ひぐらしのなく頃に

 「綿流し編」クリア。面白かった、特にラストの圭一と大谷さんの会話がいいですね。手がかりも増えてきて、色々と推論できる道が見えてきたのも嬉しい。
 とりあえずクリア時点での、私の考察を書いてみます。以下ネタバレ。

 

☆まず最初に
 「鬼隠し編」での主人公は錯乱してる。オヤシロ様は背後にゃいねぇ!
 ただ、レナや魅音や詩音が主人公と同種の錯乱を起こしているのか、そもそも本当に主人公以外は錯乱しているのかどうかは保留。


☆主人公を刺したのは
 魅音。ただし、これはその後に飛び降りて死亡した「詩音」のことである。
 おそらく地下室に警察が突入したときに、地下牢の詩音と入れ替わったのだろう。井戸の底で死んでいたのは逃げる際に死んだのではなく、魅音が詩音を連れて行って突き落としたのだろう(落ちて首が折れたのではなく、首を折ってから落としたのかもしれない。そうすればラストの自殺で飛び降りた際に首が折れたのが、怨念めいた偶然となってステキ)。
 ただしこの場合のネックは、いれかわった詩音(つまり魅音)が地下室でどのような状況で発見されたのかと、刺青が鍵。
 鍵がかかった地下牢の中で発見されたのなら、入れ替わり後に施錠するのが困難で、ちと無理が出る。また飛び降りた死体(詩音を装った魅音)の体には刺青があったのかどうか……?
 部屋の中で争う音が聞こえたというのは、おそらく錯乱していたことによる、一人二役。それと証言が組員(しかも古参)なので、錯乱後の部屋の惨状を利用した、たたりを残そうとする雛見沢村(園崎家)の意向を受けた虚言という線もありうる。


☆詩音と魅音
 おそらく転校してきてから事件が起こるまでの間、主人公に接していた部長の「魅音」は、本当は鬼の刺青が無い妹の詩音。ラストで地下牢に閉じ込められていたのが、この刺青無しの部長詩音だと思われる。
 予想としては当初は魅音が当主として扱われていたが、頭角を現し始めた頃に「鬼」を発症。代わりに詩音が代役として当主になったのではなかろうか(この時に詩音にも刺青が彫られた可能性はある)。
 地下牢に入る前に魅音が圭一に自分は鬼だと言った後で「魅音が圭一を好きになったのがわかる」と言ったのは以前に詩音も言っていた台詞であり、入れ替わりが起きているのは間違いないと思われる。しかし実際にはその前、物語が始まる前に既に入れ替わりがあったのだ。
 魅音が地下室で詩音を罵倒する内容(「私がどんな思いでいたか」「強がってる姿もむかついた」)はこれを指しているのかと考えられる。つまりここ数年の間、その入れ替わりがばれないように、大人しい詩音は活発でリーダーシップを発揮する魅音を演じ、活発な魅音は詩音を演じていたことになる。
 「魅音」の「詩音」に対する苦手意識や、レナが「魅音は本当は女の子らしい」と心根を評価したこと、またレナが沙都子の口調を言い当てると当主魅音が驚く場面(圭一はレナの推理を聞いたときに、同じ台詞を聞いて“沙都子ならそう言うだろう”といった感想を持っていたはず。つまり部活仲間にとっては沙都子のその台詞は容易に推論できる、驚くべきことではないという描写では)は、そういった点から来ているのではないだろうか。前当主の婆(名前忘れた)が殺されて(? 実は不明)おり、「殺したいやつを全員殺せた」という台詞もこれに掛けることが出来る、かも。
 TIPSにあった「姉が妹より優れている風評」という文言や、鬼隠し編であった「魅音は当初ゲームに全然勝てなかった」といったことも、その裏づけにならないだろうか。
 それともう一つ重要なのは、部活のメンバーは誰一人(莉花は知っていたと思われる)双子だということを知らなかったのに、大谷、鷹野、富竹は魅音が双子だということを知っていたこと(或いは知っていたフシがあったこと)。果たして主人公達以外の村民は、知っているのだろうか知らないのだろうか? これは他の要素にも絡んできそう。


 ちなみに。
 昨日、日記に書いた時点では既に「2回の入れ替わり」案を考えていて、村長や莉花が鬼隠しにあったのは魅音が「自分の正体に気が付きそうな、魅音と詩音をよく知っている人間」をターゲットにしているんだと思ってたんですよ。はっはっは。


☆殺したいヤツ
 何故圭一が「是が非でも殺すリスト」に入っていたのか。
 これは「鬼」が生まれた切っ掛けに関係するだろう。「人形をすぐに渡してくれていれば」と魅音は言う。そこで主人公はおもちゃ屋の主人にもらったほうを連想するが、もう一つ、人形を渡さなかったことがある。
 それが詩音とデートしたときのこと。魅音と詩音が別人だと気が付いたあの時である。
 魅音は「魅音が圭一を好きになった気持ちがわかる」と言い、その後に圭一は「詩音」を演じている魅音に対して好きだ(それに類すること)と言ったくせに、目の前に「魅音」を演じている詩音が現れると翻した。
 それは「演じている詩音」が好きなのであり、「妹の本当の姿」が好きだということ。或いは「魅音を演じている詩音」を好きになったのであり、その奥に見える「妹の心根」を好きになったのだということ。
 どちらにしても魅音は一つの人格として見られていたのではなく、「妹」の代用品として見られていたということになる。事実、圭一は魅音と詩音を同一人物と思い込み、「詩音」が存在するとは考えていなかったのだから。
 妹に当主の座を取られ、突然に影として扱われることになり、そして今また恋に関しても影にされる。
 この時に、魅音は妹と自分の現状に対しての怒りが湧き上がり、「鬼」を抑えきれなくなったのではないだろうか。そしてそのときに生まれた「鬼」は、自分を影とみなした圭一を憎んだのではないだろうか。
 また普通に連想される「詩音に渡しそびれた時」にしても、これを切っ掛けにして詩音は「圭一に女の子に見られたい」と思い、「詩音」モードで差し入れを行う。そして本来の自分の姿を圭一が好いてくれることを知るのだが、おそらくこれが2回目の「入れ替わり」を魅音が計画するためのヒントになったのではなかろうか。この後、おそらく魅音と詩音がそれぞれに入れ替わり、それぞれが部活の仲間と顔をあわせているのだが、その際に「気が付かれなかった」。
 現状で入れ替わりが起きても気が付かれないと知ったから、この事件が起こったのではないだろうか。
 かなり私好みの浪漫が入っている考察ですけどね。


☆注射器は
 向精神剤。もしくはそれに類するもの。
 錯乱が何によって引き起こされるのか、それは「鬼」と同種なのか違うのか、遺伝によるのか土着の奇病かその両方なのか予想できてないが、それは2重人格に近いもので、それが高じた結果自殺が起こるのだと思われる。それを抑えるものがこの注射。
 ただし莉花は詩音と魅音と、そのどちらに対してこれを使おうとしていたのかはわからない。「犬」は部長の詩音(ややこしいなぁ)を指して使っていて、しかも最初の「入れ替わり」も知っていたのだと思うのだが……はたして2回目の「入れ替わり」を察知していたのかどうか。
 おそらく知らずに犠牲になったものだと予想。ただしこの場合、部長の詩音も「鬼」or「錯乱」の症状が多少なりともでていたことになる。


☆死亡時刻
 魅音の死亡時刻については上記のとおり。
 鷹野については、焼け死んでいるのは雛見沢で暮らして圭一と出会った「鷹野」とは違う別人と推測。富竹が偽名を使っていたように、「鷹野」も素性を明かさずにこの村にやってきていたのだろう。
 しかし全くの偽名ではなく、モデルが実在しており、その実在のモデルが殺された、ということ。死体がわざわざ焼かれていたのは外見・身体的特徴から偽名がばれないようにするため。つまり、殺したのは鷹野の自身、或いはその味方となる。雛見沢から逃げおおすため、或いはその時間稼ぎ。
 祭具が拷問具だと予想していた鷹野は狙われることを予想していたのかもしれない。そのためにはじめからスケープコートを用意していたのかも。岐阜県で殺されていたのは、モデルの「鷹野」が雛見沢に関係の無い人物で、村につれてこれなかったのか、或いは村だと一日経たずに発見される恐れがあるためか。それとも、園崎家の権力外で行いたかったためか。
 鷹野が病院勤めだったことも考えると、他の病院のカルテの改竄も出来たのだろうか? その場合は当初からのモデルは必要なくなり、鍵が南京錠に変更されてから身代わりを計画したとも考えられる。
 またTIPSから鷹野が「魅音」と「詩音」の両方に以前から面識があったと伺えるので、村に来る前から魅音と通じていた可能性もあり、だからこそこういう事前準備を行えたのかもしれない。または「鬼」化した魅音が「当主と入れ替わる計画に加われば祭具殿には入れる。その後園崎家に狙われるが身代わりを用意して匿ってやるし、当主になった暁にはさらに研究に協力してやる」と持ちかけたのかもしれない。
 その場合、鷹野が果たして「逃げおおせた」のか非常に疑問だが。


☆鷹野の正体
 これはまだ全然わかりませんが……村と園崎家の歴史を考えると、政府関係者なども考えられるなぁ。


☆他にも色々考えたんですが
 書き疲れたので、今日はここまで(笑
 それはそうとようやくでてきましたよ、このキーワード!
 「業病患者の隔離集落」=コロニー! やったーっ!
 まあ、これが大筋に関係してくるとは限りませんが、これで「鬼隠し編」クリア時点での真相予想を捨てずに済むみたい。えへへ。
 もっとも、次の「祟殺し編」では、その「今までの推理が磐石のものとなるか、引っくり返されるか」という紹介文を見ると、引っくり返されそうな気がひしひしとするんですが……
 まあ楽しみです。がんばるぞー。



 

 まだ最後までクリアして無いから、間違えたり、せせら笑いされたりするのは覚悟してますよ〜。でも、現時点で……と言い訳しながらつまみ書き。
 まあそんなわけで。
 これから「お疲れ様会」を見てから「崇殺し編」プレイ開始の予定。クリアするのは週末頃になると思いますが……やったるで〜っ!