念仏小僧 犬太郎

色不異空 空不異色 色即是空 空即是色

白馬岳

6月27日に蓮華車道が開通し、蓮華温泉まで車で行けるようになった。
当初は白馬大雪渓から登るつもりで、落石の恐怖に耐え切れず、モンベルの山岳保険にも入ったのだが、雪渓登りは飽きたということにして、ここから。
蓮華車道は、まあまあの道で、平岩から30分で着いた。
歩行距離22km、高低差1460m、上り5:40、下り4:50。
今日出会った登山者約30人。

4時20分、蓮華温泉ロッジの右横からスタート。

天狗ノ庭から雪倉岳

登り始めると、登山道は段差が小さく、快調に歩けて、今日は楽勝かなと鼻歌も出そうになったのだが。
2150m付近で幅50m程の雪渓が出現。
雪はカチカチで滑ったら止まりそうもない。
アイゼン、ピッケルは車に積んで来たが、持って来なかった。
遠路はるばるやって来て、早くもここで敗退かとガックリきたが、よく見ると雪渓の頭は30mほど上にある。
高巻きすることに。
20分薮漕ぎして何とか対岸に出られた。
何故かこの先の二つの雪渓には立派なステップが切ってあった。

7時10分、白馬大池山荘到着。

白馬大池山荘と白馬大池
後ろは雨飾山、焼山、火打山妙高山

白馬大池から小蓮華山。

この辺り、キバナシャクナゲが多い。

山荘からは、お花畑に囲まれての稜線漫歩となるはずなのだが、結構アップダウンがあってきつく、花を愛でる余裕がない。

花壇のようだ、オヤマノエンドウ、ミヤマキンバイウルップソウ

頂上手前に立ちはだかる岩山。
息が上がる、倒れませんように。

10時、頂上到着。

頂上の山名盤。
よくもこんな物を人力で担ぎ上げたものだ。

白馬大雪渓
ここからも大きな落石がよく見える。

剣岳

槍ヶ岳

剣岳、赤谷山、毛勝三山、奥に大日岳、遠くに薄っすらと白山。

山頂の富山県側は、お花畑の丘陵地帯。

長野県側は、フォッサマグナ、断崖絶壁。
ドドーンと落石の音が鳴り響く。
今度、大きな地震があったら頂上が無くなるのではないかと心配になる。

10時20分、下山開始。

白馬岳と言えば「ツクモグサ」らしい。

ミヤマキンバイの花をつつく雷鳥

三国境付近のGW遭難現場にはカッパやタオルが残されていた。
名前が書いてないか調べたが、無いので回収するのをやめた。

雪渓のトラバースと頂上を振り返る。

小蓮華山へと続く道。

小蓮華山頂上。

白馬大池への道。

朝渡れなかった雪渓は、雪も緩み、足跡も付いていたが渡れなかった。
少し戻り、再び薮漕ぎをした。

ズダヤクシュ。

オオバミゾホオズキ

3時10分、駐車場到着。
閑散としている。
大部分の人は栂池から来ていた。