interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

環境とコンパクト

お久しぶりです
荒井です

2016年のオリンピックの開催地が
リオデジャネイロに決まりましたね。
北京があったばかりなので、
アジアでの開催は厳しいとは思ってましたが、
東京オリンピック・・・・残念です・・・。


東京オリンピックの最大のアピールポイントは、
環境型でコンパクトさだったようですが、
両方とも、今の時代には必要な物だと思います。


我々家具職人はいわゆる木材を使って仕事をして、
生活を成り立たせています。
当然ながら、直接自分たちで伐るわけではないものの、
木を伐るところから仕事が始まっています。


もっとも、現在では材料の殆んどを
外国製の物に頼らざるを得ないのが現状で、
純国産材だけで全て(表面材だけでなく、組み立てるために
必要なボンドやビス、その他諸々も含めて)を賄う事は
ほぼ不可能ですし、もし出来たとしても、
今度はそれを購入する事の出来る人がいなくなってしまいます。


コストを安く抑えることで
お客様の手元に届きやすい物を作る、
もしくは、作る方法を考えることも家具職人としての仕事であり、
材料のロス(決してケチっている訳ではなく)を
少しでも少なくするように、コンパクトになるように工夫して、
使った材料の残りも次のものに何か使えないかを工夫する。
「環境問題とコンパクト」
一口に言ってしまえば簡単ですが、
大事なことだなとしみじみ思います。


そして先日、そんな風に残った材料を工夫したり、
アレンジしたものを使って、工場の事務所を改造しました。


デスク部分を白神さんが、下に置いてあるワゴンを僕が作りました。

ほとんどの材料は工場の2階で眠っていたものや、
現場から引き揚げてきたものなどを使っているので
これも一つのエコかもしれません。


この、白神さんに組み立てをしてもらっている小学校のロッカーも
(やっと最近組み立て始めました)、
材料の取り都合と言いますが、その取り方が非常に良いために、
ロスが非常に小さくなっています。


流れとしては、ロッカーを白神さんが、
その他の物を僕が組み立てていますが、
延々と続く同じ作業の繰り返しに集中力を失いそうです。
それでも、僕の方はまだマシで、
白神さんは、この箱を作る作業を81回も繰り返さないといけないので、
頭が下がる思いでいます。


もうすぐ第1回目の現場搬入があるので
次回は現場の様子もお伝えできればなぁ
と思っています。