2012-01-21
【新聞・雑誌が死ぬ前に】新世紀メディア論〜書評〜
- 作者: 小林弘人
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2009/04/03
- メディア: 単行本
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新聞社の業績不振、雑誌の相次ぐ休刊など、メディア業界に逆風が吹き荒れるなか、出版はこれからどうなっていくのか? 新聞、雑誌はウェブ時代においてもはたして生き残れるのか?
インターネット登場以前からコンテンツ製作に携わり、雑誌『ワイアード』『サイゾー』、ウェブの人気媒体『ギズモード・ジャパン』を創刊、眞鍋かをりら有名人ブログ出版をプロデュースしてきたITメディア界の仕掛け人・小林弘人が、世界のウェブメディア最先端情報を紹介しつつ、今後メディアビジネスで成功するため必須のノウハウをおしげもなく公開。
福音か、はたまた最後通牒か? 次代メディアの運命を左右する衝撃の書。これを読まずして出版、メディア人は生き残れない!
情報をマネタイズする存在の代表、としての編集者/メディアがいかに変遷するかを知りたくて手に取った一冊。恐らく2009年の本書が出版された当時に読んでいれば、もう少し高い評価をつけられた。しかし、期待をしていた『私の想像だにしなかったメディアの未来像』は本書の中で提示されていなかった。あくまで”今”がなぜそうなっているのかを再確認するのみに終始した。(メディアビジネスで成功するための必須のノウハウも一般論レベルでしか語られていなかった)
ちなみに本書を読んで一番記憶に残ったのは『メッセージは冗長でなければ記憶されない』というフレーズだ。これは部分的には同意ができる。しかし冗長な文章が訴えかけるメッセージを強く記憶に残すにはストーリー性とエンタメ性が必要だと私は思う。ビジネス書にストーリー性とエンタメ性を求めるのは少々酷かもしれないが、本書は私の記憶に残る要件を満たしてはいなかった。
繰り返しになるが2009年に本書を読んでいれば恐らくもう少し高い評価をつけられた。なぜなら本書発売当時には”未来であった今のなぜ”を感じられる内容だったからだ。
情報がどのように消費され、消費された情報が発信者に対してどのように益をもたらすか、新世紀のメディア人はフリーの加速というイノベーションがもたらす未来を想像する必要がある。信用がカネからヒトへ回帰する時代はそう遠くはないはずだ。
