Hatena::ブログ(Diary)

英語あそびなら天使の街

2018-08-11

映画 BlacKkKlansman を見た。スパイク・リー監督『ブラッククランズマン』

シャーロッツビルの事件からちょうど1年の今日、極上のエンターテイメント風刺劇を見ることができた。

情報量が多いのなんのって、それでいてとても軽快だし、すんごく面白かった。
髪型のせいかいつも同じに見えるアダム・ドライバーだが、本作で初めていい!素敵!と思った。

血にこだわるのって根本から論理破綻しているから虚しいのだけど(グラデーションはあれど人類みな混血ですから)、そのidiotさがアダム演じるフリップをユダヤ人として据えたことで強調されていた。

デュークとかクリスチャンなんですよね...。聖書のどこをどう読んだらああなると?

そして相当に「アメリカ語」を堪能できる作品でもあったのだが、『ソーリー・トゥ・ボザー・ユー』の「ホワイトボイス(白人風の声)」の補足がこんな直近で得られるとは驚き。
しかも、こちらの物語も電話でのトリック、かつテレアポではなくて「あの人たち」まで騙くらかして信頼を得たということで格段にレベルが上(?)です。一応デュークなりの発音理論(??)もあります。みんなでめっちゃ笑いましたけどね。

シャーロッツビルで犠牲になったヘザーさんはじめ、自由のために闘って倒れたすべての人に、Rest in Power.

ロン・ストールワースの原作。いやあれが実話だなんて...早速買いました。


トレーラー。


ところで今日、ラジオのクイズショーの「今週の時事ネタ小ネタ」にポンポン答えていくコーナーで、「日本で$9でレンタルできるサービスとは?」というクイズがあった。素人回答者が即座に出した答えは「セックス人形」。。。ブー、ハズレ。
正解は「おっさん middle age man」で、まあその後いろいろ話が盛り上がっていたのだが、私としては、そうか、とりわけ日本好きでもない素人の間にも「日本といえばヘンタイ」というイメージが広まっているのだなあ、と感慨深かった。

ついでに、医大の女子受験生差別の件、こちらの媒体でかなり取り上げられていて、逆に私が「深刻なスキャンダルなんだ」と教えられた次第。
ハーバードアジア人傾斜の記事を読んだばかりだったから、その手の話じゃないの?みたいに思った私が間違いでした。
特にSkimmに書かれていたのが驚いた。3年間毎日読んでて日本ネタって4回くらいしか見かけてなかったもの。

確かに女性を一律に不利に、って明確に憲法違反だよね。
今の政権の人たちがわりと聞いたことない大学を出ているので、日本の面接も推薦状もエッセイも要らないペーパー一発入試ってわりと機能してるよなーとか思っていたのですが。

2018-07-25

映画 Blindspotting を見た。オークランド的『ブラインドスポッティング』

『ゲット・アウト』の流れを汲み、『ブラックパンサー』『ソーリー・トゥ・ボザー・ユー』に次ぐ、2018年オークランド三部作、堂々完結編?
前者2作ではほとんど比喩的モチーフでしかなかった(『パンサー』なんか実際の撮影は別の都市)シティ・オブ・オークランドのストリートを本作ではがぶり寄りの生かじり。

ユニークで魅力的な作品だったと思う。
かつては栄華を誇ったであろう街並み、パトカーを見かけるだけで走る緊張感、ついにそれが自分のそばで止まった時の恐ろしさ...「息ができない」人の苦しさを体で感じることができた。
幼い娘に銃を握らせ、「撃たないで!」と言わせたのは象徴的でした。

ただ、Eighth Gradeを見た直後の今は、何を見ても肩がこるというか...
私のコンディションが良くなかったと思う。It's me.

半沢直樹』のころの中森明夫氏のツイートが印象に残っているのだが、それと同じ気持ち。
別に悪くはないのに、Eighth Gradeが他作品の何かを陳腐化してしまった、と感じてしまう。(「終わらせた」「古いものにした」とは言いません)

半沢直樹』が終わらせたものはまだある。『華麗なる一族』における木村拓哉、『不毛地帯』の唐沢寿明などの芝居を決定的に古いものにした。堺雅人の怪演はそれほどに新鮮だ。キムタクのまったりとしたゼロ年代「自然体ふう」脱力演技はなんだか気の抜けたビールみたいに感じる
中森明夫ツイートから)

ともあれ、ハッピーエンドでよかった。
フルボッコにされた人たちに仕返しされないことを祈る。(日本でよくある後味悪いドラマのパターン)

日本語が読める方へ。
ひらがながサブリミナル的に入ってくる場面があります。
私はそれに気を取られて、ジャニナ・ガヴァンカーがBlindspottingの用語説明をしているのを若干聞き逃しました...。
ここの彼女の説明は、クライマックスのブースターになるので気をつけて。試験に出るよ!

でもちょっとタイトルを連呼しすぎな脚本だったよね...

トレーラー。


地元育ちの2人が書き、演じる。握手の仕方がオークランダー。

2018-07-24

神さまから献金の払い戻しがあった話(シリーズ献金 その13)

今日は祭司の1人としてみみっちい、でも、気づいたときに神さまの返答が嬉しかった体験を。

今月は日曜日が5週あります。というか、わりとそういう曜日めぐりは多い気がします。
つまり、いつも聖日礼拝ごとに捧げている額を律儀に捧げると...1か月の献金としては1.25倍多く捧げることになってしまいます。(みみっちーーー)
といっても手ぶらはあれですから、いつもの月額(収入の1/10)を5で割るのか、5週目だけ少ない額を持っていくのか...(わー、みみっちーーー)

私が決めたことは、いつもどおりの額を捧げる!でした。
額を減らす...というのは「いつもより神様からいただいたものが少なかったです」と申告するようで恥ずかしくて。
そして月の家計簿にいつもの月の1.25倍の献金額を計上しました。

そうしたら...ランドロードから「今月はいろいろ手伝ってくれたから、家賃をディスカウントしたい」と連絡があったのです。
その割引額は、ぴったり、私が毎週捧げている額でした。

手伝った、と言ってもちょっと車を出したり、荷物を代わりに受け取ったりしただけ。
いつもやってきたことなのでなぜ今?とビックリ。

いつか誰かから聞いた、「神様は器を超えて捧げすぎたときは返してくれたりするよ」という言葉がよみがえって、神さまありがとう、そんなんえーのに〜、とニヤニヤしてしまいました。
まあ、本当に「器を超えた(分不相応)」が理由なら、決して喜んでいいことじゃないんですが。
返してもらった、とかおこがましくて、もともと全部神様のものなんですが。

神さまとの交わりはかくも嬉しいものです。

2018-07-17

映画 Eighth Grade を見た。2018年暫定ベスト!ボー・バーナム監督『エイス・グレード』

大大大大大大拍手。最高。ジーニアス
カイラの最後のセリフで満員の劇場がポン!と浮き上がったのを感じた。
スキップして帰りたかった。

ジャスティン・ビーバーのようにYoutubeでキャリアをスタートさせたボー・バーナム監督、そして主演エルシー・フィッシャーちゃんのみずみずしい覚醒を寿ぎたい。
嬉しくて嬉しくてたまらない。

後で気づいたんだけど、話の構成は完全にEdge of Seventeen 『スウィート17モンスター』と同じなのね。

でも、「男の子と車内で2人になってなんか不穏」のシーン(怖い)も、そこから大ショック(うろたえる父親の気持ちも含めて分かりみマックス)への流れも、「自分を思ってくれる身の丈にあった男の子とのデート」も、「大人との邂逅」も、Eighth Gradeはその百万倍感性が細かくて、役者間のコミュニケーションが緻密で、グイグイグイグイ共感させられるのだ。

そして配役が匠の技! エルシーちゃんが玄人を超え仙人の域に到達しているのはもう言うのも野暮ですが、「身の丈ボーイ」「ワルい高校生男子」とか一体どこで拾ってきた? 

かつてスピードスケート清水宏保選手が、自分にはトラックにスーッと線が走るのが見える、完全にその線に沿って滑走できた時に記録が出るのだ、というようなことを言っていた。
この作品は、監督に見えた線、それもすっごくほっそーーーい線に、みんなが極限まで正確にのっかれた奇跡だと思う。
お父さんは特にそれが顕著でした。その線を1ミリでもはみ出ると、スケベ心が見えて滑ったり、娘への愛が感じられなかったりしたはず。

だから、この映画に関しては外国語への吹き替えはありえない。
クルアーンじゃないけど、アメリカ語以外のEighth GradeはEighth Gradeではない。
本当に実のある言葉なんて5%も語ってない、かつフィラーだらけ(I'm like, like, like...)ということもひっくるめて、エルシーちゃんの発話でなきゃダメ。

デジタルメディアのなじませ方も実にうまいですねえ。
『ガールズ・トリップ』『ラブ、サイモン』、『アニー』では、SNSが話を転がすのがショボくて軽くて手抜きで耐えられなかったが、本作ではみんなが最初から最後までスマホ握ってるのに全く気にならない。驚異!

ああああ、ええもん見せてもろうた! もっかい映画館で体験したい!

トレーラー。

監督とエルシーちゃん、まるで兄妹やな。


もちろん、音楽のあしらいも達者です。


2018-07-14

映画 Sorry to Bother You を見た。下北沢小劇場的『ソーリー・トゥ・ボザー・ユー』

各所レビュワー陣が絶句しつつも(「どう形容していいか分からん」という声多数)、星を大盤振る舞いしている作品。
「スリラー」のようなラストに観客席も"Oh, S--t!"の合唱に。

残念ながら、私は嫌いでした。
下北の劇小とか駅前とかでこういうのよくやってた。
ついでに苦手な園子温監督の作品を見てるみたいだった。

ブーツ・ライリーという人の初監督作ということだが、全体的にものすごーく間延びしていたと思う。
『ハート・ビーツ・ラウド』ほどじゃないけど、下手な翻訳小説を読んでいるような見辛さ。

テレアポにはホワイトボイス(白人風の声)を使おうぜ!」というネタ振り自体は食傷感があったが、いくつかのメディアが、声のトーンが持つ社会的意味を考察していたのは興味深かった。
そういえば、スーツケース1つでNYに出てきたマドンナデモテープを配っていた頃、歌だけ聞いた業界人は彼女をアフリカ系だと思い込んでいたらしい。(『マドンナの真実』に詳しい)

『君の名前で僕を呼んで』オリヴァーがグル役。彼のランクはそれほど高くないらしい。

『ブラックパンサー』でも名目上、舞台だったオークランド。治安悪い感満載。あまりにもイメージどおり。
友人が市に雇われて引っ越したけど、「アメリカのあらゆる町を訪ねたい!」私ですら、あんまり遊びに行きたいと思わないんだよね...。

トレーラー。