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東方中毒患者の戯言 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-04-06 極端なデフレに陥るゲーム業界 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

久しぶりのエントリになってしまったが


 2010年4月1日 ソニーコンピューターエンターテイメント(以下SCE)が事実上の解体の憂き目にあった。

正確に書くと、親会社のソニーがSCEを「SNEプラットフォーム」という会社名に変更し、ゲーム機やソフト開発などを

新SCEに引き継いだ後に残ったネットワーク部門を吸収合併するというものだ。

ここで問題となったのがこれに関する一連の報道である。

日本経済新聞社債務超過に陥っているネットワーク部門と報道したためSCEは債務超過状態だったのではないかと

憶測が流れたのだ。 


 最近の日本におけるゲーム会社の収益は急降下している。

バンダイナムコホールディングスも10年3月期の決算を85億円の310億円の赤字と計上。

結果、突然の社長交代劇も演じている。

なぜこんなことになってしまったのか? 


 ダイヤモンドオンラインでは護送船団方式が崩壊し、現在の覇者である任天堂が単独でゲームソフトの多様性を確保したからだと

報道していた。 また、他の開発者からは不況による可処分所得の減少や携帯電話やネットにより時間を消費する方法に

多様性が生まれたからだと述べていた。

確かにこの指摘には一理ある。 だが、今回はもっと別の切り口からゲーム会社の収益悪化の原因を指摘してみたいと思う。


 実は昨今のゲーム環境は極端なデフレとなっていることにお気づきだろうか?

 一つは携帯電話iphoneなどの存在である。 携帯電話iphoneも現在流通しているゲーム機とほぼ同等の性能を有している。

しかしながらiphoneアプリは1000円前後、携帯電話が月額料金とは言え500円から1000円という料金体系となっている。

 MixiGreeなどの無料ゲームも脅威だ。 困ったことにこれらのビジネスはゲームをお金を集めるための撒き餌と考えており

いざゲームから収益を上げるにもそのビジョンが不明瞭という始末の悪い存在である。

 任天堂Wiiバーチャルコンソールデフレに一役買っている。 かつては5000円から10000円したコンテンツは

今では高くても1500円で買える。 プレイステーションネットワークにあるプレイステーションアーカイブスに至っては

昔のプレイステーションのゲームを買えるばかりか高画質で遊べるプレミアムまでついている。

 パソコンにおける同人系ソフトも脅威だ。 大きなジャンルだと数十万本の売り上げを上げる上、ソフトの価格が

1000円から2000円前後とゲームの規模を考えるとリーズナブルなソフトが多いのである。


 こうしたデフレ傾向に対して新作ゲームはきちんとした差別化を図らないとならないわけで、

現状でこうしたゲームに対抗するのにどうするのかと言うと、高解像度化と高画質化しか手段を持たない

ソフト会社ばかりなのが現状だ。

 しかし、画質を向上するのはお金が掛かる上、時間も掛かる。

 リアルにすればするほどゲームデザインレベルデザインは複雑化し大味なゲームが生まれてしまう。

しかも折角手間を掛けても中途半端な手間暇ではかえって陳腐化してしまう。

iphoneに至っては十分すぎるほど3次元CGの性能が高く、それらと対抗するには生半可な映像では

誰も振り向かない。

 しかもユーザーは開発者が期待しているほど映像に訴求力を感じていない。

プレイステーション時代にムービーを多用しすぎた為、皆が美しいCGに慣れてしまったのだ。

だからインパクトのある映像を作らないといけない。それは更なるコスト増大をもたらすのである。


 では任天堂はこの問題にどう対処したのか。 それは高画質路線に一定のブレーキをかけることだった。

 Wiiリモコンは従来のコンソールと一線を画するものでありWiiで無ければ遊べないコンテンツを用意することに腐心した。

これはサードパーティには厳しい要求だ。 当時のソフト会社カジュアルゲームに対抗するには高画質化しかないと思い込んでいた。

今もプレイステーション3に未だ夢を抱き任天堂をバッシングしている人は少なからずいる。

 結果的にハード会社でもある任天堂とは基礎研究に極端な差が生まれた。

後になってWiiに参入すれば売れると思って安易にWiiに参入したゲーム会社はそこで躓いたのである。

 ユーザーが欲しがっていたのはWiiだから体験できるものであり、Wiiで遊べる従来ゲームなら

バーチャルコンソールで十分だったのだ。


 かくしてゲーム会社の収益構造は崩壊しつつある。

 ソフト会社は更なる工夫でユーザーをつなぎ止める工夫をしないといけない。

 ドラゴンクエスト9をヒットに導いたすれ違い通信など、そのゲームコンテンツでしか味わえない楽しみを

提供しないと収益までの道は遠いだろう。 

 デフレ傾向はテクノロジの進化による参入障壁の低下やハードの制約低下が導いたものである。

それらを打開する方法はまず期待できない。 

 過去のソフトや安価なカジュアルゲームと競争しないとならない極端なレッドオーシャンが今のゲーム業界の

姿なのである。

2009-08-21 上海アリス列の奇跡 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

前回の続き

最近コミケットのマナー問題でマナーが悪くなったことを憂う記事が

増えたように思う。 確かにマナーが悪い人が増えたのは確かで

あちらこちらでマナーの悪い人の話などを聞くと、低年齢化など

色々なところに原因を求めてしまうのも致し方ないところではある。


しかし今回C76で起こった出来事は、列崩壊が発生したもものの

寧ろ混乱は最小限に食い止められており、改めて参加者のモラルの高さを

証明することになった。


スタッフが昼の12時前後スタッフは確かにいなくなったが列は崩壊しなかった

事実上無管理状態にも関わらずだ。 多少の割り込みなどは起こったのは

間違いないことなのだろうが大きな混乱もなく皆列に並び続けた。


列崩壊が起きれば下手をすれば、サークル前に殺到する可能性もあった。

それが起こらなかったのは何故かと言われれば、参加者のモラルが無法者に

勝ったということに他ならない。

スタッフは少ない人数で大混乱寸前の上海アリス列をなんとか纏め上げた。

参加者のモラルが高かったからだと言う人もいるが、彼らが一時的に

列を停止させて再整理し、次に並ぶ人を食い止めたのは英断であったと言える。

誘導ミスは確かに起こったが、そのエラーを十分帳消しにしたのは間違いない。


もし今回反省することがあるなら、それは上海アリス側が当日委託をしなかった

ことくらいではなかろうかと思う。 

事情は色々耳に入るのだが、やはり混乱を収めることを優先しないと現状では

サークルさんとの交流に十分な時間を割くことが出来なくなる可能性が高い。

それはコミケ理念に照らし合わせたときどうなのか疑問を感じるところだ。


準備会の問題も浮き彫りになったが、今回の問題はキャパオーバーということで

どんな人間が管理しても同じような事態は不可避であったと考えられる。

むしろほかのジャンルで起こった阿鼻叫喚のトラブルと比較すれば

上海アリスで起こったことは平和そのものだ。 

TwitterZUN氏が今回のことを歴史的な出来事と評するのは当然のことだったと

思われる。


確かにマナーが悪い人は増えた。

だが、それは単にルールが分かっていないからというよりは一定割合いる

困った人と言った方が良い。 だから彼らは居なくならない。

そういう人間にマナーを教えるのは無駄だ。

無知からくる問題なら態度になって現れるものだ。

そうした無法者は頒布側も断固とした対応を取るしかない。


しかしそれらはニコニコのせいとか低年齢化のせいなんかでは断じてない。

これはどちらかというと当人の特質によるものだと考える。

もし、新規参入者が問題を引き起こしていると主張するなら今回の上海アリス列で

起こった奇跡とも呼べる出来事はどう説明がつくというのだろう。


一部ではスタッフの責任問題も出ているが、彼らは与えられたキャパシティで

十分な仕事を行って結果を出したと評価する。

むしろ彼らのノウハウを逃がしては損失となると思う。

大きな人数を捌くノウハウを今後も生かすことがコミックマーケットの運営をする上で

重要であると評価する。


重ね重ね言うが今回の出来事は参加者のモラルの高さを改めて証明する象徴的な出来事で

あり東方ファンはそのことを誇ってもいいと考える次第である。

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2009-08-16 C76 上海アリス列で何が起こったのか このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

C76夏コミに参加 上海アリスで何が起こったのかを可能な限り私見を抜かして書く。


8:45 入場、上海アリスへと向かう列がすでに形成されていた。 距離数十メートルほど


9:15 サークルの設営はほどほどに上海アリス列に並ぶよう指示があったので並びはじめる。

スタッフに外に出る列を聞くも誰も答えられず。自然発生的に生まれた新しい列に並ぶ。

スタッフが列圧縮の方法を新人にレクチャーしている現場を目撃する。

既に列は2列目となっており、東1ホールの壁前が待機列と化していた。

カートに荷物を運ぶサークルさんがどうにか横断しようと試みるが、移動しきれずに苦慮する。

列圧縮が行われ、より横断が困難になっていた。


9:40くらい スタッフに先導されて外に出る。移動の様はまるでモーゼの十戒のよう。


10:00 最初の列形成。スタッフが並び順を設営する。東1と西ホールの間で開場の拍手。


10:30 取りあえず購入。相方さんのために再び並びはじめる

      列はすでに東3ホールさらに曲がって突き当たりまで伸びており

      最後尾が分からない状態になる。

      スタッフの一人が列を形成しようとしたが最後尾のパネルを持っていないため

      最後尾を探す人がさらに奥を目指しはじめる。

      スタッフが一部誘導するも、そこは黄昏列。

      気付いた人が上海アリスの列に向かって移動開始 列崩壊のはじまり


11:00〜 列が崩壊したままどこが本当の列なのか分からない状態が続く。

       列は東3で停滞。

       自然発生的に出来た列が放置される。 

       スタッフ4人が最後尾は何処だと探し始める。 

       販売終了の噂が流れるも、列解散する様子なし。 移動することもできず。


12:00くらい スタッフが申し訳御座いませんでしたと言いながら列を整理し出す。

         どちら方向に並んでいるのかと皆を並んでいる方向に向かわせる。

         列が移動しはじめる。 進入禁止場所に人が入り込んでいるのを追い払うスタッフ。

         新規で並べないという連絡がつく。

         周囲が、今並んでいる人は買えるという安堵感に包まれる。


12:30くらい 列は動き出しているものの先導するスタッフはいない。

         スタッフの詰め所にはグロッキーになったスタッフが座り込んでいた。

         熱中症の症状がある。


1:00くらい  列はさらにスピードを増す。先で列を強制解散しているのではないかと観測も

         流れるが、早く列が動くので不安感は少ない。

         列はそれなりに綺麗だが、実際は内部で列が崩れておりところどころ2列になる。

        

1:20くらい  上海アリスの人が購入列を編成する。

         先に頒布終了した黄昏フロンティアが臨時の頒布列となって計6列になっていた。

         スピードの正体はこれの模様。


1:30くらい  二本目購入して離脱。

         数刻してから売り切れの一方が入る。

         最後はジャンケン大会だったらしい。(ここだけ伝聞)



以上が上海アリスで起こったことである。

今後の参考になれば幸いである。

          

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2009-07-23 実弾攻撃 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

これはひどいタグシリーズ第二弾


児ポ法反対なんて言うのなら、正しい圧力のかけ方をしようぜってことで

ちょうど選挙前だし政治家も金が欲しくて仕方ないところだし

コミックマーケットなどある程度法人レベルでお金を集めて、

反対論を掲げる政治家献金しちゃえばいいのではないかと思うんだよね。

署名とセットで書いたら結構な金額になりそうな気がするのよね。

たとえば、1000円×1万人なら一千万円になるわけだよ。

300万一口で三人くらい送ってもいい、当てつけで自民党の葉梨議員に送っても良い。


まあ、振り込め詐欺になると怖いからやるなら個人よりも法人レベルで

きちんとお金を管理しないとまずいのだが、エロゲ買う金を政治活動に回すってのはどうなんだろうね。

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2009-07-16 児ポ法改正に思う このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

これはひどいタグ覚悟でガシガシ書く


児ポ法改正がとりあえず今国会で成立しない見通しとなった。

あくまで今国会で成立しないってだけで、結局総選挙後の次国会再審議となるのが目に見えている。

そもそもこの議員立法は2007年段階で既にアメリカからの外圧があって、今回のイギリスエロゲ騒動を皮切りに一気に進展したものだ。

サミットでとりあえず自民民主の合意(単純所持禁止のみではあるが)を手土産に持って行ったものの、新政権になればツッコミが入るのは

ほぼ確実と思われる。次のサミットである9月半ばまでが一番危険である。


とりあえず、2ヶ月の猶予ができたわけだが、とにかくやらないといけないのは世論を動かすことだろう。

世論を動かすというのは周囲の人を動かすと言うこと。 自分の親類や職場の人を動かさないと駄目。

問題は反対論者が周囲を動かすことを諦めていること。 

理論武装の仕方を覚えたところで、おまえの言ってることはおかしいと思われたら即アウトだ。

もし親戚達を説得するなら「児童ポルノが蔓延するのは反対だが、この法律はおかしい」と主張すべきだ。


そもそも、児ポ法改正反対はあくまで法律の不備の主張から行われないといけない。

表現の自由とか、本が規制されるというのは副次的な物であることをきちんと主張しないといけないのだが

それらを混同して論じている人が多すぎるために「自分の趣味を守りたいだけの人」と思われている。

なぜか、反対論者があまりに現状を理解していないし、改正案の全貌をきちんと理解していないからだと思われる。


児ポ法改正についてはすでに纏めサイトが大量にできているわけであるが、

おたく達の被害者意識が先に出ているため、まともな議論が成されていない。

特に児童ポルノの定義についてが厄介で、たとえば自民案では現状過去の判例主義に基づくものから定義が変わっていないにも関わらず

あたかも改悪されているかのような主張が成されている。

はっきり言うが、今現在流通している出版物の類でも猥褻物陳列罪などでの検挙は可能である。


家族の写真が猥褻物とされるか否か。

これについては以下リンクを参照されたい。

http://www33.atwiki.jp/07news/pages/14.html

このように実の親が子供の写真をポルノ目的で撮影するケースもあるわけで、実は猥褻物かどうかは都度判断しないと

問題があることを理解されたい。 

ジャニーズに関しても同様で、性的強調が行き過ぎているなら規制されるのはやむなしであるが、実際テレビ制作側が

逮捕されているわけではない点注意されたい。 

囮URLとキャッシュについては、自分意志の所持続行の定義があれば問題はないと思われる。


つまるところ、反対する以上は反対する法律の全容をきちんと把握した上で語らないと

議論の土俵にすら上がることができないのである。

その上で社会的コンセンサスを得るための口実を持ちながら抵抗するべきだ。


その点を無視した上で反対論者の意見は通ることはない。

今回はあくまで幸運なのである。

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