Graffiti Anywhere

僕は、Tungsten|Cを使用する前はGraffiti Anywhereを愛用しておりました。
スクリーンの全画面をGraffiti入力エリアに使えるようになるので、非常に便利なのです。
Tungsten|Cの場合、文字入力は通常キーボードに頼る事になりますが、このキーボードはバックライトを備えていないので、暗い場所での文字入力には適しません。
そんな時、画面上にGraffitiを入力して文字入力が出来ると大変便利。
そんな訳で実はVisorを使っていた頃からGraffiti Anywhereを愛用していたのですが、Tungsten|Cではどうも使い勝手が悪い。
ストロークデータはTungsten|Cに内蔵のものを流用しているらしいので、Graffiti2のものになるのですが、i、k、t、xといったGraffiti2特有の2ストローク文字の認識が難しいのです。

最初は僕の入力の仕方に問題があるのかと思っていたのですが、そうではないようです。
なぜかと言うと、実はTungsten|Cにも標準で画面でのGraffiti入力機能が備わっており、そちらでは問題なく入力できるからなんですね。

例えば、“K”という文字を入力するならば、ご存知の通り“|”と入力した直後に、“<”と入力する訳です。
ところが、Graffiti Anywhereでは“|”が入力されてから“<”が入力されるのを待っている時間があまりにも短いようで、ちょっと油断するとすぐに“lc”と入力されてしまうんです。

文字を書くのはリズムです。
すらすら入力したいのですが、2ストローク文字の入力だけ慌てないといけないと言うのは理屈に合いません。

例えば
「すらすらすらすらすら…」
というリズムで入力できるはずのところを、
「すらすらすすすらすすすすすら…」
なんて、リズムで入力するのは、僕の感性が許してくれない訳です。

何でこんな事を書いたかと言うと、本日のMA-CYさんの記事Treo650Graffiti Anyware導入のお話があったから。
ATOKのGraffiti2用パッチをあてるとATOKでGraffiti2の入力が出来るようになるらしいのですな。
早速実験。

結果は…う〜ん、あまり変わらないでした…orz
少しは入力しやすくなった気がするのですが、誤差範囲とでも言いましょうか。
これなら標準のスクリーン入力機能を使ったほうがマシです。
と言う事で、振り出しに戻ってしまいました。

さて、標準でGraffiti入力機能を持っているのに、なんでわざわざ別アプリを導入するのか不思議に思う方もいらっしゃると思います。
理由は簡単、Graffiti Anywhereの方が使い勝手がいいから。

文字入力ON/OFF方法のカスタマイズも容易ですし、何より英字入力エリアと数字入力エリアの境界線が表示できるのが嬉しい。
Graffiti2の場合、大文字のアルファベット入力は両方のエリアをまたぐように入力を行わないといけませんが、“I”のように幅の無い大文字の入力をする際に、この境界線のある無しは非常に重要なんですね。

ちなみに、Graffiti Anywhereの代わりに同様の機能を持つNewPenも試しましたが結果は同じ。
Tungsten|CはCPUクロックが速いので、Graffiti Anywhereのような汎用アプリだと難しいのかもしれませんね。