コルカタグルメ(食の都)


私はコルカタをインドにおける「食の都」と呼ばせてもらう。



多くのツーリストはインドに来て、カレーの本場で本物のカレーを
味わおうと、期待しているようだが、実際に食してみると、思ったほど
美味しくない。特にデーリーから入った人には、共通する感覚だ。



南インドではミールスと呼ばれる定食が美味しいと評判だが、
それとて、他に選択肢がなく、毎日それが続くと、さすがに
飽きがきてしまい、「もうマサラは嫌だ」という状態に陥って
しまう。



その点、コルカタには、多くの選択肢がある。
一般にインド料理と称される北インド料理、
地元のベンガル料理、ムスリムベンガル料理、
コルカタチャイニーズ等々。



コルカタの人々は、日常カレー以外のものを普通に食べる。
朝はトースト、小腹が空いたときは、チョウメン(焼きソバ)、
チャーハン、ロール(ベジ、エッグ、チキンなど)、モモ、
サンドイッチなどを食べる。



コルカタの人々にはベジタリアンが少ない。ヒンドゥー教シャクティーが
大多数のため(カーリー女神に生贄を捧げる事からもわかるように)
肉食が多い。さらに魚介類が豊富なため、好んでそれらを食する。


                         (写真はマナガツオ)



コルカタにはイスラム教徒が20%以上も住んでいるので、その影響も
無視できない。コルカタの冠婚葬祭かかせないベリヤーニは、ムスリムフードで
ある。



コルカタにはインドで唯一チャイナタウンがある。中印国境紛争以前には
コルカタのド真ん中にチャイナタウンがあった。今では街の東のはずれに
移ってしまったが。



チャイニーズフードはコルカタで独自の進化をとげ、コルカタチャイニーズと
呼ばれるメニューも存在するのだ。



コルカタはマサラの香りに飽き飽きした人たちに、避難所を与えることも
可能なのだ。



コルカタグルメの中で、これは是非食べて欲しいと思うものを紹介する。
それはコルカタにしかないというメニューというわけではないが、
コルカタにあるものは一味違う旨さがあるのだ。



まず一番目に紹介するのはエビ料理。ベンガル料理の代表的メニュー。




そして二番目にはベリヤー二。ベリヤーニといえば、ハイデラバードが一番有名だが、
コルカタスタイルのベリヤーニには、ジャガイモが入っている。一見して
奇妙な取り合わせだが、このジャガイモが実に甘くて美味しい。




それからロール。これは軽食だが、多量の油で焼いた、パラタの上に、
チキンや卵焼きをのせて、クルクルと巻き寿司みたいに、巻いたものある。
小腹が空いたときにちょうどいい食べ物だ。



ベンガルといえばスイーツが有名であるが、インドスイーツはあまりの甘さゆえに、
日本人でそれを好む人はほとんどいない。しかしミスティードイと呼ばれる、
スイートカードは絶品の旨さである。


コルカタで絶対に忘れてはならないものは、チャイである。
コルカタこそチャイの本場!



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