インド、唯識三十頌、スピヴァグ

今度研修でインドに行くので、インド関係の本をまとめ読みしています。とはいっても『ホモ・ヒエラルキクス』なんか分厚くて手が出せないので(というか読んでも意味がわからないたぶん)インドと日本の仏教とのかかわりについていくつか読んでいます。

インドの時代―豊かさと苦悩の幕開け (新潮文庫)

インドの時代―豊かさと苦悩の幕開け (新潮文庫)

流行りもんでございますが、ま、いちおう。ヒンドゥーナショナリズムのお勉強。やっぱあっちでは仏教徒は排斥されんのかなぁ……ちょっと不安。
破天 (光文社新書)

破天 (光文社新書)

有名な佐々井秀嶺さんの伝記。勢いでかかれた部分もあるので参考までに。戦後の日本仏教がどんなかんじで「ブッダ生誕の地」インドに接してきたかが、なーんとなく分かる。
大アジア思想活劇―仏教が結んだ、もうひとつの近代史

大アジア思想活劇―仏教が結んだ、もうひとつの近代史

ネットに連載されていたものは以前から読んでいたのですが、サンガという出版社から増補版が出ました。そもそも歴史研究のカタい本として書かれたものではないのに(だからおもしろい)、増補版では最近の仏教史研究の成果もかなり反映されていて、納得の分厚さ!辞書みたい!読むの大変!でもがんばるyo!

インドは宗教のるつぼでございますので、各教各派が入り乱れてとんでもないことになってるんですけど、入り乱れというのは、仏教の望むところでもございまして、彼の地でがんばってまいります。般若心経でも写経して納めてこようかな。宇多田ヒカルも写経してるらしいし。しかも「唯識三十頌」ww『豊饒の海』でございますね。三島由紀夫なぞよむところがさすがインテリです。某教授がむかしガヤトリ・スピヴァクコロンビア大学のすごーくえらい哲学の先生)と話したときに「日本人の女性で授業中にくっちゃべってすごく態度が悪いのがいて叩き出した」と文句を云っていて、某教授によればそれは当時哲学科に在籍していた宇多田ヒカルだったのでは?(当時哲学科にいた日本人はほとんどいなかった)、という話を思い出します。そういえばスピヴァクもインド出身です。サバルタン。インドのセクシュアリティについてもなんか読んでいったほうがいいかな。

ホモ・ヒエラルキクス―カースト体系とその意味

ホモ・ヒエラルキクス―カースト体系とその意味