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毎日定時帰りを目指す文系SEの日記

2012-12-15

『デザインのためのデザイン』ブルックス ピアソン桐原(2010)

人月神話』でおなじみブルックスさんの本。

デザインのためのデザイン

デザインのためのデザイン

人月の神話

人月の神話

合理的モデルは非現実的

デザインの最も困難な部分は、なにをデザインするかを決めることである。(p.22)

合理的モデル≒ウォーターフォールモデルと言い換えて良いでしょう。

目指すべきゴールがはじめから決まっており、それに向かって一直線に突き進むようなモデルは成り立たない。なぜなら顧客は本当に欲しいものが何かわかっていないから。

それでもなお多くの現場でウォーターフォールモデルは盲信され、使用されている。実際にはうまいこと動いちゃいないのに。


素晴らしいデザイナを雇う、育てる、守る

・すべての専門的な技能は「実習とその批評」を通して習得される。必ずしも基礎科学を修める必要はない。コンピュータサイエンスにおいても早期にデザイン実習と批評を始めることが重要だが、そのようなカリキュラムを設けているところは少ない。(p.238-239)

・すぐれたデザイナを雇うには面接ではなく直接成果物を見ること。(p.240)

・管理者ではなく「技術リーダー」を育てるには、時間をかけて、多彩な実務と正規の教育(大学の集中講義など)を受けさせることが大事。(p.240-242)*1


「素晴らしいデザインは素晴らしいデザイナから生まれる - 素晴らしいデザインプロセスからではない」

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51563028.html

ソフトウェアディベロッパーたるもの、顧客に対して「要件コロコロ変えるなよ」なんて愚痴るなんてもってのほか。要件をどんどん引き出してフィックスさせるのが僕らの仕事。

あと社内教育の重要性。日本のIT企業*2って教育の仕組みがあるとは言っても概論ちょろっと教えておしまいとか、外部講師を呼んできておしまいとか、そんなのが多い気がする。ITが高度な専門知識と経験を必要とする業界だってことをもっと認識しないといけないんじゃないですかね。

そして教育された内容をしっかり実践できる職場を用意することですね。

レガシーシステムのおもりを若手にやらせてるようなところは猛省しないといかんじゃないでしょうか。

*1:なんだか泣けてきたぜこの野郎

*2ITゼネコンとも言う。