北インドで鳥を見る中で大きな楽しみは、冬になると夏の間ヒマラヤの高地にいる鳥が降りてくることです。
キンイロヒタキ Golden Bush Robin (Tarsiger chrysaeus)は、そんな鳥の中でも特に魅力的です。繁殖地は3000mを超す高山。冬には、私の裏山の2000mのあたりで見ることができます。
世界最高峰のエベレストの名前の由来となったのは、インド地理院の初代長官だった英国人のジョージ・エベレスト。インド全土を測量して国の地図を作成しました。
そのエベレストが住んでいた家がここにあり、エベレストヒルと呼ばれています。
その近くにある牛やヤギを飼っている農家の敷地できれいなオスを見ることができました。
ご覧のとおり、まさに金色のボディーがまばゆいです。黒いマスクが似合ってる。
図鑑ではこんな黄色ではなく、オレンジ色になっているのは、なぜだろう。ここのようなネパールの西側と東側とでは色が異なるのだろうか。
こちらの個体は、上の2枚とは別のところ。やや北へ行ったところで見た個体で、腹部に細い黒い斑が見られ、ややオレンジ色がかっています。若いオスだと思います。
エベレストヒルのと同じくワラの山が積まれた農家の付近で見られました。
ブータンの西のアルナチャルプラデシュ州で出会った個体は図鑑と同じオレンジ色のオスでした。
キンイロヒタキは、ヒマラヤからミャンマー、中国南部にかけて分布しています。