奇想天外大嘘刑事ドラマ賛歌

 いろいろあって家から通勤。2時限目からでしたが、ラッシュというものを久々に体験。皆さんお疲れ様と思っていたら、爆睡してあっちゅうまに渋谷へ。BGMはDragon Ashの「stir」。オレンジレンジが食わず嫌いだったのに聞いてみたら、なんとすてきなパクリバンドと思ったので、他のもきいてみることにしますた第一弾。とりあえず音楽チャンネルみてますと、洋楽も邦楽もいいのにひっかかりますね。一部の音楽サイトで中継やっているのがあって(スキップできませんみたいなかんじのやつね)まああれききっぱで、萌えと思ったら、クリック一発200円ダウンロードみたいにしたら便利だろうなぁなどと思ってみたりもする。

few lights till night

few lights till night

 再び横浜に戻ってバカ親とアンフェアのスペシャルをみる。今回は江口祭と思いきや、ある意味志賀廣太郎祭だった気がする。あいかわらずの善悪の彼岸なリアリティを、利にさとい今時ごのみの「アンフェア(不公平)」という曖昧マジカルワードでゲラゲラしながら、ダークでシックで知的なドラマが、奇想天外ぶっとび大嘘こきまくりのドラマと竜虎相打ち、威風堂々歌舞伎まくったかと思うとウルウルへなちょこったりして、そしてそして「笑顔の下に般若の面」と予算不足に説明的映像を断腸の思いで使いつつも苦心惨憺して確信犯的にスタイリッシュにどんなもんでぃと開き直っているような怨み屋本舗のオープニングとは対照的な豊富な予算投下したとおぼしき映像で、どうでっかとゆっているような感じで、魅入りながら笑っちゃうと言うか、すごいッスヨね。
 最後のエクスプロージョンなんかは、安っぽい火薬の拳銃音パンパンパンパンで、センチメンタルジャーニーという湿っぽさはなく、なんかさハードボイルドだよね。前回と一緒でメロドラマしているふうでもあるんだけど、志賀の歌舞伎まくりにわははははは演ってよし!みたいなかんじでありました。瑛太阿部サダヲ濱田マリ志賀廣太郎加藤雅也寺島進香川照之。すごいものそろえつつ決して奇をてらっているわけでもないしこれはこれでよいですね。しかし、濱田怖すぎるな。最後の最後にぞくぞくっとさせて、映画に続くですか。
 元警察のバカ親ぢは、刑事物には一家言あるわけで、ごたくならべまくることもおおいのですが、けっこうあぶない刑事とかは喜んでみているので、これも見てみたらといったら、「ここまで大嘘だと笑うしかないな」などとゆっていました。あと、「昨今のアメリカ映画のパクリか?」みたいなこと言っていて、ほほお!と思いました。なんか気になりますよね。これって。ああいうふうにつくってみたいみたいな感じで、べたにつくったものなのか。それとも、大量火薬ドッカンをげらげらしながら、スリリングに反転する座標軸、そして暗号ときのゲーム、言葉遊びと鮮やかなまでに無意味なオチみたいなことをやっちゃいますたというのか。
 判断に迷うところですが、後者ではないかと思うし、というか思いたいものがあります。荒唐無稽で、ドキュソとも言いうるようなドラマが後半加速度をつけて暴走し、でもって極めつけドキュソ台詞、なんつーかたとえば101回の「ボクは死にまっしぇん」みたいな奴をベタに言うというわけでもなく、かといってねたちょけますたというのでもなく、くそまじめに言って、リアルに見せて、ダイナマイトドッカンですからね。どう考えても、そうでしょう。
 一つだけ、大倉孝二の意味がちょっと難しかったというか、ベタじゃないはずですから、なんかあるんでしょうが、う〜ん。もうちょっとかっこよい感じであったほうが、理解しやすかったのですけどね。なんか演劇とか詳しい人にはもっと別様にみえたはずなんでしょうけど、そっち方面の知識がわけわかめなので。
 秋のドラマはどうなるんでしょうか。夏の奴はほとんどみませんでした。しばらくは特に萌えというわけでもないヒロインしか出ていなかったので、久々のヒットと言える純情なんちゃらもみていなかったのですけど、今度は実はけっこう萌えな藤山直美がでるので、朝ドラみようかなぁと思っていますです。