白い婦人用馬の乙女、パラディン・オルランドがオルガンガの魔女ファレリーナの庭園のすぐ近くまで来ていることと、庭園を守る竜に食われないための方法を教え、さらに庭園の地図や魔女ファレリーナの居場所に関する記述がなされている本を与える

・白い婦人用馬の乙女、パラディン・オルランドに、魔女ファレリーナは魔法物質を切り裂くことができる剣(6章で名剣バリサルダという名だと判明する)を作っていること、剣はオルランドを殺すためのものであることを伝える

運命の本を読んだ魔女ファレリーナは、パラディン・オルランドが彼女の庭園を破壊するためにやって来ることを知っていた

・パラディン・オルランド、庭園に入ることができるのは日の出の時間だけだと知らされたため、翌朝まで眠ることとする

・乙女オリジッレ、グリフォンと合流しようと考え、名馬ブリリアドロと名剣ドゥリンダナを盗み去る

・目を覚ましたパラディン・オルランド、名馬ブリリアドロと名剣ドゥリンダナが盗まれたことに憤慨するが、冒険を中断することはせず、楡の木を引き裂いて剣の代わりとする

・パラディン・オルランド、庭園を守る竜を撲殺する

・パラディン・オルランド、城へと辿り着き、魔女ファレリーナを捕え、魔法の剣(名剣バリサルダ)を奪う

・魔女ファレリーナ、庭園から出る方法を尋問されるも答えず


◇第4章 オルランドがファレリーナの庭園を崩壊させること

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-4.html

・パラディン・オルランド、本を持っていたことを思い出し、本の指示に従って庭園を崩壊させる

・魔女ファレリーナ、パラディン・オルランドに慈悲を乞い、別の場所で捕えられている囚人の解放を誓う


◇第5章 大泥棒ブルネロ

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-5.html

・カタイの首都アルブラッカではチェルケス王サクリパンと女武者マルフィーザの一騎打ちが続いていた

・この隙に、泥棒ブルネロは美姫アンジェリカから魔法の指輪を盗み取る

・チェルケス王サクリパンと女武者マルフィーザ、離れて休憩する

・泥棒ブルネロ、女武者マルフィーザの剣とチェルケス王サクリパンの名馬フロンティアッテを盗んで逃走する

・カタイの首都アルブラッカへ向けて、新たな敵兵・トルコ軍がやってくる

・美姫アンジェリカ、親類でありフランスへの侵攻を計画中のセリカン王グラダッソへ救援を求めようと考え、チェルケス王サクリパンがその役目を請け負う


◇第6章 魔女モルガナの前髪

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-6.html

・パラディン・オルランド、魔女ファレリーナと共に、かつてパラディン・リナルドが打ち負かされた場所にさしかかる

・魔女ファレリーナ、その場所は妖精モルガナ(初出では「魔女モルガナ」だが、後々「妖精」と称されることが多いのでこう呼ぶ)が仕掛けた罠で、モルガナの魔法によって強化されたアリダノという男が、騎士を次々と倒しているのだと語る

・パラディン・オルランド、悪漢アリダノが積み上げた戦利品の中にパラディン・リナルドの武具があるのを発見し、先日争っていたことも忘れ仇討ちを決意する

・魔女ファレリーナ、パラディン・オルランドと悪漢アリダノの戦いの隙に逃げ去る

・パラディン・オルランド、名剣バリサルダの助けもあり悪漢アリダノを殺す

・パラディン・オルランド、冒険の末に妖精モルガナが眠る泉のほとりに辿り着く

・パラディン・オルランド、逃走する妖精モルガナを捕まえる

・妖精モルガナ、モノドンテ(第7章でダモギール王だと語られる)の息子ジランテ以外の囚人たちを解放することを同意する

・パラディン・オルランド、捕まっていたパラディン・リナルドや異教徒の騎士フロリマールらを解放し、モノドンテの息子ジランテを後に残す

・パラディン・ドゥトン、自分はシャルルマーニュの使者としてキリスト教国の防衛のための帰還命令をパラディンたちに伝える途中でモルガナに捕まったのだ、と告げる

・パラディン・オルランド、美姫アンジェリカに夢中のため帰還命令を無視し、異教徒の騎士フロリマールと共にカタイの首都アルブラッカへ戻る


◇第7章 オルランドは初敗北し、フロリマールが友情を示すこと

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-7.html

・パラディン・リナルドたち、徒歩で旅をしている

・パラディン・リナルドら、乙女と出会い、海に浮かぶ島ダモギール王モノドンテの門番出会

・ダモギール王モノドンテの門番から、王と敵対している魔法使いにして巨人バリサルドへの報復要求される

・パラディン・リナルドら、魔法使いにして巨人バリサルドと戦うが、魔術の餌食となり、囚われの身となる

・囚われた先にはイングランドの騎士アストルフォらがいた

・パラディン・オルランドと異教徒の騎士フロリマール、カタイの首都アルブラッカを目指す途上、泥棒ブルネロを追いかける女武者マルフィーザを目にする

・パラディン・オルランド、名剣バリサルダと角笛を(泥棒ブルネロに?)盗まれる

・パラディン・オルランドと異教徒の騎士フロリマール、徒歩で盗人を追う

・パラディン・オルランドと異教徒の騎士フロリマール、先にパラディン・リナルドが出会った乙女と、乙女オリジッレが言い争っているのに出会う

・パラディン・オルランド、名剣ドゥリンダナと名馬ブリリアドロを盗まれた怒りを忘れ、乙女オリジッレを旅の一行として受け入れ、パラディン・リナルドらと同様に、魔法使いにして巨人バリサルドとの戦いに向かう(名剣ドゥリンダナと名馬ブリリアドロ、ふたたびオルランドの手に)

・パラディン・オルランド、魔法使いにして巨人バリサルドに打ち負かされ、捕虜を少し離れた牢獄まで運搬する船に乗せられる

・異教徒の騎士フロリマール、魔法使いにして巨人バリサルドを殺す

・パラディン・オルランドと異教徒の騎士フロリマール、捕虜を運ぶ船の船長を尋問する

・船長、魔法使いにして巨人バリサルドはダモギール王モノドンテの家来であると語る

・ダモギール王モノドンテには2人の息子がいたが、1人目は幼い頃バルディノという奴隷誘拐され、2人目は妖精モルガナに連れ去られ幽閉されていた

・妖精モルガナはパラディン・オルランドと引き換えに息子を返すと申し出ており、オルランドを捕えるためにダモギール王モノドンテは魔法使いにして巨人バリサルドに命じて戦士片端から捕えていたらしい

・魔法使いにして巨人バリサルドが捕えた戦士の中には、パラディン・リナルド、騎士アストルフォ、パラディン・ドゥトン、グリフォンとアクィラントの兄弟などがいた

・パラディン・オルランドや異教徒の騎士フロリマールやその他の戦士たちを乗せた船はダモギールへと向かう

・ダモギールにて、乙女オリジッレは恋するグリフォンを解放してもらおうと、オルランドがいることをダモギール王モノドンテに知らせる

・ダモギール王モノドンテ、乙女オリジッレの申し出に従い、グリフォンとアクィラントの兄弟とオリジッレを解放する

・パラディン・オルランドと異教徒の騎士フロリマール、ダモギール王モノドンテの捕虜となる

・パラディン・オルランド、牢獄の中で異教徒の騎士フロリマールに洗礼を施す

・騎士フロリマール、看守に自分がパラディン・オルランドだと偽り、ダモギール王モノドンテのもとへ連行される

・騎士フロリマール、ダモギール王モノドンテに対し、仲間たちを牢獄から出して妖精モルガナのもとへ送り、力ずくでモノドンテの息子ジランテを取り戻すよう提案し、失敗した場合は自分をモルガナへ差し出すように言う

・ダモギール王モノドンテ、この提案を受け入れ、パラディン・オルランドは牢から解放される

・騎士フロリマール、オルランドと偽名を使い、一般の囚人とともに過ごすが、騎士アストルフォにより秘密が露見してしまう

・ダモギール王モノドンテは激怒し、詐欺の罪によって死刑にする前段階として、騎士フロリマールを投獄する


◇第8章 フロリマールの過去が明らかにされること

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-8.html

・パラディン・オルランド、かつて悪漢アリダノが守護していた泉に辿り着く

・泉のそばには泣いている妖精モルガナと竜の死体がある

・妖精モルガナは竜を抱え上げ、近くに停めてあった小型船に乗り込む

・魔法の船は泉の中心に辿り着くと、泉の底まで沈んでいった

・そこへ騎士フロリマールの恋人フロリドリがやって来る

・妖精モルガナはダモギール王モノドンテの息子ジリアンテ(前出ジランテ)を竜へと変身させ、悪漢アリダノの代役を務め、彼女の領域を警護させるつもりだった

・しかし、変身が終わるとすぐに、ダモギール王モノドンテの息子ジリアンテは悲鳴を上げて息絶えた

・妖精モルガナは、地下の世界ならば彼を生き返らせることができるかもしれないと思い、泉の底へ降りていたのだった

・騎士フロリマールの恋人フロリドリは、かつてダモギール王モノドンテの奴隷だったバルディノに出会っていた

・もと奴隷バルディノは王への復讐のため、王の長男(騎士フロリマール)を誘拐し、シルヴァン・タワーの領主に売り払った

・シルヴァン・タワーの領主は王の長男(騎士フロリマール)に愛情を抱き、自分の子として育て、財産を残して亡くなった(http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-14.html末尾参照)

子供(騎士フロリマール)は武術を愛するがゆえ旅に出、バルディノを城主にしたあと、シルヴァン・タワーを出て行った

・騎士フロリマールの不在を狙い、近隣に住むルパルドがシルヴァン・タワーを襲撃したため、もと奴隷バルダノ(=バルディノ)はフロリマールの行き先を探し、妖精モルガナの捕虜になっていることを突き止めた

・騎士フロリマールの恋人フロリドリはパラディン・オルランドに、妖精モルガナからフロリマールを解放することへの協力を依頼する

・パラディン・オルランドは騎士フロリマールの恋人フロリドリに、フロリマールに何が起きたかを説明し、彼を自由にするには、妖精モルガナの捕虜となっている、ダモギール王モノドンテの息子ジリアンテを連れてこなければならないと語る

・パラディン・オルランドはかつて通った道を行き、泉のふちで妖精モルガナを発見する

・妖精モルガナは人間の姿を取り戻したダギール王モノドンテの息子ジリアンテを愛撫していた

・パラディン・オルランド、ダギール王モノドンテの息子ジリアンテを解放し、騎士フロリマールの恋人フロリドリとともに、ダギールへ帰還する

・ダギール王モノドンテ、息子を2人とも(騎士フロリマールとジリアンテ)取り戻せたことに喜び、王と人民はキリスト教に改宗し、パラディン・リナルド、騎士アストルフォ、パラディン・ドゥトンら囚人を解放する(おそらくこの時点でリナルドは名馬バヤールに、アストルフォは名馬ラビカンに乗ることになる)

・黄金のリンゴの乙女が姿を表し、ダギール王モノドンテの娘であることが発覚する

・パラディン・ドゥトン、キリスト教国の防衛の任を思い出させる

・パラディン・リナルド、バビロンの騎士イロルド、バビロンの紳士プラシルド(このバビロンの二人は1巻11章でキリスト教に改宗している)、騎士アストルフォらはフランスへの召還命令に従う

・パラディン・オルランド(おそらく名馬ブリリアドロを取り戻している)と騎士フロリマールはカタイの首都アルブラッカへ戻っていく


◇第9章 ヨーロッパに帰還するリナルドたち

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-9.html

・パラディン・リナルド、パラディン・ドゥトン、騎士アストルフォら、ヨーロッパへさしかかる

・騎士アストルフォ、妖精モルガナの姉妹にしてアタリベリ女王アルチーナに馬(名馬ラビカン?)に乗ったままさらわれる(アストルフォとアルチーナの件については『狂えるオルランド』で語られる)

・パラディン・リナルド、名馬バヤールに乗ってパラディン・ドゥトンを助ける

・パラディン・リナルドら、ハンガリーのブタ(現在のブダペストの西側部分)に到着する

・ハンガリー王、息子のオッタチエロとともにパラディン・リナルドを軍隊指揮官に銘じ、キリスト教国の救援に向かわせる

・ハンガリー軍、ロンバルディアのデジレウス王軍と合流した上でジェノヴァのアルプス山を通過し、プロヴァンスへ到着する

・さらに進軍すると、ハンガリー・ロンバルディア同盟軍は、アルジェリア王ロドモン率いる異教徒軍とキリスト教徒軍が戦っているのに遭遇する

・パラディン・リナルド、アルジェリア王ロドモンと一騎打ちし、落馬させる

・パラディン・リナルド、名馬バヤールを荷の間に繋ぎ、アルジェリア王ロドモンと徒歩での戦いをするため戦場に戻る

・その間ハンガリー王の息子オッタチエロは負傷し、パラディン・ドゥトンは捕虜になっていた

・再びパラディン・リナルドがアルジェリア王ロドモンと戦っていると、シャルルマーニュ軍が進軍してくる

・アルジェリア王ロドモンはパラディン・ドゥトンの馬に乗り、徒歩のパラディン・リナルドを置き去りにして敵軍に攻撃を仕掛ける

・パラディン・リナルド、名馬バヤールを見つけると、馬に乗って戦場に戻って来る

・アルジェリア王ロドモン、計略により自分がアーデンの森にいるとパラディン・リナルドに思い込ませ、森へ誘いこむ

・アルジェリア王ロドモン、スペイン騎士フェッラウと出会い、口論となり、2人は決闘する


◇第10章 リナルドが愛を取り戻し、ついにルッジェーロが登場すること

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-10.html

・アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウは交戦中である

・パラディン・リナルド、アーデンの森にて、裸の美しい男の子と、やはり美しい3人の裸の乙女たちに落馬させられ、気を失うまで花の枝で叩かれる

・パラディン・リナルド、森の中を引っ張られ、愛の泉の水を飲むよう仕向けられる

・パラディン・リナルド、美姫アンジェリカへの愛を取り戻し、名馬バヤールに飛び乗り、美姫アンジェリカに謝罪するためインド(作者はカタイ=契丹=中国とインドを区別していない)へと向かう

・パラディン・オルランド、とある乙女と騎士に出会う

・女武者マルフィーザ、泥棒ブルネロを追っているが、馬が倒れてしまう

・泥棒ブルネロ、アフリカのビゼルト(チェニジアの都市)に到着し、アフリカ王アグラマンテに面会する

・泥棒ブルネロ、アフリカ王アグラマンテに、美姫アンジェリカから盗んだ魔法の指輪と、パラディン・オルランドから盗んだ角笛を披露する

・アフリカ王アグラマンテ、泥棒ブルネロを約束通りティンタジナの王にする

・アフリカ王アグラマンテの臣下たち、ルッジェーロの捜索のためカレナ山に到着する

・登攀不可能なため山頂の魔法使いアトランテの屋敷に辿り着くことができず、泥棒ブルネロは平地で馬上槍試合を開催し、ルッジェーロをおびき出そうとする

・この試みは成功し、ルッジェーロは馬上槍試合に姿を現す

・泥棒ブルネロ、チェルケス王サクリパンから盗んだ名馬フロンティラッテ(2巻5章参照)――のちフロンティノと改名――、パラディン・オルランドから盗んだ名剣バリサルダ(2巻7章参照)をルッジェーロに与える

・ルッジェーロは傷を負う(殺傷能力のない武器だけを使え、との命があったにもかかわらず)が、復讐に相手を殺し、山頂に戻って傷を癒す

・ルッジェーロ、フランス侵攻作戦に参加することを決める


◇第11章 ナルキッソスの泉

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-11.html

・パラディン・オルランドと騎士フロリマール、インドへの旅の途上である

・パラディン・オルランドと騎士フロリマール、泣いている乙女カリドラとその命により橋を守る騎士に出会う

・橋を守る騎士と巡礼者が戦っている

・乙女カリドラの話では、橋の向こう側では川の水が泉に流れ込んでおり、その近くにナルキッソスの墓があるという

・墓は妖精シルバネラによって建てられたものであり、シルバネラは呪いを残して死んでいた

・その呪いとは、川を覗き込んだ者はそこに美しい幻影を見てしまい、川から離れることができなくなる、というものであった

・乙女カリドラの愛人ラービホ王も呪いの犠牲となって死んでいた

・乙女カリドラはパラディン・オルランドに、橋を守る彼女の騎士に助太刀してくれるように頼む

・パラディン・オルランドが交戦中の2人に割り込むと、2人のうち片方はチェルケス王サクリパン、もう片方は乙女カリドラに使えるためスペインからインドまで同行してきた騎士イソリエロであることがわかる

・パラディン・オルランド、チェルケス王サクリパンに旅の目的を聞き、美姫アンジェリカの苦境を知ると、カタイの首都アルブラッカへ向かう

・チェルケス王サクリパン、グラダッソの王国(セリカン)へと向かう


12章 アンジェリカとフランスへ

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-12.html

・パラディン・オルランド、カタイの首都アルブラッカに到着し、美姫アンジェリカに会う

・パラディン・オルランド、美姫アンジェリカに、パラディン・リナルドらがシャルルマーニュの援軍へと向かったことを告げる

・美姫アンジェリカ、パラディン・リナルドへの恋心により、パラディン・オルランドに自分をフランスまで連れて行ってくれるよう頼む

・パラディン・オルランドと美姫アンジェリカ、騎士フロリマールとその恋人フロリドリの一行、カタイの首都アルブラッカを脱出し、フランスを目指す

・騎士フロリマール、一行からはぐれる

・パラディン・オルランドと美姫アンジェリカと騎士フロリマールの恋人フロリドリ、人食い人種ライストリュゴン人と遭遇し、パラディン・オルランドは名剣ドゥリンダナを振るい人食い人種を倒す

・美姫アンジェリカと騎士フロリマールの恋人フロリドリ、別々の方向に別れて逃げるが、偶然にもアンジェリカはパラディン・オルランドと、フロリドリは騎士フロリマールと合流する

・騎士フロリマールの恋人フロリドリはパラディン・オルランドが殺されたと思い込んでおり、そのことをフロリマールに伝える

・騎士フロリマールとその恋人フロリドリはパラディン・オルランドを置き去りにした場所へ戻ろうとするが、また別の冒険が間に入ることになる

・騎士フロリマール、鎧を捨てて徒歩で剣のみで泥棒ブルネロを追いかけていた女武者マルフィーザに、鎧と馬を奪われる

・騎士フロリマール、盗賊から逃げる途中、タタール王アグリカンの遺体のある場所に辿り着き、アグリカンの鎧を身に着け盗賊に反撃する

・騎士フロリマール、ふたたび馬に乗り(盗賊から馬を奪った?)、パラディン・オルランドを探しに出かける


◇13章 アンジェリカが嫌悪の泉の水を飲んでしまうこと

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-13.html

・パラディン・オルランドと美姫アンジェリカ、ダマスカス王ヌールッディーンを乗せた船がキプロスへ出港しようとしているのに出くわす

・パラディン・オルランド、ダマスカス王ヌールッディーンに誘われ、キプロス王の主催する馬上槍試合に参加する

・馬上槍試合の参加者のうち、実はコンスタンティノープルの皇帝バタロンであるギリシア人ゴスタンゾがいた

・ギリシア人ゴスタンゾのお伴に、グリフォンとアクィラントの兄弟、それと乙女オリジッレがいた

・パラディン・オルランドと美姫アンジェリカ、ギリシア人ゴスタンゾの勧めに従い、フランス行きの船に乗り込む

・パラディン・オルランドと美姫アンジェリカ、プロヴァンスに上陸し、陸路でアーデンの森まで辿り着く

・美姫アンジェリカ、偶然にもアーデンの森の「嫌悪の泉」の水を飲み、パラディン・リナルドへの恋心を失う

・そこへパラディン・リナルドがやって来て、パラディン・オルランドと戦い始める

・美姫アンジェリカは逃げ出し、シャルルマーニュの天幕までやって来る

・美姫アンジェリカの話を聞いたシャルルマーニュは、2人の従兄弟の戦いをやめさせ、争いの原因となったアンジェリカをバイエルン公ナモに引き渡す

・シャルルマーニュ、サラセン人との戦いで最高の働きをした者に美姫アンジェリカを与えると約束する


◇第14章 悪魔を退けるロドモンとフェッラウの活躍

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-14.html

・アフリカのカレナ山での馬上槍試合で相手を殺してしまった騎士(ルッジェーロ)がいたことを聞き、アフリカ王アグラマンテは激怒する

・というのも、殺傷能力のない武器だけを用いるよう命じていたからである

・アフリカ王アグラマンテは、殺人の原因がルッジェーロに武器を渡した泥棒ブルネロにあると考え、ブルネロを縛り首にすることにする

・ルッジェーロがブルネロを助け出し、これまでの経緯をアフリカ王アグラマンテに説明する

・ルッジェーロの登場に歓喜したアフリカ王アグラマンテは、殺人の罪を不問に付し、彼を騎士に叙任する

・アフリカ騎士ルッジェーロ、アフリカ王アグラマンテの命により、キリスト教国への侵攻のためのアグラマンテ配下の軍が集まっているビゼルト(チュニジアの県)に送り込まれる

・アルジェリア王ロドモン、アフリカへと帰還する(捕虜としてパラディン・ドゥトンなどを伴う)

・アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウの戦いは、スペイン王マルシウスの使者により中断されていた

・使者によれば、ガヌロン(裏切者マガンツァ家のガン=ガロンヌ?)の扇動により、モントーバン(パラディン・リナルドの父エイモンが治める)の包囲作戦が開始されていた

・アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウはこの知らせを前に和解し、ともにモントーバンの包囲作戦に向かう

・アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウは道中、モントーバンのエイモン公の息子ヴィヴィアンと魔法使いにして騎士マラジジと出会い、かれら及びマラジジが使役する悪魔と戦う

・アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウは勝利し、エイモン公の息子ヴィヴィアンと魔法使いにして騎士マラジジを捕虜にする

・アルジェリア王ロドモンとスペイン騎士フェッラウ、モントーバンの手前にあるスペイン軍の野営地に到着する


◇15章 フロリマールと竜のキス

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-15.html

・騎士フロリマール、恋人フロリドリとともにヨーロッパへやって来る

・騎士フロリマールと恋人フロリドリ、壮大な宮殿での冒険を行う

・蛇を武器にする巨人と、建物の中にあった墓を守る騎士(16章でブルサのウスベックと判明)を倒す

・騎士フロリマールと恋人フロリドリ、出入り口を見失う

・乙女が現れ、脱出するためには墓室を開き、何であっても中から出てきたものにキスをしなければならない、と告げる

・騎士フロリマールは言う通りにすると約束し、墓室から現れた竜にキスをする

・すると、竜は美しい乙女に姿を変える

・美しい乙女は妖精ドリステッラであり、シリアにある城まで案内してほしいと依頼するとともに、騎士フロリマールの馬と武具に魔法をかける

・騎士フロリマール、恋人フロリドリ、妖精ドリステッラ、シリアの城に向かう


◇16章 フロリマールの結婚

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-16.html

・妖精ドリステッラ、騎士フロリマールの無口ぶりをからかい、旅の退屈しのぎに身の上話を話す

・妖精ドリステッラの父はリサ(イタリア北部か)王ドリストンといい、2人の娘がいて、長女の方は子供の頃に誘拐され、行方不明になっていた

・長女は近所の王の息子、セオドアと婚約していた

・妖精ドリステッラは近所の王の息子セオドアと恋仲になり、父に結婚を願い出たが、ドリステッラはブルサ(トルコ北西部の都市)のウスベックと結婚させられた

・妖精ドリステッラは、近所の王の息子セオドアと関係を続けたため、ブルサのウスベックの嫉妬を買い、魔法をかけられてしまった

・そこへやって来た騎士フロリマールがブルサのウスベックを殺し、魔法を解いたのだった

・ここまで話したところで、一行は盗賊の襲撃を受ける

・騎士フロリマール、盗賊の首領を生け捕りにし、リサに連行しようとする

・盗賊の狩猟はかつて、リサ王ドリストンの長女を誘拐し、シルヴァン・タワーの領主に売り飛ばしたことがあった

・一行がリサ王ドリストンの城に到着すると、城は近所の王の息子セオドアにより、妖精ドリステッラとの結婚が許されなかった復讐のため包囲されていた

・シルヴァン・タワーで騎士フロリマールから求愛されていた恋人フロリドリがリサ王ドリストンの行方不明の長女であることが判明する

・リサ王ドリストンと近所の王の息子セオドアは和解し、セオドアと妖精ドリステッラ、騎士フロリマールと恋人フロリドリは結婚する

・騎士フロリマールとその妻フロリドリは、オルランドの探索のためにフランス行きの船に乗るが、突然風向きが変わり、カルタゴに流れ着く

・騎士フロリマール、キリスト教徒であることを隠し、首都ビゼルタ(ビゼルト?)のアフリカ王アグラマンテを訪問するため旅をしていると称す

・騎士フロリマール、ビゼルタで歓迎を受け、フランス侵攻のため、アフリカ騎士ルッジェーロとともに、アフリカ王アグラマンテの命により出発する


◇17章 魔の泉に飛び込むオルランド

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.2-17.html

・アフリカ王アグラマンテの軍、スペインに至る

・スペインで戦いは続いており、パラディン・リナルドはスペイン騎士フェッラウと、スペインの巨人の王グランドニオはオリヴィエ侯爵と、サーペンティンはデーン人のオジェと、スペイン王マルシウスはシャルルマーニュと対戦していた

・アルジェリア王ロドモンと騎士フロリマールが対戦している

・パラディン・オルランドはこれらの決戦に手を出さず見物していたが、新たな敵軍(アフリカ王アグラマンテの軍)がやって来るのを見かけ、戦う準備をする

・シャルルマーニュ、新たな敵軍の到着を目にし、スペイン王マルシウスをその場に残し、パラディン・リナルドにもスペイン騎士フェッラウとの戦いを中断するよう命ずる

・シャルルマーニュ、向かって来る敵軍に対し自軍を指揮する

・パラディン・オルランド、サラセン人との戦いで手柄を立てて美姫アンジェリカを得るため、シャルルマーニュ軍が危機に陥るのを待つ

・パラディン・オルランド、疲弊したスペイン騎士フェッラウと会い、戦況を知ると、シャルルマーニュ軍に加勢する

・パラディン・オルランド、優れた武勇を発揮したのち、ルッジェーロのいる方へ進路をとる

・魔法使いアトランテ、ルッジェーロを守ろうとパラディン・オルランドに幻影を見せ、アーデンの森へと誘い込む

・パラディン・オルランド、泉の近くで名馬ブリリアドロから降り、泉の底に水晶の宮殿と城壁の中で踊る淑女たちを目にする

・パラディン・オルランド、冒険の誘惑に勝てず、泉の中に飛び込む

はてなブログへ移行しました はてなブログへ移行しましたを含むブックマーク はてなブログへ移行しましたのブックマークコメント

https://imaki.hatenadiary.jp/

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/imaki/20181230

2018年12月23日 『恋するオルランド』メモ(第1巻)

[]『恋するオルランド』メモ(第1巻) 『恋するオルランド』メモ(第1巻)を含むブックマーク 『恋するオルランド』メモ(第1巻)のブックマークコメント

 恋するオルランドhttp://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.0.htmlを読んでいるのですが、三回くらい途中でこんがらがって頭から読み返す破目になっているので、観念してメモを付けることにしました。一覧性のあるあらすじが欲しかった。

 「騎士」「パラディン」といった肩書については、訳文の同一章中でそう称された時点で以後も付けるようにしていますが、例外もあります。また、「名剣」と「名馬」については、訳文になくとも必ず付けるようにしています。

 個人的には、オルガーニャ=オルガンガ(多分)に気付けたのがよかったです。フロリドリがいつの間にか移動したのかと思った。

■第1巻

◇第1章 東洋美姫アンジェリカがやってくること

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-1.html

・インドよりかなたの地の君主グラダッソ、オルランドの名剣ドゥリンダナと騎士リナルドの名馬バヤールを目当てにフランスに遠征を開始する

・シャルルマーニュ、馬上槍試合を開催する

・シャルルマーニュ、祭にキリスト教徒と異教徒の客を招待する

・タニスの美姫アンジェリカ、弟アルガリア(魔法の槍=金の槍と名馬ラビカン、魔法の指輪を所持)と共にシャルルマーニュのもとを訪れる

・オルランドをはじめとするすべての招待客、シャルルマーニュまでも美姫アンジェリカへ恋心を抱く

・美姫アンジェリカ、馬上槍試合に弟アルガリアを出場させ、アルガリアと立ち合い落馬した者は虜囚とし、勝った者に自分を与えると述べる

魔法使いにして騎士マラジジ、魔法の本により美姫アンジェリカの父がカタイガラフロン王であること、また邪悪な企みを持っていることを見抜き、彼女暗殺を試みる

・魔法使いにして騎士マラジジ、美姫アンジェリカが魔法の指輪を付けていたことにより暗殺に失敗し、逆に捕えられる

・美姫アンジェリカ、魔法使いにして騎士マラジジの魔法の本を用い彼をカタイの父王ガラフロンのもとへ送る

・騎士アストルフォ、美姫アンジェリカの弟アルガリアとの馬上槍試合に負け、アンジェリカの虜囚となる

・スペイン騎士フェッラウ、美姫アンジェリカの弟アルガリアと立ち合い落馬するも、剣での立ち合いに持ち込む

・美姫アンジェリカの弟アルガリア、魔法の槍を立ち木に立て掛けたまま忘れる

・美姫アンジェリカの弟アルガリア、スペイン騎士騎士フェッラウとアンジェリカの結婚同意する

・美姫アンジェリカ、スペイン騎士フェッラウを嫌い、カタイへと逃げようとする間、フェッラウと戦い続けるよう弟アルガリアに頼む

・美姫アンジェリカ、機を見てアーデンの森で弟アルガリアと落ち合うことを提案し、姿を消す

・美姫アンジェリカの弟アルガリアも姿を消し、スペイン騎士フェッラウこれを追跡する

・騎士アストルフォ、うやむやのうちに自由となる

・騎士アストルフォ、美姫アンジェリカの弟アルガリアが置き忘れた魔法の槍を手に入れる

・騎士アストルフォ、スペイン騎士フェッラウを探し森をうろつく騎士リナルドと出会い、美姫アンジェリカがどこかへ行ってしまったことを説明する

・騎士リナルドは美姫アンジェリカを追い、騎士アストルフォはパリへ向かう

・オルランド、スペイン騎士フェッラウを探しに出、アーデンの森に向かう途中で美姫アンジェリカについての事情を聞き(アストルフォに?)、騎士リナルドに激しい嫉妬を抱き、リナルドを追跡する

・スペイン騎士フェッラウ、騎士リナルド、オルランド、美姫アンジェリカを巡る追跡へと参加することとなる。


第2章 アーデンの森の2つの魔法の泉

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-2.html

・魔法の槍(かつて美姫アンジェリカの弟アルガリアのものだった)を持った騎士アストルフォ、トーナメント巨人グランドニオを落馬させ勝利する

・騎士アストルフォ、ガン、ピナベルその他マガンツァ家の者たち(騎士たち)をことごとく落馬させる

・騎士アストルフォ、反逆の輩(前述のマガンツァ家の者たち?)に背中から襲われ、落馬させられる

・騎士アストルフォ激昂し、敵味方の区別なく襲いかかったため逮捕され、投獄される

・騎士リナルド、アーデンの森へ辿り着き、かつてマーリンが作った恋を憎しみへと変える泉の水を飲む

・騎士リナルド、やはりマーリンが作ったもうひとつの泉(愛の泉)のそばへ行き、眠りにつく

・美姫アンジェリカが偶然に愛の泉のそばにやってきて泉の水を飲み、ちょうどそこにいた騎士リナルドへの恋情を抱く

・美姫アンジェリカ、目覚めた騎士リナルドに愛を告白するも拒絶され、泣きながら眠り込む

・スペイン騎士フェッラウ、美姫アンジェリカとその弟アルガリアを求めアーデンの森へ来る

・スペイン騎士フェッラウ、美姫アンジェリカの弟アルガリアが眠り込んでいるのを発見し、アルガリアの名馬ラビカンを解き放つ

・スペイン騎士フェッラウ、美姫アンジェリカの弟アルガリアを決闘により殺害する

・オルランド、眠る美姫アンジェリカを発見する

・スペイン騎士フェッラウがその場へ到着し、オルランドとフェッラウの決闘が始まる

・騒ぎに目を覚ました美姫アンジェリカ、逃げ出す

・オルランドとスペイン騎士フェッラウの決闘の最中、騎士フェッラウの故国スペイン(当時はイスラム国家)からの使者が到着し、スペインがセリカン王グラダッソに攻められ危機にあること、そのためフェッラウのスペインへの帰還が求められていることを知らせる

・スペイン騎士フェッラウ、故国へと向かう


◇第3章 セリカン王グラダッソの侵略

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-3.html

・スペインがセリカン王グラダッソに攻め込まれている

・シャルルマーニュ、議会招集し、スペインを救援すること、そのためにオルランドを呼び戻すこと、パラディン(ここで初めてパラディンと明言される)・リナルドを指揮官として派遣することを決定する

・バロセロナへ避難していたスペイン王マルシウスのもとへ、パラディン・リナルドが到着する

・フランス・スペイン連合軍(同盟軍)、セリカン王グラダッソ軍と激突する

・名馬アルファナに乗ったセリカン王グラダッソ、名馬バヤールに乗ったパラディン・リナルドと戦うも、戦場の流れによって別れ別れとなる

・パラディン・リナルドとセリカン王グラダッソ再会し、後日、徒歩で決闘する約束をする

・決闘にはパラディン・リナルドの名馬バヤールと、セリカン王グラダッソの獲得した捕虜が賭けられ、決闘の勝敗にかかわらずグラダッソは自国へ引き返し、二度とヨーロッパに足を踏み入れないことが約される

・インドに帰還していた美姫アンジェリカ、魔法使いにして騎士マラジジを解放し、自分のパラディン・リナルドへの恋に協力することを約束させる

・パラディン・リナルド、セリカン王グラダッソとの決闘のため出発する

・魔法使いにして騎士マラジジ、呼び出した悪魔をセリカン王グラダッソに姿を変えさせてパラディン・リナルドをおびき出し、船に乗せる

・船はやがて陸地に着き、そこには美しい庭園が広がっている

・パラディン・リナルド、庭園へ向かう


◇第4章 オルランドの怪物退治

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-4.html

・パラディン・オルランド(この章の末尾に「パラディンにふさわしく」との形容があるため、以後こう表する)、タニスに着き、いかなる疑問も解決する本を手に入れる

・パラディン・オルランド、本の教えに従ってスフィンクスを探し、スフィンクスから美姫アンジェリカがカタイの国、アルブラッカという街にいるとの情報を得る

・パラディン・オルランド、巨人、サイクロプスと戦いこれを退治する

・パラディン・オルランド、何本もの道が交差する場所で使者に会い、タタール王アグリカンがカタイの首都アルブラッカを包囲攻撃していること、アグリカンが美姫アンジェリカへの求婚が聞き入れられなかったためその挙に出たこと、使者はチェルケス王サクリパンに援軍を求めに行く途中であることを知る

・パラディン・オルランド、カタイの首都アルブラッカへ行き美姫アンジェリカの役に立つことを願う

・パラディン・オルランド、とある橋のそばで黄金のゴブレットを持つ乙女出会

・パラディン・オルランド、乙女の差し出したゴブレットの中身を飲み、その効果で旅の目的も自分が誰であるかも忘れ去り、乙女に従って宮殿に入る


◇第5章 アストルフォがセリカン軍を撃退すること

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-5.html

・シャルルマーニュ軍、スペイン王マルシウスのキャンプから引き揚げ、フランスへ帰還する(定められていた時間に指揮官のパラディン・リナルドが帰還しなければそうするように命ぜられていた)

・スペイン王マルシウス、セリカン王グラダッソの臣下となる

・スペイン軍を加えたセリカン王グラダッソの軍、パリへ向けて進軍する

・シャルルマーニュ軍、セリカン王グラダッソの軍を迎え撃つも敗北し、シャルルマーニュとパラディンの殆どが捕虜となる

・セリカン王グラダッソ、シャルルマーニュに対し、今まで征服した土地と引き換えに、名馬バヤールと名剣ドゥリンダナを渡すよう持ちかける

・名剣ドゥリンダナは持ち主のパラディン・オルランドと共に行方不明であり、パラディン・リナルドの名馬バヤールはリナルドが徒歩でセリカン王グラダッソとの決闘に赴いた際、リナルドの弟リッチャルデットの管理するところとなり、現在はパリにいる

・シャルルマーニュはセリカン王グラダッソの条件を呑み、パリから名馬バヤールを取り寄せようとするが、パリにいた騎士アストルフォが異議を唱える

・騎士アストルフォ、自分と決闘し勝たねば名馬バヤールは渡さないと主張する

・騎士アストルフォとセリカン王グラダッソ、アストルフォは名馬バヤールを、グラダッソはすべての捕虜の解放とセリカンへの帰還を賭けて決闘する

・騎士アストルフォ、魔法の槍によりセリカン王グラダッソとの決闘に勝利する

・騎士アストルフォはオルランドたちの捜索に出発し、セリカン王グラダッソは自国に帰還する


◇第6章 リナルドとアルタリパ城の怪異

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-6.html

・パラディン・リナルドを乗せた船、陸地『喜びの庭』に着く

・パラディン・リナルドは上陸し、宮殿に入るが、そこの女主人が美姫アンジェリカであると聞かされて激怒し、船着場まで戻る

・船は動かせず、パラディン・リナルドは海へ飛び込み、別の岸へ上陸する

・パラディン・リナルド、落とし穴にはまり、アルタリパという城の虜囚となる

・パラディン・リナルド、アルタリパで出会った老婆から城にまつわる話を聞き、また怪物の餌にされることを告げられる

・パラディン・リナルド、怪物の部屋へと降ろされ、怪物と戦う

・パラディン・リナルド、怪物に名剣フスベルタを奪われ、壁から伸びる桁(はり)の上へと逃れる

・そこへ美姫アンジェリカが現れ、パラディン・リナルドにともに逃げるように誘うが、リナルドは拒絶する

・パラディン・リナルド、美姫アンジェリカの助力により怪物を絞殺し、アルタリパ城を脱出する

・パラディン・リナルド、海岸沿いを歩いて行く


◇第7章 アストルフォとチェルケス王の活躍

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-7.html

・騎士アストルフォ、名馬バヤールを本来の持ち主のパラディン・リナルドへ返すため、リナルドとパラディン・オルランド捜索の旅に出ている

・騎士アストルフォ、チェルケスに到着する

・チェルケス王サクリパン、騎士アストルフォに自分に仕えるよう求めるが、拒絶される

・騎士アストルフォは旅を続け、チェルケス王サクリパンはその後を追う

・騎士アストルフォ、異教徒の騎士フロリマールとその恋人10章でフロリドリという名だと明かされる)と出会う

・騎士アストルフォと異教徒の騎士フロリマール、名馬バヤールとフロリマールの恋人を互いにかけて決闘する

・決闘の際、異教徒の騎士フロリマールの馬は死に至る

・騎士アストルフォは勝利するが、自分はただ名誉のために戦っただけだと述べ、勝者の権利放棄する

・異教徒の騎士フロリマールは騎士アストルフォに永遠の忠誠と感謝を誓う

・チェルケス王サクリパンがやって来て、異教徒の騎士フロリマールにはその恋人を、騎士アストルフォには名馬バヤールと武具をよこせと言って決闘を申し込む

・騎士アストルフォはチェルケス王サクリパンを打ち負かし、サクリパンの馬を異教徒の騎士フロリマールに与える

・チェルケス王サクリパン、徒歩でチェルケス軍のもとへ帰る

・騎士アストルフォ、異教徒の騎士フロリマール、その恋人の3人は、かつてパラディン・オルランドが連れ去られた橋へ辿り着く

・魔法の杯を持った乙女が現れ、杯の中身を飲むことを勧めるが、騎士アストルフォは拒否する

・魔法の杯の乙女は杯を地面に投げつけ、たちまち炎が起こり、橋は通行不能となる

・異教徒の騎士フロリマールの恋人の導きに従い、騎士アストルフォとフロリマールは別の橋に辿り着く

・橋を渡ると、そこは魔法の庭である

・騎士アストルフォと異教徒の騎士フロリマールが中に入ると、たちまち魔法の庭の騎士たち(記憶を失っている)の攻撃を受ける

・騎士アストルフォ、魔法の庭の騎士たちの中にパラディン・オルランドを認めると、名馬バヤールを駆って逃げ去る

・異教徒の騎士フロリマールは降伏し、杯の水を飲み、他の者たちと同じように記憶を失い、魔法の庭の住人となる

・魔法の庭の主はドラゴンティナという妖精であり、タタール王アグリカンが包囲攻撃仲のカタイの首都アルブラッカの救援に向かおうとする騎士たちをとらえていた

・騎士アストルフォはカタイの首都アルブラッカに到着し、美姫アンジェリカに迎え入れられる

・騎士アストルフォは単身タタール王アグリカンの野営地に向かい、敵軍の騎士たちを次々と魔法の槍で落馬させるも、衆寡敵せず結局捕虜にされてしまう

・チェルケス王サクリパンの率いる、カタイへの援軍がカタイの首都アルブラッカへやってくる

・タタール王アグリカンは名馬バヤールに乗り(金の槍は装備せず)、チェルケス軍の奇襲から自軍を立て直すことに成功する

・タタール王アグリカンとチェルケス王サクリパンは一騎打ちを行い、サクリパンは負けそうになる

・チェルケス軍が決闘の場に乱入し、2人は引き離される

・チェルケス軍、混乱に陥り、カタイの街アルブラッカへ逃げ込む

・タタール王アグリカンは混乱に乗じ、カタイの街アルブラッカに入り込むが、チュルケス・カタイの同盟軍を前に退却する


◇第8章 バビロンのプラシルドの冒険

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-8.html

・パラディン・リナルド、道中で異教徒の騎士フロリマールの恋人がすすり泣いているのに出会う

・異教徒の騎士フロリマールの恋人、パラディン・リナルドに、パラディン・オルランドと戦えるだけの力のある戦士を探していると伝える

・パラディン・リナルド、異教徒の騎士フロリマールの恋人に協力することを約束する

・異教徒の騎士フロリマールの恋人、道中でパラディン・リナルドに、バビロンの騎士イロルドとその妻ディスピナ、ディスピナに思いを寄せる紳士プラシルドの物語を語る

・バビロンの紳士プラシルドは冒険の末、色々あってバビロンの騎士イロルドからその妻ディスピナを得ていた


◇第9章 リナルドはグリフィンケンタウロスを退治すること

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-9.html

・パラディン・リナルド、かつて美姫アンジェリカの弟アルガリアが乗っていた名馬、ラビカンに出会う

・名馬ラビカンは、スペイン騎士フェッラウによって美姫アンジェリカの弟アルガリアが殺されたため解放され、生まれ育った洞窟に戻り、2匹のグリフィンと1人の巨人のもとで暮らしていた

・パラディン・リナルド、巨人とグリフィンを倒す

・パラディン・リナルド、発見した画板と本の指示に従い、ラビカンを手に入れるかわりに、バルダッサ王チュフラルデイノに殺された乙女の仇を討つことを誓う

・異教徒の騎士フロリマールの恋人、パラディン・リナルドが眠っているあいだにケンタウロスにさらわれる

・目を覚ましたパラディン・リナルド、ケンタウロスと戦い、ケンタウロスは逃走する

・逃走するケンタウロスは、異教徒の騎士フロリマールの恋人を川へ投げ捨て、彼女はそのまま流されてしまう

・パラディン・リナルドはケンタウロスを倒すが、道案内の乙女を失い、一人で北を目指して行く


◇第10章 アンジェリカが援軍を求めること

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-10.html

・カタイの街アルブラッカにおいて、美姫アンジェリカ、チェルケス王サクリパン、バルダッサ王チュッフラディノ(前出のチュフラルデイノ)ら、砦に籠る

・美姫アンジェリカ、魔法の指輪を持ち、援軍を求めて砦を出発する

・美姫アンジェリカ、オルガーニャ(チェルケスの近く)王の配下の老人の罠にかかり、虜囚の身となる

・美姫アンジェリカ、囚われた先で異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリに出会う

・異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリは、ケンタウロスによって川に投げ込まれた後、オルガーニャ王配下の老人に引き上げられていたのだ

・美姫アンジェリカ、異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリより、妖精ドラゴンティナの庭園にパラディン・オルランドや異教徒の騎士フロリマールが囚われていることを知り、かれらを救出し援軍にしようと思い立つ

・美姫アンジェリカ、指輪の力で脱出し、妖精ドラゴンティナの庭園へ行く

・美姫アンジェリカ、指輪の力で妖精ドラゴンティナの庭園の騎士たち(パラディン・オルランドや異教徒の騎士フロリマールら)を解放し、カタイの首都アルブラッカに来て力になってくれるよう依頼する

・カタイの首都アルブラッカにおいて、バルダッサ王チュッフラディノが反逆し、チェルケス王サクリパンらをまとめて捕虜とし、タタール王アグリカンに使者を送り、砦が自分の手で陥落したことを伝える

・タタール王アグリカン、バルダッサ王チュッフラディノの申し出を拒絶し、自力で砦を陥落させたのち、チュッフラディノ王を処刑すると宣言する

・パラディン・オルランドと9人の騎士たち、美姫アンジェリカとともにカタイの首都アルブラッカの手前の地点まで到着し、タタール王アグリカンの野営地に突撃し、砦の前までやってくる

・砦はバルダッサ王チュッフラディノが占拠しており、チュッフラディノ王は、チェルケス王サクリパンらの報復から自分を守ることを条件に、パラディン・オルランドたちを砦の中に入れると宣言する

・パラディン・オルランドはこの申し出を拒否するが、美姫アンジェリカがこの条件に同意し、同行者たちも条件を受け入れ、砦に入る

・パラディン・オルランド、異教徒の騎士フロリマール、エイドリアン、クラリオン、獅子のウベルトらは兵糧の確保のため出撃し、ガリフォンとアクイラントがカタイの首都アルブラッカに残ることになる

・パラディン・オルランドたち、敵軍の野営地に突撃する

・タタール王アグリカン、パラディン・オルランドらが寡兵で突撃してくるのを見ると、わずかな部下を残して軍を引かせ、互角の状況を作り出す

・そのとき、カタイ王ガラフロンの援軍、インドの女王にして女武者マルフィーザらとともに砦へと到着し、タタール軍と戦闘となる

・タタール王アグリカン、自軍が総崩れになっていくのに気付き、パラディン・オルランドに対し、決闘を明朝まで延期することを頼み、同意を得る

・タタール王アグリカン、自軍を立て直し、カタイ王ガルフロンの軍の先陣を混乱させる

・女武者マルフィーザは戦場から離脱しており、カタイ王ガルフロンが死んだという知らせを聞くまで昼寝をすると告げていた


◇11章 リナルドがプラシルドを救出すること

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-11.html

・パラディン・リナルド、北へ進む最中に、バビロンの騎士イロルドが嘆き悲しんでいるのに出会う

・バビロンの騎士イロルドは、かつてオルガンガ(=オルガーニャ?)王に成り代わった魔女ファレリーナの庭園に捕えられていたが、バビロンの紳士プラシルドが身代わりになって解放されたのだと述べる

・魔女ファレリーナの庭園には大蛇がおり、囚人が到着順に男女一組で餌とされ、今日がバビロンの紳士プラシルドが餌とされる日なのだという

・バビロンの騎士イロルドは、自分にはバビロンの紳士プラシルドを救う力がないと嘆いていたのだった

・パラディン・リナルドは、バビロンの騎士イロルドに協力し、バビロンの紳士プラシルドを救出することを申し出る

・バビロンの紳士プラシルドの救出は成功し、さらに、もう一人の生贄は異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリであったことがわかる

・異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリは、妖精ドラゴンティナの庭園にパラディン・オルランドたちがいまだ虜にされていること(実はすでにアンジェリカがオルランドたちを解放している)、パラディン・リナルドがその冒険の途中であること(第8章参照)を思い出させる

・パラディン・リナルド、妖精ドラゴンティナの庭園の破壊を決意する

・バビロンの紳士プラシルド、バビロンの騎士イロルド、異教徒フロリマールの恋人フロリドリはリナルドに感謝し、キリスト教洗礼を受け、リナルドとともに妖精ドラゴンティナの庭園を目指す冒険に同行する

・その途中、タタール王アグリカン軍からの逃亡兵に遭遇し、彼が語る美姫アンジェリカ側の戦士の武勇を聞き、パラディン・リナルドはその戦士がパラディン・オルランドだと確信する(オルランドがすでに自由であると知ってドラゴンティナの庭園へ行く理由が失せ、オルランドに会うためカタイの首都アルブラッカへ行くことを決める?)


12章 リナルドは女武者と邂逅し、オルランドがタタール王と決着をつけること

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-12.html

・パラディン・リナルドの一行(リナルド、異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリ、バビロンの紳士イロルド、バビロンの騎士プラシルド)、女武者マルフィーザに出会う

・パラディン・リナルドの態度が女武者マルフィーザの気に入らなかったため争いとなり、バビロンの紳士イロルド、バビロンの騎士プラシルドは落馬させられ捕虜となり、リナルドとマルフィーザの決闘となる

・カタイ軍とタタール軍ではタタール側が不利であり、タタール王アグリカンはせめてパラディン・オルランドを討とうと決意する

・タタール王アグリカンは逃げるふりをしてパラディン・オルランドを誘い、一対一の決闘に持ち込む

・パラディン・オルランドは決闘に勝利し、タタール王アグリカンは死ぬ

・パラディン・オルランド、タタール王アグリカンの乗っていた馬が本来はパラディン・リナルドの乗馬である名馬バヤールであることに気付く

・パラディン・オルランド、名馬バヤールに騎乗し、それまで自分が乗っていた名馬ブリリアドロを牽引して行く

・パラディン・オルランド、多くの財宝と乙女を乗せたラクダを連れた3人の巨人たちが騎兵と戦っているのに出会う


◇13章 リナルドとマルフィーザの転向

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-13.html

・タタール軍は総崩れとなり、カタイ王ガラフロンは敵軍の野営地に入り込むと、騎士アストルフォたち囚人を解放する

・騎士アストルフォ、魔法の槍を装備する

・騎士アストルフォとカタイ王ガラフロンらはタタール軍を追撃し、パラディン・リナルドと女武者マルフィーザが戦っているところまで来る

・カタイ王ガラフロン、パラディン・リナルドの乗馬が名馬ラビカンであることに気付き、リナルドを、息子であり美姫アンジェリカの弟でもあるアルガリアの仇だと思い込む

・カタイ王ガラフロン、パラディン・リナルドに撃ちかかる

・女武者マルフィーザ、決闘を邪魔されたのに腹を立て、カタイ王ガラフロンに武器を向ける

・異教徒の騎士フロリマールらがやって来てカタイ王ガラフロンに加勢し、女武者マルフィーザに敵対する

・パラディン・リナルド、女武者マルフィーザが多対一の状況にあることに我慢できず、マルフィーザに加勢し、カタイ軍と敵対する

・カタイ軍、散り散りとなってカタイの首都アルブラッカに戻る

・異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリ、フロリマールと再会し、2人で近くの林に避難し、眠りにつく


◇14章 フロリマールの慟哭

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-14.html

・異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリ、隠者にさらわれる

・異教徒の騎士フロリマール、恋人フロリドリを探す最中、3人の巨人が乙女を乗せたラクダを引いているのを発見する

・異教徒の騎士フロリマール、この乙女を恋人フロリドリだと思い込み巨人たちに戦いを挑む

・タタール王アグリカンを倒したばかりのパラディン・オルランドがその場へ到着し、異教徒の騎士フロリマールに加勢する(12章おわり参照)

・女武者マルフィーザとパラディン・リナルド、カタイ王ガラフロンらをカタイの首都アルブラッカの砦まで追い詰める

・パラディン・リナルド、城門の前で、砦にいるバラダッカ(=バルダッサ)王チュッフラディノを罵る

・パラディン・リナルド、砦から出てきた騎士(?)たち(グリフォンアキュラントの兄弟――10章のガリフォンとアクイラント?――魔法の馬と魔法の鎧を身につけている――、ウベルトとエイドリアン、クラリオン)と戦い、打ち負かす

・異教徒の騎士フロリマール、恋人フロリドリに会えないことに絶望し、慟哭する


◇15章 「黄金のリンゴの乙女」の物語

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-15.html

・ラクダに乗っていた乙女、自分自身に起きた黄金のリンゴにまつわる冒険について語り始めるが、異教徒の騎士フロリマールは聞いていない

・黄金のリンゴの乙女は遠い島の王の娘であり、オードロとフォルデリコという2人の求婚者がいた

・黄金のリンゴの乙女はオードロと結婚したがったが、結局フォルデリコと結婚する破目になった

・異教徒の騎士フロリマールは朦朧としていたが、恋人フロリドリの捜索にパラディン・オルランドと黄金のリンゴの乙女が協力することを提案されると、やる気を出して捜索に出発する

・異教徒の騎士フロリマールの恋人フロリドリ、隠者から逃げ出すが、森の中で野蛮人に捕まってしまう

・恋人フロリドリを探す異教徒の騎士フロリマール、森の中へやってくる(パラディン・オルランドは名馬バヤール、フロリマールは名馬ブリリアドロ、黄金のリンゴの乙女はフロリマールの馬に騎乗)

・パラディン・オルランド、黄金のリンゴの乙女に物語の続きを話してくれるよう頼みこみ、乙女は話を続ける

・黄金のリンゴの乙女は策略によってフォルデリコを騙し、オードロと二人で駆け落ちするが、フォルデリコに取り戻されていた

・その帰り道、巨人たちに襲われて、黄金のリンゴの乙女と所持していた財産は巨人たちに奪われていた

・異教徒の騎士フロリマール、恋人フロリドリの捜索をするために仲間たちと別れ別れになる


◇16章 フロリマールと蛮人

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-16.html

・異教徒の騎士フロリマール、恋人フロリドリが捕えられている場所に辿り着く

・異教徒の騎士フロリマール、恋人フロリドリを捕えていた野蛮人と戦い、殺す

・異教徒の騎士フロリマール、先ほど別れてしまったパラディン・オルランドを探しに出かける

・カタイの首都アルブラッカでパラディン・リナルドと女武者マルフィーザ、バラダッカ王チュッフラデイノ麾下のカタイ側の騎士?たちと戦う

・パラディン・オルランド、異教徒の騎士フロリマールを探している


◇17章 オルランドが3度角笛を吹くこと

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-17.html

・パラディン・オルランド、本と角笛を携えた乙女に出会う

・本と角笛の乙女、パラディン・オルランドに冒険を持ちかける

・パラディン・オルランド、三つの冒険に挑み、二つまで成功させる

・パラディン・オルランド、三つ目の冒険の内容に不満を抱き、本と角笛の乙女を置き去りにし、黄金のリンゴの乙女を鞍の後ろに座らせて出発する(フロリマールの馬はどうした?)


◇18章 オルランドとリナルドの決戦

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-18.html

・パラディン・オルランド、オードロと出会い、黄金のリンゴの乙女を与える

・パラディン・リナルドと女武者マルフィーザら包囲軍、砦のカタイ・チェルケス連合軍との間の交戦を一時中断する

・騎士アストルフォ、従兄弟のパラディン・リナルド側へと寝返る

・パラディン・オルランド、アルブラッカに到着し、砦の守備軍に加わる

・包囲軍と守備軍の戦いが再開される

・パラディン・オルランドとパラディン・リナルドが両陣営から選び出され、一騎打ちを行うが、オルランドの乗る名馬バヤールは本来の主人リナルドと戦おうとしない

・パラディン・リナルド、バラダッカ王テュッフラディノ(チュッフラディノ)を名馬ラビカンの尻尾にくくりつけて引きずり、死に至らしめる

・パラディン・オルランド、名馬バヤールから名馬ブリリアドロへと乗り換える(異教徒の騎士フロリマール、ブリリアドロをオルランドへ返す――いつの間にか二人は再会している)

・パラディン・オルランド、美姫アンジェリカの依頼に従い、オルガンガにあるファレリーナの庭園の破壊へと出発する

・美姫アンジェリカ、パラディン・リナルドへ名馬バヤールを贈るが、リナルドは心を動かさない


◇19章 オルランドは女に騙されやすい

http://ayutori.web.fc2.com/orland/orland.1-19.html

・パラディン・オルランド、オルガーニャ(=オルガンガ)への道中で、木に吊り下げられた乙女オリジッレと武装した騎士ウルダーノに出会う

・パラディン・オルランド、乙女オリジッレを解放しようとするが、騎士ウルダーノに止められる

・騎士ウルダーノ、乙女オリジッレの悪行を語り、彼女はふさわしい罰を受けているのだと述べる

・騎士ウルダーノは、乙女オリジッレは自分に思いを寄せる四人(ウルダーノ、ルクリーノ、アリアンテ、オリンゴ)をそれぞれ騙し、互いに相争わせたのだと語る(このあたりの事情が何度読んでも理解できない)

・乙女オリジッレは無実を主張する

・パラディン・オルランドは乙女オリジッレを信じ、騎士ウルダーノらを打ち負かしこれを解放する

・パラディン・オルランド、乙女オリジッレに騙され、名馬ブリリアドロを奪われる

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/imaki/20181223

2015年3月27日 アニメ版艦これ感想リンク集 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

はてな記法忘れました.


艦これ4話 そこにいないあなた いてくれるあなた -いぇひーおーるhttp://hamajijun.blog114.fc2.com/blog-entry-36.html

・艦これ――刺繍された挨拶(海への会話) - パンデモーニカはぱんでもヶ丘http://kyollect.hatenablog.com/entry/2015/03/21/182854

アニメ艦これ最終話独断偏見http://www.twitlonger.com/show/n_1sldgfk

・アニメ「艦隊これくしょん -艦これ-感想  -Kousyoublog http://kousyou.cc/archives/11759

・"隣り合わせの轟沈青春"など

http://twilog.org/H926/date-150202/allasc

http://twilog.org/H926/date-150205/allasc

.4話,"仲間の死を悲しんじゃいけないという法もないし、泣いてなきゃいけないという法もないですよ。"など

http://twilog.org/gyaam/date-150129/allasc

・【艦これ】アニメ艦これ4話まわりの好意系意見のRTの記録

https://twitter.com/highcampus/status/666241283480883201

imakiimaki 2015/03/28 12:55 気持ち悪い

imakiimaki 2015/03/28 13:03 Twitterでも気に入らない人間・発言は晒し挙げるもんな。
偉そうにしてるけど、お前ただのキモオタだよ。

imakiimaki 2015/03/28 22:10 気に入らない奴のツイート引用して晒し挙げたり他人に突っ掛かったり毎日楽しそうで羨ましい!

2010年7月16日 海に吠える

[]都築真紀長谷川光司魔法少女リリカルなのは MOVIE 1st THE COMICS』 都築真紀・長谷川光司『魔法少女リリカルなのは MOVIE 1st THE COMICS』を含むブックマーク 都築真紀・長谷川光司『魔法少女リリカルなのは MOVIE 1st THE COMICS』のブックマークコメント

家族がいて/友達がいて

おうちとベッドと/ごはんの心配を/しなくてよくて

学校だって/楽しいのに

なんでなのかな

 

寂しくなる理由なんて

どこにもないのに

悲しいような

苦しくなるような

行き場のない/気持ちが

胸の奥から/出て行かない

 高町なのは、齢九歳の春である。

 月に吠える*1、じゃないけれど、わけもなく胸がつかえて、海に向かって吠えてしまうこともあるだろう。そんなことがあってもおかしくない年齢ではある。家族も友達もいて学校だって楽しいからこそ、理由もなく寂しさを感じることができる程度には、そして自分自身に違和感を持ち対象化できる程度には、彼女は心身ともに順調に育ちつつあるように見える。

 言い忘れていたが、これは劇場版コミカライズではない。あんなリリカルの欠片もない代物とはまるで別物である。構成は小説反におおむね準拠しているが、もっとも似ているのは新房監督によるTV版第一期の、あの微妙に屈託した感じであろう。おそらく、過去もっともリリカルなのはこの『なのは』だ。

 やはりなのはさんの顔ばかり見てしまうのだけれど、TV版1stと同じく、ずいぶんとややこしい顔ばかりしている。単純な喜怒哀楽分節できない、複雑な思いがあるのだろう。きっと、自分自身にもよくわからないような。「もしかしたら彼女自身もあんまりよくわかってないんじゃないかしら」。

 

 23ページのうしろあたまとか、実によいです。

 

 あと、フェイトさんの尻とか腰とかえろい。なのはさんの表情の次くらいに。

 

 空。空戦。なのはは本来空を飛ぶ人ではなかった、という話。資質からいえば彼女は本来「固定砲台」タイプで、空を飛び回るようにはできていない。空が好きだったのはフェイトの方で、なのはが「空戦」を志向したのも、そもそもあそこまで戦えるようになったのでさえ、ただフェイトに追いつきたいがためで。なんかもう、ねえ。ええ、たまりません。それを恋とか片思いとか、安易に名付けてしまいたくないほどに。

当たらない──

この子/こんなに飛ぶのが/上手かった──?

あの子──/こんなに強かった?

違うかな

強くなったんだ

なんのために?

誰のために──?

 

 小説版にせよこのマンガ版にせよ、なのはとフェイトの「最初で最後の本気の勝負」は、事件がすべて終わった後に置かれる。ジュエルシードを賭けたりしない純粋な勝負というわけだ。個人的には、二人が出会ったきっかけであるがゆえに、というTV版が好みなのだがここでは置く。

 このマンガ版では特にその意味は大きい。管理局の介入がTV版・劇場版よりほんの少し早まった結果、P・T事件は、なのはとフェイトとまったく関係のないところで終結してしまう。「事件の中心にいた二人の少女には/いまだ何の関係も生まれぬまま」に。事件の「報告書」*2という形式がそれを強調する。

 オチが思いつかないのでこのへんで終わる。

*1:《月に吠える、それは正しく君の悲しい心である。冬になつて私のところの白い小犬もいよいよ吠える。昼のうちは空に一羽の雀が啼いても吠える。夜はなほさらきらきらと霜が下りる。霜の下りる声まで嗅ぎ知つて吠える。天を仰ぎ、真実に地面(ぢべた)に生きてゐるものは悲しい。》《月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである。》。だから、外部に理由の見つからぬ寂しさとはつまり、自分自身が自分にとって距離があるもののように感ぜられる、ということである。萌芽しはじめた自意識に未だ馴れぬのだと説明してもいい。要するになのはさんもそろそろ知恵が付いてきた、という程度の話に僕には見える。

*2:小説版五章を参照

nai10nai10 2010/09/28 17:11 記述に対するコメントじゃないけど。
タイトルを見て相変わらずだなーと思ったり。
全部見てないなーと思ったり。
随分会ってないなーと思ったり。
まあそんなとこ。

吉澤 和也吉澤 和也 2015/12/14 02:50 見てるYO❗️☀️⭐︎⭐︎⭐︎🌏⭐︎🌕

面白い。フェイトのお尻ほどではないですが(´・_・`)

2010年7月10日

[][] を含むブックマーク のブックマークコメント

 理解について語りたい。あるいは想像力と共感と傲慢さについて。むろん僕は高町なのはのことをいっているのだ。 

 ひとりきりがさびしいのは、少しだけどわかるから、と彼女はいった。「少しだけど」というのが重要で、つまりほとんどわからないのだともいえる。

 

 両親が万年新婚夫婦で、兄と姉がとても仲良しでもあれば親密な師弟関係、にある家族のなかで、彼女はたしかに「少しばかり浮いているかもしれません」。とは言い条、裕福で愛情深い家庭で育った彼女が感じていた寂しさなど、きっと他人からみれば贅沢な悩みというほかはないのだが、少しだけどわかるから、と言うのは否定したくない。もとより個々人の悩みは絶対的であり他との比較を許さないのだから。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/imaki/20100710

2010年7月3日

 ついったーから再編集

[]迷い猫オーバーラン! #1〜3 迷い猫オーバーラン! #1〜3を含むブックマーク 迷い猫オーバーラン! #1〜3のブックマークコメント

 1話人間サイズの猫を見た、なんて言って、誰が信じてくれるだろう。でもそんなありえない嘘を信じるところからしか、始まらないことだってある……という話を期待していたのだが微妙に外された。まあそれはそれでよし。いちいち物語上の意味なんて持たせるのは不粋ぜよ。

 「ふん。自分の言っていることを信じてもらえない子供の気持ちなんて、あんたたちにはわかんないのよ!」。芹沢さんかっこいい。はやばやと説明じみた回想が挿入されるのはいかにも野暮だが、二回死ね、はやはりよい。死ね、なんて言われたところで、そいつはただの言葉でしかないのだから言い返せる。

 2話。サークルの結成を宣言するも活動内容は不問、というのがなんだか人類学に正しい気がしてよいですね。みんなで一緒でいるためになんかやるのであってその逆でない。いずれ千世には感謝すべきことになるであろうが、とりあえず普通にいいやつである。

 3話。わりと説明不要の傑作。いいフィルムは開始三十秒でそれと知れるね! なんというか、濃密さとか、ただならぬ感じとか、そういう気配がするものだと思う。

 「二回死ね」について補足すれば、幼い文乃にとて、死ね、と言われたことは深刻だったはずなんだけど、今ではなんだか無意味な口癖みたいになっていて、なるほど生きていればそういうこともあろうと思う。

 Bパート。巧は振り向きもせず出て行く一方、文乃はいったん振り向いて玄関の鍵をかける。たぶんこの時点でもう、見えているものが違うのだ。

 とりあえず画面がいちいち綺麗である。なお内容は普通にエモい程度。

 「乙女姉さんは、迷惑をかける天才だからさ」とか、ああもう!迷惑はかけていいものだし、迷惑をかけられるのも実はそんなに悪くない。でなければ誰も猫を拾ったりできないはずだから(ドヤ

 あと、巧は文乃のことを理解しているつもりだが、実はよくわかってなくて、しかしわりと正しく振る舞えてしまう、というバランス感覚の絶妙さを称えるべきですか。称えます。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/imaki/20100703

2010年6月23日

 ついったーで興が乗ったのでHDから発掘して公開。いつ書いたのかは不明。

[]『とある魔術の禁書目録』#19 『とある魔術の禁書目録』#19を含むブックマーク 『とある魔術の禁書目録』#19のブックマークコメント

 ……にかこつけた、アクセラレータの話。

 わっふー! とうとうぼくらの一通さんが主人公ですよう!

 罵倒殺戮によってしか他者と繋がれなかったアクセラレータにも、「その時」は来る。罰であり赦しであり運命の女、ラストオーダーとの出会いが。

 それにしてもあれだね、罰と赦しと救済と人生の目的オールインワン存在全裸幼女の姿で光臨する、というのはどうよ。最高。

 だが赦されるどころか感謝までされるのはひどい。なにしろ彼は他者の好意に馴れていない。弁護され肯定されあまつさえ気遣われてしまう、というのはもう最悪の呪いだ。または、たかだか邪気のない声をかけられた、ということだけでそいつのために死ねそうな彼は、涙が出るほどいいやつである。だから彼は救済されねばならないし、愛することを学ばねばならない。ラストオーダーと一緒にメシ食ったり風呂入ったりしてろよ一生。

 

 すでに一万人を殺しているからといって、一万一人目を救ってはいけない理由にはならない。人が過去の虜囚でないならば。そして、それを為すべき任意の誰かが必要だというのであれば、それが彼であっていけない法はない、という理路はもう肯定するしかない。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/imaki/20100623

2010年6月20日 「この世界はそれ自体が理解を絶している」

[]Angel Beats! #12「Knockin' on heaven's door」 Angel Beats! #12「Knockin' on heaven's door」を含むブックマーク Angel Beats! #12「Knockin' on heaven's door」のブックマークコメント

 「僕」は彼らの導きによって、現実とは違う世界に触れる。ところが現実の世界と幻想的世界がないまぜになって物語が佳境に入ると、ほとんどつねにこの「異界のひと」は謎めいたメッセージを残したままかき消えてしまう。

 村上春樹のワンダーランドにおいて、この「異界のひと」たちが「何を意味するのか」、私には長いあいだ分からなかった。彼らは何かの隠喩なのだろうか。彼らの語る言葉は何か私たちの世界の成り立ちについての重要な情報を含んでいるのだろうか。

(略)

 異界からの使いたちは「何かメッセージを伝えるために」主人公の「僕」の前に姿を表したに違いない、私はそう考えた。だから、私は彼らの「メッセージ」の「意味」を知ろうとしたのである。だが、異界から到来する人々はじつに難解なことを言う。

(略)

 私は律儀な読者としてこれらの「異界からのメッセージ」が何を言おうとしているのかを考えた。考え続けた。そして、「わたしの言うことが分かる?」とすみれさんに問い詰められても、結局分からなかった。

 最後に分かったのは、「これらのメッセージには意味がない」ということであった。

 羊男さんがきっぱりと言い切っていたように、「意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ」というのは異界からのメッセージの読み方を指定するメタ・メッセージだったのである。

 私は読み方を間違えていたのである。

 私たちはたいていの場合、原因と結果を取り違える。

 異界からの理解不能のメッセージは、「僕」の住む人間たちの世界に起きている不条理な事件を説明する「鍵」であるに違いない。私はそう思い込んで、物語を読んでいた。どうして、そんなふうに信じ込んでしまったのだろう。どうして、意味の分からないメッセージには「意味がない」という可能性を吟味しようとしなかったのだろう。

 それは私たちの精神が「意味がない」ことに耐えられないからである。

 私たちは「意味がないように見えることにも、必ず隠された意味がある」と思い込む。私たちが「オカルト」にすがりつくのはそのせいだ。

 一見意味がないように見えることにも「実は隠された意味がある」と言ってもらうと、私たちは安心する。

 だって、私たちが一番聞きたくないのは、「無意味なものには意味がない」という言葉だからである。

 しかし、作家たちのだいじな仕事の一つは、その言葉にリアリティを与えることだ。『城』のカフカ、『異邦人』のカミュ、『グレート・ギャツビー』のフィッツジェラルド、『フランシスマコーマーの短い幸福な生涯』のヘミングウェイ……村上春樹はおそらくそのような作家たちの系譜に連なっている。

 「僕」の住むこの世界で「僕」や「僕」の愛する人々は、「邪悪なもの」の介入によって繰り返し損なわれる。だが、この不条理な出来事の「ほんとうの意味」は物語の最後になってもついに明かされることがない。

 考えてみると、「不条理な物語」だ。

 しかし、これらの物語を逆向きに読むとき、はじめてその意味が見えてくる。

 これらの物語はすべて「この世には、意味もなく邪悪なものが存在する」ということを執拗に語っているのである。

 邪悪なものによって損なわれるという経験は、私たちにとって日常的な出来事である。しかし、私たちはその経験を必ず「合理化」しようとする。

 愛情のない両親にこづき回されること、ろくでもない教師に罵倒されること、バカで利己的な同級生に虐待されること、欲望と自己愛で充満した異性に収奪されること、愚劣な上司査定されること、不意に死病に取り憑かれること……数え上げればきりがない。

 だが、そのようなネガティヴな経験を、私たちは必ず「合理化」しようとする。これは私たちを高めるための教化的な「試練」であるとか、私たち自身の過誤に対する「懲罰」であるとか、私たちをさらに高度な人間理解に至らせるための「教訓」であるとか、社会制度の不備の「結果」であるとか、言いつくろおうとする。

 私たちは自分たちが受けた傷や損害がまったく「無意味」であるという事実直視できない。

 だから私たちは「システムの欠陥」でも「トラウマ」でも「水子の祟り」でも何でもいいから、自分の身に起きたことは、それなりの因果関係があって生起した「合理的な」出来事であると信じようと望む。

 しかし、心を鎮めて考えれば、誰にでも分かることだが、私たちを傷つけ、損なう「邪悪なもの」のほとんどには、ひとかけらの教化的な要素も、懲罰的な要素もない。それらは、何の必然性もなく私たちを訪れ、まるで冗談のように、何の目的もなく、ただ私たちを傷つけ、損なうためだけに私たちを傷つけ、損なうのである。

 村上春樹は、人々が「邪悪なもの」によって無意味に傷つけられ、損なわれる経験を記述し、そこに「何の意味もない」ことを、繰り返し、執拗に書き続けてきた。

『1973年のピンボール』の中で、ジェイは「鼠」に向かって、前足が潰された飼い猫の話しをする。車に轢かれたとも思ったが、それにしてはひどすぎる。誰かが猫の前足を万力にかけて潰したみたいな傷である。

「まさか。」鼠は信じられないように首を振った。「いったい誰が猫の手なんて…。」

 ジェイは両切の煙草の先を何度かカウンターで叩いてから、口にくわえて火を点けた。

「そうさ、猫の手を潰す必要なんて何処にもない。とてもおとなしい猫だし、悪いことなんか何もしやしないんだ。それに猫の手を潰したからって誰が得をするわけでもない。無意味だし、ひどすぎる。でもね、世の中にはそんな風な理由もない悪意が山とあるんだよ。あたしにも理解できない、あんたにも理解できない。でもそれは確かに存在しているんだ。取り囲まれているって言ってもいいかもしれないね。」

 私たちもおそらく例外ではない。「万力はさまれた猫の手」のような、「無意味で、ひどすぎる」経験が次の曲がり角で私たちを待っているのかも知れない。

 かなり高い確率で、と村上春樹は言う。

 だから、角を曲がるときは(無駄かもしれないけれど)注意をしたほうがいい。

 そして、おそらく、そのような危機の予感のうちに生きている人間だけが、「世界の善を少しだけ積み増しする」雪かき的な仕事の大切さを知っており、「気分のよいバーで飲む冷たいビールの美味しさ」のうちにかけがえのない快楽を見出すことができるのだと私は思う。

内田樹「村上春樹とハードボイルド・イーヴル・ランド」、『村上春樹にご用心』)

 ちなみに、麻枝准の過去の作品においてメタ・メッセージとして指定しうるのはこのあたり。

誰かが俺に何かを訴えている。

それがわかる。

だがその手段はあまりに強引だ。

俺の手には負えない。

つまり、その受け取るすべが俺のほうにないのだ。

それは俺を傷つける。人を傷つける。

鉄パイプを耳の穴に通すようなことはやめてくれ。

そんなものは通らないのだ!

(『Kanon』)

頭が痛む…

記憶があいまいになりかけている。

あるべき自分に、俺は還ろうとしている。

この記憶は思い出してはいけない記憶だった。

人の記憶は、この体にはあまりに大きいものだった。

ぼろぼろとこぼれてゆくのがわかる…

記憶とちしきが…こぼれてゆく…

(『AIR』)

 神尾観鈴が「自分でもよくわからないんだけどね」と語るごとく、世界の「真相」は、われわれの理解を絶している。現に晴子にとっては観鈴の語る言葉はまったく不可解だった。涼元祐一のSUMMER篇は一見「真相」らしく見えるが、それは登場人物の手の届くところにはないのである。

を含むブックマーク のブックマークコメント

分析的な意味での「父」とは単なる生物学的な父のことではない(生物学的な母が「父」である場合も多い)。

「父」とは「世界の意味の担保者」のことである。

世界の秩序を制定し、すべての意味を確定する最終的な審級、「聖なる天蓋」のことである。

どの社会集団もそれぞれに固有の「ローカルな父」を持っている。「神」や「天」という名を持つこともあるし、「絶対精神」や「歴史を貫く鉄の法則性」と呼ばれることもあるし、「王」や「預言者」という人格的なかたちをとることもある。

その世界で起きていることは(善きにつけ悪しきにつけ)を何かが専一的に「マニピュレイト」しているという信憑を持つ社会集団はその事実によって「父権制社会」である。

どれほど善意であっても、弱者や被迫害者に同情的であっても、「この世の悪は“マニピュレイター”が操作している」という前提を採用するすべての社会理論は「父権制イデオロギー」である。

「父権制イデオロギーが諸悪の根源である」という命題を語る人は、そう語ることで父権制イデオロギーを宣布しているのである。

なぜ、私たちは「父」を要請するのか。

それは、私たちが「世界には秩序の制定者などいない」という“真実”には容易には耐えることができないからである。

実際には、私たちは意味もなく不幸になり、目的もなく虐待され、何の教化的意図もなく罰せられ、冗談のように殺される。

天変地異は善人だけを救い、悪人の上にだけ雷撃や火山岩を落とすわけではない。

もっとも惜しむべき人が夭逝し、生きていることそのものが災厄であるような人間に例外的な健康が与えられる。

そんな事例なら私たちは飽きるほど見てきた。

では、世界はまったく無秩序で、すべてのことはランダムに起きているのかといったら、そうではない。

そこには部分的な「秩序のようなもの」がある。

世界を包摂するような秩序を作り出すことは誰にもできない。

けれども、手の届く範囲に限れば「秩序のようなもの」を打ち立てることはできる。

科学的に思考し、フェアに判断し、身体感受性が高く、想像力の行使を惜しまない人々が「ダマ」になって暮らしている集団があれば、そのささやかな集団では「秩序のようなもの」が「無秩序」を相対的には制するだろう。

けれども、それはあくまで、一時的、相対的な勝利にすぎない。

その「秩序のようなもの」を一定以上の範囲に拡げることはできない。

そのような「ローカルな秩序」はローカルである限りという条件を受け容れてのみ秩序として機能し、普遍性を要求した瞬間に無秩序のうちに崩落する。

繰り返し書いているように、正義を一気に全社会的に実現しようとする運動は必ず粛清か強制収容所かその両方を採用するようになる。

歴史はこの教訓に今のところ一つも例外がないことを教えている。

私たちは「父」を要請してはならない。

たとえ世界のかなり広い地域において、現に、正義がなされておらず、合理的思考が許されず、慈愛の行動が見られないとしても、私たちは「父」の出動を要請してはならない。

「ローカルな秩序」を拡大しようとするときも、ひとりひとりの「手の触れる範囲」を算術的に加算する以上のことをしてはならない。

私は「父権制イデオロギー」に対する対抗軸として、「ローカルな共生組織」以上のものを望むべきではないと考えている。

思弁的にそう思うのではなく、経験がそう教えているのである。

村上文学における「父」の話をしているところだった。

話を戻そう。

文学もまた「父」を(ほとんどそれだけを)ひさしく主題にしてきた。

あるときは「父の武勲詩」を、あるときは「父に抗う子どものパセティックな抵抗(と劫罰)の物語」を、あるときは「父の不在」を嘆く悲嘆の詩を。

その中にあって、現代の何人かの作家たちは「父抜きの世界」を描くという野心を抱いた。

その中の一人であるアルベール・カミュは自作について次のように書いている。

「私は哲学者ではありません。私は理性もシステムも十分には信じてはいません。私はどうふるまうべきかを知ることに関心があります。もっと厳密に言えば、神も理性も信じないでなお、人はどのようにふるまい得るかを知りたいと思っているのです。」(Albert Camus, Interview a` ‘Servir’, Essais, Gallimard, 1965, p.1427)

このカミュの言葉にエルサレムの村上春樹は全幅の賛意を示しただろう。

「システム抜き」でも人間はやり遂げることができるか。

ふるまい方を指示するマニュアルも教典も存在しない世界でも、人は「人として」ふるまうことができるか。

もしそれができるのだとしたら、何が人の行動の規矩となるのか。

ほとんどの人はこれからのどうするかを決めるとき、あるいはすでに何かをしてしまった後にその理由を説明するために、「父」を呼び出す。

それは必ずしも「父」の指導や保護や弁疏を期待してではない。

むしろ多くの場合、「父」の抑圧的で教化的な「暴力」によって「私は今あるような人間になった」という説明をもたらすものとして「父」は呼び出されるのである。

「父」の教化によって、あるいは教化の放棄によって、私は今あるような人間になった。

そういう話型で私たちのほとんどは自分の今を説明する。

それは弱い人間にとってある種の救いである。

世界は「父」を呼び出すことで一気に合理的になり、さまざまなものが名づけられ、混乱は整序される。

けれども、そのようにして繰り返し自己都合で「父」を呼び出しているうちに、「父=システム」はますます巨大化し、遍在化し、全知全能のものになり、人間たちを細部に至るまで支配し始める。

「私が今あるような人間になったことについて、私は誰にもその責任を求めない。」

そう断言できる人間が出てくるまで、「父の支配」は終わらない。

「父の支配」からの「逃れの街」であるような「ローカルな秩序」は、そう断言できる人間たちによってしか立ち上げることができない。

カミュやレヴィナスはそう教えている。

私は彼らの考想に同意の一票を投じる。

そして、村上春樹もまた彼らと問題意識を共有しているということについては確信がある。

『1Q84』にはたくさんの「小さな父たち」が登場する。

青豆の父も、天吾の父も、「ふかえり」の父も、タマルの父も、みな自分たちの子どもをさまざまな仕方で棄てる。

それが子どもたちに深い傷を残す。

「リトル・ピープル」という「邪悪なもの」はおそらくそれらの「小さな父たち」の「しけた悪意」の集合表象のようなものだ。

主人公たちはその「邪悪な父によってつけられた傷」によって久しく自分の現在を説明してきた(あるいは「説明する能力」の欠如を説明してきた)。

それが彼らをどこにも進めなくしてきた。

トラウマ」とはそういうものだ。

何が起きても、誰に出会っても、「あのできごと」に帰趨的に参照されて、その意味が決まる。

「トラウマ」とまったくかかわりのない、「新しいこと」は決して起こらない。そのように過去に釘付けにされることが「トラウマ」的経験である。

何を経験しても、それを「父」とのかかわりに基づいて説明してしまう(「父が私にそれを命じたから」あるいは「父が私にそれを禁じたから」)。

そのような言葉づかいをしている限り、「父」の影響を一方的に受ける「被制者」という立ち位置から私の人生は始まったという話型で自分について語る限り、「子ども」たちは「父」から逃れることができない。

『1Q84』は、困難な歴程の果てに、主人公たちが「邪悪で強大な父」という表象そのものを無効化し、「父」を介在させて自分の「不全」を説明するという身になじんだ習慣から抜け出して終わる。

それはもちろんはなやかな勝利ではないし、心温まるハッピーエンドでもない。

けれども、私は村上春樹がこの作品で「父の呪縛」から逃れる方途について何かはっきりした手応えを覚えたのではないかと思う。

それはこの作品の骨組みのゆるぎない物語構造と、細部の(ほとんど愉悦的なまでの)書き込みから感じられるのである。

http://blog.tatsuru.com/2009/06/06_1907.php

つねづね申し上げているように、年齢や地位にかかわらず、「システム」に対して「被害者・受苦者」のポジションを無意識に先取するものを「子ども」と呼ぶ。

「システム」の不都合に際会したときに、とっさに「責任者出てこい!」という言葉が口に出るタイプの人はその年齢にかかわらず「子ども」である。

なぜならどのような「システム」にもその機能の全部をコントロールしている「責任者」などは存在しないからである。

「システムを全部コントロールしているもの」というのは、自分が被害者である以上どこかに自分の受苦から受益しているものがいるに違いないという理路から導かれる論理的な「仮象」である。

これを精神分析は〈父〉と呼ぶ。

〈父〉がすべてをコントロールしており、〈父〉がこの世の価値あるもののすべてを独占しており、「子ども」たちの赤貧と無能・無力はことごとく〈父〉による収奪と抑圧の結果であるというふうに考える傾向のことを「父権制」イデオロギーと呼ぶ。

その点ではマルクス主義もフェミニズムも「左翼的」な「奪還論」はすべて「父権制」イデオロギーである。

「父権制」イデオロギーは当たり前であるが、父権制を批判することも、もちろん父権制を解体することもできない。

〈父〉を殺して、ヒエラルヒーの頂点に立った「子ども」はそのとき世界のどこにも「この世の価値あるもののすべてを独占し、〈子ども〉たちを赤貧と無能・無力のうちにとどめおくような全能者」が存在しなかったことを知る。

どうするか。

もちろん自ら〈父〉を名乗るのである。

そして、思いつく限りの収奪と抑圧を人々に加えることによって、次に自分を殺しに来るものの到来を準備するのである。

というのは、彼または彼女が収奪者・抑圧者〈父〉として「子ども」の手にかかって殺されたときにはじめて、彼または彼女は〈父〉が彼らの不幸のすべての原因であったという「物語」が真実であったことを身を以て論証することができるからである。

〈父〉を斃すために立ち上がったすべての「革命家」が権力を奪取したあとに、〈父〉を名乗って(国葬されるか、暗殺されるかして)終わるのは、〈父〉の不在という彼ら自身が暴露してしまった真実に「子ども」である彼ら自身が耐えることができなかったからである。

「父権制社会」を創り出すのは父権制イデオローグであり、彼らはみな「子ども」であり続けようとしたせいで不可避的に〈父〉の立場になってしまうのである。

http://blog.tatsuru.com/2007/12/02_1208.php

人間は「父抜き」では世界について包括的な記述を行うことができない。

けれども、人間は決して現実の世界で「父」には出会えない。

「父」は私たちの無能の様態を決定している原理のことなのだから、そんなものに出会えるはずがないのだ。

私たちが現実に出会えるのは「無能な神」「傷ついた預言者」「首を斬られた王」「機能しない『神の見えざる手』」「弱い父」「反動的な革命党派」といった「父のパロディ」だけである。

「父抜き」では「私」がいま世界の中のどのような場所にいて、何の機能を果たし、どこに向かっているかを鳥瞰的、一望俯瞰的な視座から「マップ」することが出来ない。

地図がなければ、私たちは進むことも退くことも座り込むことも何も決定できない(はずである)。

でも、地図がなくても何とかなるんじゃないか・・・という考え方をする人がまれにいる。

村上春樹は(フランツ・カフカと同じく)、この地図もなく、自分の位置をしるてがかりの何もない場所に放置された「私」が、それでも当面の目的地を決定して歩き始め、ランダムに拾い上げた道具をブリコラージュ的に使い、偶然出会った人々から自分のポジションと役割について最大限の情報と最大限の支援を引き出すプロセスを描く。

http://blog.tatsuru.com/archives/001706.php

を含むブックマーク のブックマークコメント

……ある強大なものが起源に存在し、世界を分節している。「私」はそれにはるかに遅れてこの世界に到来した。だから、「私」はどういう「ルール」で「ゲーム」が行われているのかわからない。「気がついたら、ルールがわからないゲームにプレイヤーとして参加していた」というのが象徴界における「子ども」の立場である。

内田樹「ジャック・ラカン」、『現代思想のパフォーマンス』)

つまり、学校が「規則」を通じて教えているのは、「学校には規則があり、教師たちはその遵守を子供たちに要求するが、その規則の起源を教師たちは言うことができない」という(人類学的=類的スパンにおいては合理的なのだが)個人的=短期的スパンを取るとまったく意味不明の事況に子どもたちをなじませるためなのである。

この「ぜんぜんはなしがみえねーよ」的事況を混乱のうちに通過することによってしか子供は大人になることができない。

http://blog.tatsuru.com/archives/000850.php

を含むブックマーク のブックマークコメント

 なるほど父の日じゃねーの。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/imaki/20100620

2010年6月15日 一緒に暮らそう

[]森瀬繚・静川龍宗『うちのメイドは不定形』 森瀬繚・静川龍宗『うちのメイドは不定形』を含むブックマーク 森瀬繚・静川龍宗『うちのメイドは不定形』のブックマークコメント

 僕たちが食事をとっている台所には、一般のご家庭ではあまり見かけない調度品、ホワイトボードがある。テケリさんがやってきた翌日にホームセンターで急遽購入したもので、二人が一緒に暮らすためのルールや、学校の僕に連絡する方法など、僕が作ったテケリさん用生活マニュアルを直接書き込んだり紙に書いて貼り付けたりする場所として活用している。

 憧れるなあ、ホワイトボード。共同生活にはルールが必要だし、いろいろルールを決めてると、なんか共同生活って感じがするよね。一緒に暮らしていくうちに新たなルールが追加されたり、なぜか冷蔵庫メモが貼り付けられたり、そんな感じで。

 そんなわけで、人外メイドであるところのテケリさんとの共同生活にまつわる平々凡々たるトラブルを解決しつつ日々を過ごす、ただほんとうにそれだけの作品。小さな事件は起きるけれど収まるところには収まる、という点においてより一層そのようである、といった。歪みねえです。

 そして、家族と離れて久しく、いくらか心にわだかまりを抱えた少年は、誰かと共に生きてゆくことを学ぶのでした。なんて正しい物語

 相手が一人称「私たち」であるところの超古代の不定形生物であるあたりも「異質な他者との共生」という今日テーマがごめん嘘。テケリさんになら同化され食われてもいい。むしろ食われたい。そして、てきぱきテケリさんに叱咤される兵隊型テケリさんの一体に転生して新たな人生を……。いや、あれ楽しそうなので混ざりたいんですが割と。がんほー、がんほー、しごっとがっすっきー。あい、あい、まーむ! 疲れてるのかな俺。

 なんにせよ、この正調ホームコメディっぷりが和む和む。ラノベとはかくも読んでいて心安らぐものであったのか。抑え気味の文体も児童文学めいた趣き(たまに入る注釈が好き)があってよい。角川つばさ文庫に入らないかしら。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/imaki/20100615

2010年6月12日 家出17

[]竹宮ゆゆことらドラ10!』 竹宮ゆゆこ『とらドラ10!』を含むブックマーク 竹宮ゆゆこ『とらドラ10!』のブックマークコメント

 とはたぶんあまり関係のない話。

 風と木の詩読み返しちゃったよ、とはみのりんの弁であるが、僕も読み返してしまっていた。あと『終わりのないラブソング』と『ハード・ラックウーマン』と、『妖精事件』の最初のへん(というか「家出14)」。14歳の女の子が家出しないのはお金がないからです、というフレーズは十代の僕の聖句だった。というか今でもそうだ。

 だってあそこはわたしの家じゃない、お父さんとお母さんの家だもの、と安藤じゅりあは云った。子供には自分の家なんてない。家庭を「持つ」のは大人(の男)の特権であり、子供とはその一部として所有される側のことである。ここには根本的な非対称性がある。これは直接には解消不能で、だから、竜児とやっちゃんが和解するには、泰子もまた誰かの子供である、という回路を経る必要がある。もちろん人はしばしば、親の前ではいくつになっても子供だ。『日本一醜い親への手紙』には、81歳の「子供」の手紙が載っている。逆にいえば、大人、というのはつまり子供を前にした人間のことである。うえお久光の『It/ストラグル』を読めばわかる。

 

 何の話だっけ?

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/imaki/20100612