危機封じ中銀頼み

危機封じ中銀頼み(3面:経済)

アメリカ、英国、日本、欧州、どこの中央銀行も総資産が増えています。

この中央銀行の総資産が増えているという事は、どういった意味合いを持っているのだろうか。

この点について少し考えてみたいと思います。


中央銀行国債(資産)買い取り>

いま、先進国の中央銀行は、おもに国債を買い入れるという行為を行っています。

国債を買い入れて、市場にお金を供給しているんです。その結果、総資産が増えているわけなんですが、、、

国債保有している金融機関にとっては、保有してた国債がお金に変わるので、特に資金繰りに逼迫している金融機関にとっては、渡りに船ですね。

こうやって金融機関の資金繰りをサポートする目的で国債を買い入れて、新しいお金を供給しています。

お金を供給された金融機関は貸し渋りをすることなく、当面の業務をこなしていきます。

貸し渋りがなければ、基本的には経済は自律回復していきますので、時間がたつにつれて、景気は回復し、金融機関にも資金的余裕が生まれます。

そうなったときに、最初に中央銀行に買い取ってもらっていた国債を買いなおすという行為に至ります。

不況に陥ったときに、中央銀行は臨時的にお金を市場に供給することで、当面の経済の下支えを行う任務が課せられている、、、というのが自分の考えです。はじめに彼ら以外にそれを行った人(各国政府の財政出動)がいますが、、いままさに苦しんでますね。

中央銀行以外に、この事態を救える人はいません。



※紙幣を刷りすぎると、インフレが起こるとか、通貨の信認が落ちるとか言われていますが、需要と供給がバランスを保ててさえいれば、あまり気にすることではなかったりします。
過去の例を見ると、インフレは供給面での問題(市場に出回る製品量が少ない)が生じない限り起こっていませんし、通貨の信認が落ちるのは、金融機関で取り付け騒ぎが起こるとき、すなわち金融機関が倒産するのではないかと疑われたときです。



<資本主義の世界>
いま私たちが生きている社会は、中央銀行が作った紙幣に価値を見出して(実は幻なんですが、、、)、みんなが欲望を保ちつつ働く。」という社会です。

紙幣がたくさん欲しいから、みんなガムシャラになって働きます。

その結果、たくさんの製品・サービスをみんなで分け合うことができてます。

この構図が非常に上手く機能していたがために、19世紀以降、人類社会は大きな発展をとげることができました。

この社会の根本はどこにあるでしょうか。

各国政府にあるのでしょうか。

いや中央銀行のお金のコントロールにあると思います。

なぜなら彼らは、その欲望の源泉(紙幣)を作っているのですから。
(彼らの責任は相当な重さです。自分ならやりたくないな、、、苦笑)

中国住宅価格、7割の都市下落

中国住宅価格、7割の都市下落(7面:国際2)

主要70都市のうち、49都市で新築住宅価格指数が下落。(11月)
下がった都市の数は10月と比べて15都市増えています。

中国の不動産バブル崩落が、かなり鮮明な数値となってあらわれてきました。

欧州向け輸出が多い中国にとっては、欧州が崩落したら致命傷となりかねない。

日本は欧州向け輸出よりもアジア向け輸出の方が多いから関係ない、とか言う人がいますが、実のところ、製品の流れは、「日本⇒中国(台湾・韓国など)⇒欧州」となってるだけで、大元の欧州がこけたら、日本もはっきり言ってダメージを負います。