アウトドアスポーツの問題点1 会員制は広い顧客層を排除してしまう

 これから、私が一年間のアウトドアスポーツでの経験を通して感じてきたことを書いていこうと思う。あくまで、アウトドアスポーツ業界の外の人間として感じたことなので、正しいとか間違っているかとではなく、なるべく事実に即して述べて行きたいと思う。
 
会員制
 アウトドアスポーツでは会員制が一般になっている。ゴルフなどでは、やたらと高い会員券がまかり通っている。今では改善されているかもしれないが。これはバブル時代の社会的ステータスシンボルになっていたのだろう。ただボールを棒で打つだけなのに高い会員券を取るのは納得がいかない。お金が無くても才能のある人を排除してしまう結果になっている。
 クラブ側としては客を囲い込み、一定の収入を見込めるためにそのような制度を採り続けているのだろう。たしかに会員特典があってそれも魅力だが、会員になってまでやる価値があるのかどうか、私のような貧乏人には二の足を踏んでしまい、結局、考えるのが面倒くさいので、そのスポーツはやらないという選択肢を選んでしまう。一回しかやらない顧客ややってみようと思う顧客を逃すシステムになってはいないだろうか。
 ただし、会員制は保険制度などもリンクしており、いきなり廃止することもできないという事情もあるだろう。だが、保険制度が本当の問題であるならば、保険制度自体を変える努力が必要だと思う。
 会員制は、顧客へのかなりのスポーツをやり続けるモチベーションを要求するシステムだ。果たして、今の時代に顧客にその様なモチベーションの高さを要求することが可能なのだろうか。


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