金沢の文化は加賀百万石の財力に物を言わせて開花したのだが、
金沢城の巨大な石垣、兼六園の雄大さを見れば、
その文化の華やかさ、規模の大きさも窺い知れる。
●金沢くらしの博物館●
1899年に建てられた金沢二中の木造校舎を活用した博物館。
町家のくらしを思わせる生活用品、
戦後の大きな生活様式の変化を象徴する電化製品、
金沢の人生儀礼や年中行事などに使われた品々、
職人道具などを展示している。
●石川県立伝統産業工芸館●
九谷焼や輪島塗といった石川の伝統的工芸品36業種をすべて展示し、
その制作工程や道具の数々も紹介している。
加賀獅子頭。
大樋焼。
加賀友禅。
●加賀友禅伝統産業会館●
加賀友禅の展示、工程の展示など、加賀友禅とふれあえる空間。
即売コーナー、和風喫茶もある。
加賀友禅のハンカチ。
●石川県観光物産館●
石川・金沢の有名・老舗の銘菓・佃煮・伝統工芸品などの、
名産・特産品を一同に集めた商業施設。
楽太鼓。
雅楽の伴奏に使われる楽器。
金花糖。
江戸時代から雛祭り、結婚式などの祝いの席で使われた菓子。
花嫁のれん。
嫁入り道具の一つで、加賀友禅で仕立てられ、
上部には実家の家紋が染め抜かれている。
婚家の仏間の入口に掛けられ、
花嫁はそれをくぐって「仏壇まいり」をした後、
結婚式に臨む。
式から1週間、仏間に飾っておく。
●石川四高記念文化交流館●
1893年から約60年間、
旧制高等学校として使用された歴史をたどり、
四高と四高生を育んだ風土と時代を知るための展示空間。
●石川県立美術館●
石川県の美術工芸を紹介するための美術館。
収蔵品は幅広く、石川県ゆかりの古美術品、
石川県にゆかりのある作家を中心とする、
日本画、油彩画、彫刻、工芸品などの現代作品まで、
非常にバラエティーに富んでいる。
見た目は大きくないが、奥が深く、中身が濃く、重い美術館。