プロジェクトINAZUMA BLOG

2009-03-04

[]新作『蜘蛛の国の女王』について(常本琢招)

どうも、常本です。好きなモデルは長谷川潤!!

私の新作、『蜘蛛の国の女王』が完成、まずは大阪で上映の運びとなりましたので、この場でご報告させていただきます。

前作『みつかるまで』から7年ぶり。ものすごい時間が経ってしまいました(撮影自体は一昨年でしたが)・・・どうしてこんなことになったのか、まあ、その理由から聞いてください。←人生幸朗風に。


(1)家族を養うため、バイトとしてやっているTVディレクターの仕事に、文字通り忙殺されている。

(2)そんな中、あるプロデューサーと組み、劇場映画の企画を3本進めたが、いずれも実らず、時間が無為に流れた。


こんな現状では、注文映画を撮るのは当分先のことになりそうなので、再び自主映画を撮ることにしたわけです。

今回は、以前よりやりたかった「女同士の心理戦」という枠組みの映画に挑戦してみました。アルドリッチの『ふるえて眠れ』、ロージーの『秘密の儀式』、シャブロルの『女鹿』など、女同士が精神的バトルを繰り広げる一連の映画に魅せられてきた僕は、最近その種の映画が作られないことに不満を感じ、なら自分で造ってみよう、と。

しかし問題は、メインキャラクターに、今まで見なかったような魅力的かつユニークな「悪の女」のキャラクターを造り出したいと思ってしまったこと。現代日本映画で、説得力のある悪役なんて成立させられるのか?


座頭市』のどれかで森雅之が演じた酷薄な盲目の金貸し(だっけ?)のように、そこにいるだけで“悪”を感じられるような秀逸なキャラクターを造れれば最高だが、難易度が高い。ならばと開き直って、戯画化された悪キャラでお茶を濁すのは嫌だ。特に女性の悪役の場合、分かりやすい「悪女ファム・ファタール」キャラは日本映画だとパロディにしかならなくなってしまうという危惧もあって、どうすりゃいいと悩みました。(神代酒井和歌子の一連の悪女モノはもちろんあるのですが、あのテンションの高さ、手を出すと失敗するのは、お分かりですね)


こんなときに指針になったのは、なぜか『ゴジラ』でした。理由もなくやってくる、「理不尽な暴力」を発動する圧倒的な存在にしよう、と思ったのです。今回は、精神的暴力ですが。

理不尽、を下手にやると『ファニーゲーム』になってしまいますが、女性はもともと理不尽な存在なので、そこに賭けて、今回はキャラクターを作ってみました。抽象的な説明で分かりにくかったら、すみません。映画を見てください。

そんな複雑なキャラクターを、西山朱子さんが多彩なニュアンスで魅力的に演じてくれております。感謝しております。


そして、この映画の主演女優は、久遠さやかさんです。

久遠さんは、岩松了の「隣りの男」という舞台を見たとき、感情の微妙な動きのニュアンスを、オーバーなアクションなしに表現できる能力を感じて、強く印象に残っている女優さんでした。その力量に比して、あまり役に恵まれていない女優さんという認識があり、今回お願いしました。

今回のヒロインは、理不尽な感情の暴力に翻弄されまくる、いわば「受け」がメインの、難しい役どころ。魅力を出すのにも苦労する、やりづらい役です。

実際に久遠さんに動いてもらうと、やはり“巧い”女優さんでした。しかし今回は、久遠さんが芝居の“巧さ”を超えて、存在の凄さをにじみ出てくるのを待ちたかった。そして久遠さんは、それに答えてくれたと思います。


それからもう一つ。この映画では、久々に「自分で脚本を書くこと」を課しました。

商業映画でデビューして以来、僕は有能なシナリオライターたちに助けられて何とか仕事をしてきました。他人に書いてもらうことで作品が膨らむ、と信じてのことでしたが、今回は、自分が書きたいことが一体何なのか、を裸になって知ってみたかったのです。自分の力量のなさを痛感する結果にはなるだろうが、自分が「どうダメか」を知るのもよかろうと思いました。


難行苦行の末、書いたシナリオでしたが、書いてみてビックリ!Vオリ時代に自分がいろんなライターに書いてもらったシナリオと同じテーマになっていたのです。すなわち、オブセッションに取り憑かれていく女が自壊するけど、そのことが幸せ、というお話(井川耕一郎さんからはそのテーマを「ああ、ふりまわされたい」と端的に要約されましたが)。

結局今回も!雀百まで・・・ということでしょうか。


今回の映画の最大の功労者は、プロデューサーの北岡稔美さんです。北岡さんが映画を作ろう、と言い出したのは5年ほど前。それから、不屈の熱意で監督の尻を叩き続けてくれたとともに、現場成立までの数々の難関を乗り切ってくれました。加えて、要求レベルの高い監督についてきてくれた、中矢名男人くん以下、若いスタッフの努力にも感謝しています。

そして、僕が映画鑑賞者として最も尊敬する人物、「映画の神様」と尊敬してやまない広瀬寛巳氏に、20数年前に知り合って以来ようやく、スタッフとして参加してもらったのも、うれしいことの一つです。


とにかく、一本の自主映画を撮りあげました。次はこのバトンを、大工原正樹君に渡したいと思います。



(『蜘蛛の国の女王』は、3月15日(日)13:30からPLANET+1で上映されます。

http://www.planetplusone.com/cinetlive/2009/works/

映画侠区・戸田光啓映画侠区・戸田光啓 2009/03/05 11:41 どうも、「映画侠区」の戸田です。好きなモデルは佐田真由美!!


シネクラブ「映画侠区(しゃしんきょうく)」の3月〜4月は、かつてなくアクティヴに動きます。

アブラム・ローム〜常本琢招監督〜アラン・ドワンの映画誌!

第一弾 アブラム・ローム(3.6〜3.8各日17:00〜)
→http://kobe-eiga.net/program/

第ニ弾 常本琢招監督第一期(3/20頃)

第三弾 アラン・ドワン(3/29 13:00〜21:00神戸映画資料館)

第四弾 常本琢招監督第二期(4月下旬)


この内容をおおっぴらに出来ないのが残念!
お問い合わせは私まで。

参加するにはいずれも「映画侠客一代」として
仁義を切ってスジを通す必要がございます。

映画侠区・戸田光啓映画侠区・戸田光啓 2009/03/05 11:43 第四弾 常本琢招監督第二期(4月下旬)

−(訂正)→4月上旬

失礼致しました。

haha 2009/03/05 13:49 完成おめでとうございます。原田摂子です。
(完成のお知らせをくださりませんでしたねヾ(▼ヘ▼;)
わたしのブログで告知させていただきたいのですが、よろしいでしょうか?

常本常本 2009/03/06 08:40 原田さん、どうも。
「蜘蛛の国の女王」に出ていただいているにもかかわらず、連絡遅れて失礼!
あなたと夫婦役出ていただいてる、熊谷光樹さんにもメールしときました。

ご紹介しますと、原田さんは24年前!に撮った「にっぽにーず・がーる」の主役をしていただいた方で、「制服本番おしえて!」でも、顔を出してもらってます。
いわば、エンギモノみたいな人で、出てもらった映画には運がつくのですが、果たして今回は・・・?

ブログ告知も宜しくです

haha 2009/03/06 17:57 いつもお芝居がド下手でスミマセン〜。
監督から「エンギモノ」といっていただけるとは、感激ですわ。
広報部長もがんばります!

クマガイコウキクマガイコウキ 2009/03/06 18:06 祝完成&上映!よかったよかった!おめでとうございます!おお、摂子さんもいらっしゃいますな。またみんなで集まりたいものです。

戸田様>軒下借り受けましてご挨拶申し上げます。仙台の熊谷でございます。その節は大変お世話になりました。ありがとうございます。鈴木経由にて情報なども承っております。

私は残念ながら大阪へは伺えませんが、北国よりご成功を祈念申し上げます!

映画侠区・戸田光啓映画侠区・戸田光啓 2009/03/07 08:15 >クマガイコウキ様

私の方より、いづれかの「のんき館」プログラムに
仙台に伺う心積もりがございます。
その折は、いろいろな映画のお話を致したく存じます。

とにかくあの素晴らしい一冊が
「映画侠区」でグルグル廻っており
皆が胸を熱く致しております。

ありがとうございます。

にいやにいや 2009/03/31 22:34 好きなアイドルは堀ちえみ!!
東京試写、必ず行きますね。

haha 2009/04/30 17:05 みなさんこんにちは!
4/25映画美学校試写の写真(第一弾)をupしました! 続きをお待ちください(編集中です・笑)!
http://www.flickr.com/photos/ami_harikoshi/sets/72157617466419334/

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