『ローマから日本が見える』

ローマから日本が見える (集英社文庫)

ローマから日本が見える (集英社文庫)

ローマ人の物語』を読み始める前に、ローマ史全体の雰囲気をつかむのに、良い作品です。

主に、ローマが様々な試練に対し、社会情勢や利害状況を踏まえた適切な政治体制・経済体制を模索していく様子が描かれています。
塩野さんらしく、登場人物の人間らしい生き方にも力点が置かれています。巻末には、「英雄たちの通信簿」という、編集部と塩野さんの対話もあります。


「ローマが千年以上にわたって続いたのは、けっして運がよかったからではないし、彼らの資質が特別にすぐれていたからではありません。ただ、彼らには自分たちのありのままの姿を直視し、それを改善していこうという気概があった。(中略)
どのようにしてローマ人が自己改革を行なうことに成功したかの実例が、千五百年後のマキアヴェッリにとって参考材料となったように、二千年後の現代の私たちにとっても参考となるのではないでしょうか。」

日食

職場の窓から、朝11時ころ、空を見上げたところ、
太陽の右半分が欠けているように見えました。ただし、雲もかかっていたので、それが日食だったのかは分かりません。

テレビで見てみました。
皆既日食では、本当に暗くなるのですね。
ダイヤモンドリングはもちろんですが、
全方位が夕焼けのようになって、星が見える、というのが神秘的で幻想的です。
大昔の人が、日食を吉凶の前兆としたのが頷けます。