鳥さん天国インド・インドネシア - Chronicles of bird paradise, India, Indonesia -

2017-06-04

Pied Cuckoo クロシロカンムリカッコウ(インドの鳥その29)

一般カッコウの仲間というと、声は聞くけどなかなか姿を見られないことが多いです。ところが今回紹介するこのカッコウは、姿を見やすいし、似たような鳥は他にいないので識別もしやすいです。

クロシロカンムリカッコウ Pied Cuckoo (Clamator jacobinus)は、インドに広く分布します。灌木や葦原のような環境を好むようです。

このように、白と黒のはっきりした色合いがすっきり。

とさかも目立ちます。

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鳴き声は、ピューとかピーとかといった金属的な声。

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尾は長く翼に明瞭な白斑があります。

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これは幼鳥

カッコウの仲間だけあって他の種類の鳥の巣に卵を産み付けて育てさせる托卵鳥です。托卵の相手はチメドリ類で、Jungle Bubbler がこの鳥の幼鳥に餌を運んでいるのを見たことがあります。

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クロシロカンムリカッコウは、アフリカから東南アジアに生息、インドでは南部の一部で留鳥ですが、大部分は夏鳥です。冬はアフリカに渡るようです。

(初めシロクロカンムリカッコウとしていましたが、どうやらクロシロカンムリカッコウが和名らしいので編集で修正しました。白が先のほうが言いやすいのになぁ)

2017-05-28

Orange-headed Thrush オレンジツグミ(インドの鳥その28)

私の本拠地北インドでは、夏になるとインド南部から繁殖のために渡ってくる鳥もいます。

今回ご紹介するオレンジツグミ Orange-headed Thrush (Zoothera citrina)もその一つです。

オレンジツグミは、トラツグミやマミジロと同じトラツグミ属(Zoothera)のツグミで、インドでは西部を除いて分布し、半島の南部では夏になると北のヒマラヤのほうに移動し、南部と北東部では留鳥です。オレンジツグミは、東洋区の大陸部と島嶼部に広く分布しています。

オレンジツグミは、あまり開けたところに出てきません。

夏、職場の森でわりと低いところにいるのを見ることができました。

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森中に響き渡る声量で鳴いています。声の質はクロツグミより細く、時折ギュッと濁った声が入ります。

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体の羽毛を膨らませます。

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これは南部ケララ州で出会った個体。夕方林内の水たまりに水浴びに来たところです。南部の亜種(Z.c. cyanotus)は、北に夏鳥としてくる亜種(Z.c. citrina)と比べて、顔に2本の黒い縦斑が入ります。

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トラツグミ属の中では唯一オレンジの明るい色をしている鳥と言えます。

2017-05-20

Black-rumped Flameback ヒメコガネゲラ (インドの鳥その27)

インドはキツツキの種類が実に多く、図鑑では34種も載っています。

その中でもっとも広い地域に分布しているのが今回紹介するこのキツツキです。

ヒメコガネゲラ Black-rumped Flameback (Dinopium benghlalense)

初めて見たのは、デリーの日本食品店YAMATO-YAの向かいにあるDear Parkという公園でした。開店時間を知らず、店の開く1時間も前に来てしまい、この公園を歩いていて出会いました。

私の職場の森でもよく見かけます。

金色の背中を見てこんなにきれいなキツツキがいるインドはすごいと思いました。

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冠の赤いのが後ろ半分で、前半分は黒色なのでメスのようです。

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この個体は樹齢80年ほどの古い松の幹を一生懸命つついていました。

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竹に穴をあけて作られた巣から顔を出している幼鳥です。額の部分に赤色が見られることからオスではないかと思います。嘴がまだ小さいですね。

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ヒメコガネゲラは、ミャンマー西部にもみられるようですが、ほぼインド亜大陸の固有種と言っていいでしょう。

2017-04-02

Dusky Eagle Owl ウスグロワシミミズク(インドの鳥その26)

前回紹介したウスユキガモに続いて「薄い色の鳥」を紹介します。

今回は、ウスグロワシミミズク Dusky Eagle Owl (Bubo coromandus)です。

この鳥を見たのは、前回のウスユキガモと同じ日です。ガイドのSanjayが、面白いフクロウがいると言って案内してくれました。

小さな川の両側に結構背の高いユーカリの並木があり、川を挟んで反対側の並木を一所懸命探しました。

するとわりとすらっとした感じの大型のフクロウ。全体が灰色っぽく、両方の耳羽がすっと立ってます。大きな黄色の目。

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怪しいものを見るようにこちらを見ています。

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表情がとても豊か。

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人間のようなしぐさと表情です。

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近くに巣があり、母鳥?と幼鳥が1羽見えました。

あまり刺激しない方がいいので、さっと写真を撮って去りました。

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ウスグロワシミミズクインドからインドシナにかけて分布します。インドでは中央部だけです。これを見たことで、インドに分布するワシミミズク(Bubo属)3種プラス1亜種すべてを見ることができました。このブログインドの鳥でIndian Eagle Owl、南インドの鳥でSpot-bellied Eagle Owlを紹介しています。

この日は飛行機の出発時刻を気にしながらでしたが、ガイドのおかげで収穫の多い日となりました。

2017-03-20

Marbled Teal ウスユキガモ(インドの鳥その25)

インド鳥見をしていると、思いがけずインドでも珍鳥とされているのに出会うことがあります。

この日は、デリーに出て日本へ向かう夜の飛行機に乗るまで、デリー近郊で鳥見をしました。

デリーの西のバサイを訪れた後、いつもデリーでガイドを頼むSanjayが「友人が珍しい鳥を見つけたと言っているから行こう」と言いだし、近くの沼地へ行きました。

牛のふんがたくさん落ちているところで、足元を気にしながら水面をスコープで見ます。

ハシビロガモオナガガモに混じって、オナガガモヒドリガモのメスに似ている小さめのカモがいます。

でも距離があり、他のカモの陰に隠れて見づらいことこの上なし。

全体が灰色。頭が灰色で目の付近が黒っぽく頬のあたりが白っぽい。

ウスユキガモ Marbled Teal (Marmaronetta angustirostris)です。

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体に牡丹雪のような白斑があります。

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頭を水に突っ込んで採食しています。

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ガイドも初めて見たようで興奮です。

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手元のインドの図鑑によるとパキスタン繁殖し、冬インド北部に飛来するとのこと。世界的希少種とされてます。

ヨーロッパの図鑑では、地中海沿岸に散在して見られるようで、主として中東あたりで見られるようです。