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如実知自心〜三田こころの健康クリニック新宿〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-02-20

摂食障害の部分と健康な部分の対話1

三田こころの健康クリニックで治療を受けている患者さんのほとんどが
8つの秘訣』に取り組むときに「秘訣2」の
摂食障害の部分と健康な部分の対話」がムズカシイとおっしゃいます。

摂食障害の部分と健康な部分の対話」は
対人関係療法でいう「期待の不一致」の解消でもあるんです。

ムズカシイとおっしゃる患者さんには2つのパターンがあるようで

1)摂食障害の部分と健康な部分がわからない。
2)健康が部分が摂食障害の部分を説得しようとする。
  その結果、対立がひどくなり過食衝動が強くなる。

のどちらかみたいですから、皆さんもそうかもしれませんね。

摂食障害の人のほとんどが、自分の気持ちがわからないアレキシサイミアがありますから、
摂食障害の部分と健康な部分がわからないのは無理もないことなのです。

1)に該当する人は、心の中でどんなことが起きているのかについて
摂食障害の謎を解く素敵な物語』を読んでいただき
自分の心の中の状態を知っていただく必要がありますよね。

そうしたうえで、「秘訣1」の
摂食障害から回復する10の段階(P.18ー19)」の5段階目、
または「行動変容を動機づける5段階(p.23ー24)」の準備期から実行期まで
変化に向き合う姿勢を育んでおく必要があります。

摂食障害食べ物の問題ではなく、自分自身との折り合いの問題です。
自分の心の中に摂食障害の部分と健康な部分があって
その2つが闘っている状態なんです。
それが現実の対人関係にも反映されるので
そこを対人関係療法で扱っていくんですよ。

自分の心をよくふり返る「内省」するということは、
慣れ親しんだ自分のはずなのに決して向き合いたいとは思わなかった、
見ず知らずの気の休まらない赤の他人のような自分と向き合うことは
あたかもパンドラの筺を開けてしまうような恐怖があるのです。

さらに自分をふり返ってみても、とらえどころなさが心もとなく
ついつい気散じ(気分解消行動)で埋めつくそうとしてしまうのです。

ですから、摂食障害から回復するために
自分の心の中の迷宮(ラビリンス)を通り抜け
女性性の中心を回復し、スキルを身につけて戻ってくる必要があり
そのために準備が必要なんですよ。

精神療法でもすべては本人がやる気があってするんです。行動療法もそうです。
山上敏子先生が来て話したと思いますけど、人間は動物と違うから、本人がする気がないのにしたら、滅茶苦茶に悪くなる。
神田橋條治PTSD治療」臨床精神医学 36(4):417-433, 2007

三田こころの健康クリニックを受診されるときに
拒食症・過食症を対人関係療法で治す』や
8つの秘訣』『素敵な物語』を読まれたかを確認しますよね。

この3つの本を読まれていない方、つまり、自分の摂食障害のことや、
自分自身について客観的に理解してみようとする経験や
本に書いてあることに取り組んだ経験のない方に
どんな考えが浮かぶかとかどんな気持ちになるかを初診時に聞くことは
すごく侵襲的であるだけでなく、場合によっては
患者さんが問い詰められた、嫌なことを聞かれたと捉えられてしまうことで
悪化することにもつながりかねないのです。

ですから、摂食障害治療を希望される方は
ネットの不確かな情報を真に受けるのではなく
少なくとも『摂食障害の謎を解く素敵な物語』と
摂食障害から回復するための8つの秘訣』を読んでいただくよう
お願いしているんですよ。

三田こころの健康クリニック公式ブログ『聴心記』では
摂食障害の「本当の問題」は?』というタイトルで、
心の迷宮の中で女性性の中心を回復して戻ってくるときに
自己主張スキル、問題解決スキル、境界線のスキル、など
対人関係療法が得意とするスキルを身につける必要がありますが、
そのような回復の第一歩は「本当の問題」と向き合うことからはじまる
ということを説明しています。

言葉で理解しようとするとムズカシイので
三田こころの健康クリニックでは
自分へのダメ出しと白黒思考、べき思考の関係や
自尊心や自己肯定感とは次元の異なる「自己受容」について
絵を描いて説明していますよね

過食症やむちゃ食い症の治療を希望される方は
ぜひ三田こころの健康クリニックに申し込んでくださいね。

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摂食障害・過食症 の対人関係療法慢性のうつ病や双極性障害の リワーク(職場復帰支援) なら 三田こころの健康クリニック新宿
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2017-02-13

自分と向き合うことで変化を乗り越える

先日、就労移行支援施設のマネージャーとお話ししていて、
「最近は自分の気持ちがわかない人が多いですね〜」という話になりました。

ストレスだと感じたときに、何が起きたのか、
それをどう解釈して(どんなことを考えて)、
どんな気持ちになったのか、という自己客観視ができず
「イヤだ〜」「ストレスだ〜」と外在化・他罰化して
片付けてしまう人が増えているということです。

摂食障害の分野でも
「自分のことが好きじゃないから、自分を苛めるためにわざと吐いてた」
などの非定型的な「食行動障害または摂食障害」の人がすごく増えているのです。

対人関係療法では、
「過食がひどくなったから、そのきっかけとなったストレスが何だったのか考えてみよう」
と取り組んでいくのですが、「何が起きたかわからない」
「どんなことを考えて、どんな気持ちになったのかがわからない」と
対人関係療法を進めていくこともかなり難しいです。

拒食症・過食症を対人関係療法で治す』には

親の過干渉という問題も摂食障害にはよく見られ、「親のコントロールからの解放」を重要な課題にしている治療もあるくらいです。
ただ、目標はあくまでも関係性の変化であって、親と絶縁するということではありません。
時々、「親のコントロールから解放されない限り、自分は治らない」ということに囚われるあまり、親を敵視したり、親側が完全な召使い状態になっていたりするようなケースを見かけます。
(中略)
これは大きく見れば「役割の変化」ですし、小さな局面を見れば「役割をめぐる不和」ということになります。

と書いてあるのですが、「自分の気持ちがわからない人」にとって
このような関係は必ずしも「役割をめぐる不和」とは体験されないようです。

たとえば、本人はまだ治療を受けるつもりがない(前熟考期〜熟考期)のに
親が心配して本人に断りなく治療を申し込まれる場合は
本人と親の期待がズレていますので、「役割をめぐる不和」ですよね。

一方、患者本人が電話が苦手などで自分で治療申し込みができないときに
親に代わりに治療申し込みの電話をかけてもらう場合は
両者の期待が一致していますよね。

親の過干渉を「関係性」という視点で見ると、
親の気質・性質による場合と、子が親をそのように仕向けている場合と
二通りがあるということなのです。
とくに最近は、後者がずいぶん増えたなぁとの印象を持っています。

たとえば、摂食障害治療を受けたいと自分で申し込みをされても
診療申し込み票で自分の状態を書くことができないとか
受診当日に過食がひどくなった、などの理由
受診をキャンセルされる場合があるのです。

摂食障害はいろいろと狭くする病気」なのでやむを得ないのですが、
「愛着障害」と思っている人にも多分にこの傾向がありそうです。

このような状況は、自閉症スペクトラム発達障害)の人では
乳児期から児童期の発達課題である「自分との関係」や
「集団・社会との関係」をクリアできていないことによるのですが、
健常発達者では思春期の課題である「自分との関係」「二者関係」
「集団・社会との関係」の固有性が確立できていないからでもあるのです。

このような場合は、対人関係療法でやっていくように
重要な他者との二者関係に焦点を当て、
コミュニケーションの仕方を変えていくだけでは不十分で、
発達段階の課題を「関係性としてみる」視点が必要不可欠ですよね。

愛着の治療と同じように、
「自分との関係」「二者関係」「集団・社会との関係」のうち、
どの関係性に影響が出ているのかをみて、
その「発達の最近接領域」から発達課題をクリアする
スキルを身につけることとから始める必要があります。

現在の状況を客観的に把握するために
「自己客観視(自分をふり返ること)」、
「感情耐性(誰しも感じる感情を苦悩に変えない)」とともに
「自分自身への優しさ」からなる「自己受容」が
なによりも重要になりますよね。
(『自尊心という名の落とし穴』参照)

そのうえで、変えられるものと変えられないものを区別すること、
変えられるものを変えるだけの勇気を持つこと、
(変化に伴う一次的なストレスに耐えられること)
変えることのできないものを受け入れるだけの冷静さを持つこと
(心のキャパシティを拡げること)
によって、「自分との関係」を改善すること、つまり
自分で自分の世話ができるスキルを身につけることに取り組みつつ、
自分の心を手なずけていく必要があるのですよね。

三田こころの健康クリニック公式ブログ『聴心記』では
『「摂食障害から回復するために必要なスキル」というタイトルで、
摂食障害の人たちには「自己志向性」は低いのに
「協調性」は異常に高いという乖離がみられるのは
自分自身の心理状態だけでなく他者の心理状態への理解が難しいという
メンタライゼーションの問題であることを説明しました。

他者の顔色を読んだり、頭の中であれこれ推測はするものの、
その推測が現実と合っておらず、読み間違いをしてしまう、
つまり、日常的な出来事をネガティブに解釈してしまい
それによって感じたストレスを摂食障害行動を使って
解消しようとしている、ということなのです。

そのため、摂食障害から回復するために必要なスキルの土台は
対人関係療法治療の土台作りでも行っている

  • 気持ちのつかまえ方とコミュニケーションの基礎→人の心の仕組みと動き方を知る

ということに取り組む必要があるということですよね。

過食症やむちゃ食い症の治療を希望される方はぜひ参考にして
三田こころの健康クリニックに治療を申し込んでくださいね。

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摂食障害過食症対人関係療法、慢性のうつ病双極性障害の リワーク(職場復帰支援) なら 三田こころの健康クリニック新宿
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2017-02-06

ネガティブな思考や不愉快な感情を身体感覚としてあつかう

ネガティブな思考は不愉快な感情を引き起こしますよね。
そしてそのような不愉快な感情は言語化しやすいのです。
つまり、言語化された感情は思考と同じものなのです。

このような一度学習された言語プロセスは非常に強固で
発生頻度や内容を意図的に制御するのは困難ですから、
ネガティブな思考や不愉快な感情を避けようとすると
逆にストレス反応を増加させることがわかっています。

セルフ・コンパッションはネガティブな感情の持続時間を短くするが、ネガティブな感情を嫌悪して避けてしまうことのないようにすることも忘れてはならない。
(中略)
ネガティブな思考を消去しようとすると、それが裏目に出る点に問題がある。
精神的・感情的な苦痛に対する抵抗は苦しみを悪化させる。
潜在意識はどのような回避や抑圧をも記録してしまうため、私たちが回避しようとしている苦痛は最終的には増幅してしまう。
ネフ『セルフ・コンパッション』金剛出版

ネガティブな思考や不愉快な感情をあつかいやすくするために
つまり、とらわれているものから自由になるために
身体感覚としてあつかうやり方も三田こころの健康クリニックでは行っていますよね。

ネガティブな思考に対してマインドフルな方法で関わる方法の1つとして、それを身体的な感覚として意識することが挙げられる。
これは馴染みのない考え方のように思われるかもしれないが、すべての感情は身体で感じることができる。
(中略)
特定の感情がなぜ自分を不幸にしているのかについて考えるのではなく、身体的なレベルでそれを体験した方が「今」に留まることができるのである。
「胸に緊張感がある」と「彼女が自分にああ言ったことが信じられない。彼女は何様のつもりなんだろう?……」と考えることには違いがある。
体を基盤に考えることで、私たちはネガティブな思考の中で自分を見失うことなく苦痛をなだめて癒すことができる。
ネフ『セルフ・コンパッション』金剛出版

摂食障害から回復するための8つの秘訣』では

では、あなたが怒りを感じているときに、あなたの身体は厳密には何を感じているのでしょう。
「怒り」という言葉は、体の中で起きている状態を本当に説明しているでしょうか。
答えは、「いいえ」です。
怒りは感情を表現するときに誰もが使う便利な言葉ですが、身体が本当に体験している感情をよく描写しているとは言えません。
怒りには、実はたくさんの感覚が関連しています。
怒りを感じているときの状態を考えてみてください。
身体にはどんな感覚が生じているでしょう。
手がじっとりと汗ばんでいますか。
首のあたりがほてっていますか。
心臓がドキドキしていますか。
身体の中にあるそうしたさまざまな感覚に素直に気づき、それを表現するだけでも、怒りを解消して心を落ち着かせる効果があります。
コスティン&グラブ『摂食障害から回復するための8つの秘訣星和書店

このように身体感覚に意識をむけることで
感情を自分自身と区別し、身体を通して対処法を見出していく
ことができるようになってきます。

目標は、気持ちと身体の感覚を自分自身から切り離し、身体を中立の状態に戻せるようになることです。
そうすれば、気持ちを客観的にとらえることができ、圧倒されたり支配されたりすることを食い止めることができるようになります。
中立の状態に戻れば、はっきりを考えることができ、何を言うべきか、または適当な行動が見極めやすくなります。
身体の中にある気持ちを認識し、表現して、自分自身から区別できるようになると、気持ちに支配されなくなり、過剰に反応しないですむようになるのです。
コスティン&グラブ『摂食障害から回復するための8つの秘訣星和書店

私たちが感じる不愉快な感情の多くは
慣れ親しんだネガティブな思考に反応したもので
周囲の状況や対人関係文脈に関連していなかったりするので
気持ちを言葉にして伝えるだけでは不十分なことが多いのです。

時として、私たちの心はネガティブな状態にはまり込むことがある。
この場合、積極的に自分をなだめる必要がある。
悲観的で感傷的になっている自分に優しくし、生得的な他者とのつながりを思い出すことで、私たちは他者からの思いやりを受け、受容性、安心感を感じるようになる。ネガティブな感情の負のエネルギーを、愛と社会的な関係性などの正のエネルギーでバランスを取るのである。
これらの感情の温かさや安心感は続いて身体の脅威システムを無力化することで愛着システムを活性化させる。
これにより、扁桃体が鎮静化されることでオキシトシンの生産を向上させる。
幸運なことに、オキシトシンが私たちのネガティビティバイアスを抑制することが研究によって実証されている。
以上のことから、ネガティブな思考や感情に慈悲の心を向けることがネガティビティバイアスを低下させる上で効果的であることがわかる。
慈悲は特定の思考を反すうすることを止めさせ、「どうしたら今の自分を落ち着かせることができるか」という楽観的な見通しを生み出すのである。
ネフ『セルフ・コンパッション』金剛出版

そのため過食症やむちゃ食い障害の人だけでなく
愛着(アタッチメント)の修復やトラウマの治療のときは
身体感覚をしっかり認識し、身体を調節できるようになり
自分自身との調和と他者との関係を育んでいくことが中心になりますよね。

三田こころの健康クリニック公式ブログ『聴心記』では
摂食障害から回復するための準備」というタイトルで、
「過食やむちゃ食いを抑えつけようとしないように」と説明するのは
「その人それぞれにとって、摂食障害には役割がある」からなのです。

辛い感情を感じなくて済むようにしたり、耐えられないと思えるような現実から一時的に目をそらすことが出来たり、自分の内からの声をずっと無視することをどこかで学び、そうさせている。
その役割に気付き、摂食障害行動を使わなくても、言葉を使って表現し、違う方法で対処し、生きていけるようになったとき、摂食障害の役割はなくなる。

このことが摂食障害を克服し回復していくための第一歩になります。

これはクロニンジャーの「自己志向性」のうち「自己受容」を高めるプロセスで
そのために

・自らの思考・感情・感覚に気づいていること
人類共通といった見方(生きている限り誰しも感じる感情を苦悩に変えない)
・自分自身への優しさ(自分自身との関係を改善する)

などに取り組んでいく必要があるのです。

三田こころの健康クリニックでは対人関係療法
摂食障害過食症やむちゃ食い症など)を治療していますが
摂食障害の謎を解き明かす素敵な物語』と
摂食障害から回復するための8つの秘訣』を
必読書として指定しているのは、摂食障害からの回復には
「自分自身との関係を改善する」ことが必要不可欠だからだけでなく、
この2冊は診断基準を満たさない摂食障害にも有効だからです。

過食症やむちゃ食い症など、摂食障害治療を希望される方は
三田こころの健康クリニックに申し込んでくださいね。

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摂食障害過食症対人関係療法、慢性のうつ病双極性障害の リワーク(職場復帰支援) なら 三田こころの健康クリニック新宿
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2017-02-02

三田こころの健康クリニック移転のお知らせ

三田こころの健康クリニックは、平成29年3月1日に
三田から新宿御苑前に移転します。

クリニックのホームページもリニューアルしました。

f:id:ipt-therapist:20170202121324p:image

摂食障害過食症に対する対人関係療法
8つの秘訣』を用いた専門的な治療に加え、
再発率の高さが問題になっているうつ病うつ状態双極性障害など
気分障害の患者さんに対して【働き続けるためのサポート】として
「リワーク(職場復帰支援)プログラム」に加えて
「勤務継続(リテンション)プログラム」を提供します。

更新頻度は下がりますが、このブログでも今まで通り、
患者さんの役に立つ情報を発信していきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

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摂食障害過食症対人関係療法、慢性のうつ病双極性障害の リワーク(職場復帰支援) なら 三田こころの健康クリニック
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2017-01-30

コミュニケーションと内省的マインドフルネス

私たちが私たちの周りの世界を把握するときに
その対象の「表象」が対象の代理として心のなかに生まれます。
「表象」とは心の中に作られる世界の見取り図、地図みたいなものです。

たとえば、Aさんが「怒っている」と認識するためには
Aさんの精神状態を判断する理解の枠組みが必要になりますし、
認識し判断するために、その精神状態を体験している必要があります。

つまりAさんの非言語的なシグナルに共鳴し、
自分のなかのAさんに対して内省することしてみると
自分が体験した「怒っている状態」と
Aさん表象のシグナルが似ていることに気づきます。

そこで「Aさんは、きっと怒っているんだろうなぁ」判断し、
「誰だってイライラするよね」など言葉でフィードバックし、
Aさんの怒りをなだめようとしますよね。

このようなプロセスは、幼少期の愛着(アタッチメント)にかかわる
情動(感情)を認識できるようになるプロセスと同じなのですが
長くなりますし、一般の方には難しいと思われるので割愛します。

言語的メッセージが占める割合は30%しかなく
70%が非言語的メッセージですから、
どう伝えるかということよりも、
「相手の状態(表象)をどう体験(判断)したのか」、
つまり、自分の心を心で感じてみる内省のプロセスが
重要なテーマになりますよね。

いったい今日のブログは何の話なのだろう?と
疑問を持たれた方も多いかもしれません。
これは対人関係療法でのマインドフルネスと関連するのです。

過食を始めたり、食べることをコントロールできないと感じたりしたときは、いったんストップして自問することです。
「何が起こっているのだろう。このきっかけになった対人関係上の問題は何だろう。
それによって自分はどんな気持ちになっているのだろう。
この状況を何とかするためには、どうしたらよいのだろう。」
はじめは難しいかもしれません。

動揺する状況を心にとめるようにし、そのときに起こっているものや気持ちに注目してみてください。
そのときに起こっているものに、です。
これがうまくできるようになると、自分の悩みを隠すために食べ物を利用しなくてすむようになってくるでしょう。
ウィルフリィ『グループ対人関係療法創元社

つまり、

  • 自分の主観的な体験を心に留めて判断することなく感じること(体験モード)
  • 自分のなかで起きている体験にどんな影響を受けているのか観察すること(観察モード)

この2つがマインドフル・アウェアネスの状態なのです。

それによって、脳の1階(辺縁系)からの強い情動
脳の2階(大脳皮質前頭前野)で体験し観察できるようになること、
この2つができるようになると、変化を起こせるだけでなく
自分自身ともつながることができるようになります。

これが過食症やむちゃ食い症(過食性障害)の
対人関係療法による治療で強調している
自分自身との関係を改善する(調和:アチューメント)ということなのです。

経験を心で感じながら、それを観察した。
そうやって、起こっていることを自分のものにした。
経験しながら観察できる目を持った。
経験のなかにいるだけでなく、その展開を目撃できた。
おまけに、何が起こっているかについてわかったことを周りの人と自分に向かってあらわすことができた。
(中略)
ある意味で、子どもには、その場面を経験する役者になると同時に、もっと客観的に見て、場面の外からカメラの前のできごとに洞察を働かせる監督にもなってもらいたい。
ダニエル・J・シーゲル『子どもの脳を伸ばす「しつけ」』大和書房

実は上記で引用した本の著者であるダニエル・シーゲルは
対人関係の神経生物学』で紹介した『マインドフル・ブレイン』の著者で、
愛着関係(アタッチメント)を土台にした対人関係と自分自身との調和を
マインドフルネス(好奇心、開放性、受容、やさしさ)で統合し、
生活の中で、思いやり、やさしさ、しなやかさ(回復力)、幸福、として
促進する方法を提唱しています。

子どもの脳を伸ばす「しつけ」』は
子どもをもつ親のための子育て本というだけでなく
対人関係療法でコミュニケーションスキルを高めるときにも
過食症やむちゃ食い症の人や、愛着障害かもしれないと思っている人が
自分自身との関係を改善していくときにも役に立ちますよね。
(『過食症や過食性障害からの回復の道のり2』参照)

三田こころの健康クリニック公式ブログ『聴心記』では
摂食障害の部分と健康な部分の対話」というタイトルで、
自分の中の「男性性(アニムス)」から生まれた「自己否定」が
「べき思考」「完璧主義」「白黒思考」を生みだして「摂食障害の部分」となり、
女性性をコントロールしよう、支配しようとしている状態であることを
説明しています。

さらに、ブログには書きませんでしたが、
女性性と男性性がバランス良く成長しても
「男性性(アニムス)」の支配が優位になると次第に
外的現実と心の中の出来事を橋渡しできなくなり、
身体感覚をリアルに感じることができなくなります。

さらに出来事に対する解釈や考えを外的現実と理解するようになり
日常的な出来事をネガティブに解釈しストレスと捉えてしまう次元まで
退行・退避してしまうのです。

このプロセスを「気分解消行動としての過食〜体験の回避」で

(1)内受容感覚への気づきの困難から気分解消行動を使う段階
(2)食行動障害が嗜癖になり防衛構造としての自己を形成する段階
(3)生活が狭窄し人生が混乱する段階

と説明していますよね。

摂食障害の部分と健康な部分の対話」で大切なことは
「中立的な観察する自分(魂)」の立場から
摂食障害の部分と健康な部分の両方に耳を傾け
それぞれの立場を尊重しながら対話をしていくことです。

そのために『摂食障害の謎を解き明かす素敵な物語』と
摂食障害から回復するための8つの秘訣』を参照して
三田こころの健康クリニックに摂食障害治療を申し込んでくださいね。

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摂食障害・過食症対人関係療法 慢性のうつ病(気分変調性障害) の 精神療法 なら 三田こころの健康クリニック
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2017-01-23

摂食障害から回復するため取り組んでいくこと

8つの秘訣』では、維持期の課題として

○問題行動に逆戻りしてしまいそうになる状況
○以前の行動に逆戻りしてしまいそうなときに感じる気持ちや行動
○回復を維持するときの葛藤パターン
○新しい行動を維持するためのスキルやメソッド
○症状が再燃しそうなときにサポートしてくれる人たち

についてふり返ってみることがあげられています。

これは『8つの秘訣』の「はじめに」で
キャロリン・コスティンさんが、自分自身で摂食障害と向き合い
回復していったプロセスそのものでもあるのです。

私が回復への道をたどるときに助けになった要因はたくさんありました。
心理学を勉強していましたので、自分の心を理解しようと試みましたし、行動を変えるための計画を立て、私自身を変えるきっかけをつくりました。
母からの愛情と無条件の支えを感じることができていましたので、私はどこか芯の部分では自分自身を信頼することができており、希望を失いそうになったときにもどうにか望みを失わずにすみました。
本当のことを誰かに話してみると、その人は私を嫌いにならずにもっと好意を寄せてくれるということを学び、たくさんの人に助けを求めてみました。
コスティン他『摂食障害から回復するための8つの秘訣星和書店

UCLAの看護師さんで『8つの秘訣』を翻訳してくださった安田さんが
2016年の日本摂食障害学会総会で発表されたスライドで
摂食障害から回復していくための5つの心理学的段階として

摂食障害行動の役割に気づき、摂食障害行動を使わなくても対処できるスキル
摂食障害に助けを求める代わりに「健康な部分」「人」に助けを求める
○抑圧している感情に気づき、生きづらさや行き場のない思いを認めてあげる
○自分自身の価値観や完璧思考、白黒思考に気づき、自分をいたわることができるようになる
○ありのままの自分(体型や外見)を受け入れられるようになる

ということを説明されました。

治療でこのプロセスを経ることで

9.行動や思考から解放されている
・だいたい快適に過ごしていて、好きなものを食べてもあとから罪の意識や不安を感じたりはしない。
摂食障害の行動をやめてからしばらく経っていて、気がついてみると食べ物に関連した思考や衝動もなくなっていた。


10.回復した
・もうずいぶん経つけれど、摂食障害に関連した思考や感情や行動はない。
・今の体型が自然に思える。摂食障害は過去の出来事になった。

という段階まで到達して、再発の危険もなくなるということなのです。

そのためにまず、回復への道のりの第一歩を踏み出す必要があります。
キャロリン・コスティンさんが回復の一歩を踏み出すきっかけは
コントロール感の喪失だったようです。

そのひとつとして、大学の寮にいたときのある朝のことがあります。
その頃私は、体重は増やしたくないけれども、これ以上減らしもしないぞ、と自分に言い聞かせていました。
体重を保つために必要な量は食べているという自信はありました。
ところが、いつもの朝の習慣で体重計に乗ってみると、またもや、減らすつもりはないのに体重が減っていたのです。
自分の心の声が聞こえました。
それは、「もう私は体重をコントロールできていない。体重が私をコントロールしている」と言っていました。
そのときに、これはもう絶対に誰かの助けが必要だと思いました。
そこから、とても長くて辛い回復への道のりが始まったのです。
体重を増やしたくはありませんでした。
しかし、私は充実した人生を歩みたいとは思っていましたので、その過程ではどうしても体重を増やさざるを得ませんでした。
実際に体重が増えてくると、今度はまるで何かに取りつかれたかのように運動をしはじめました。
この強迫的な運動もまた、真正面から向き合い、対処し、手放していくことが必要になりました。
コスティン他『摂食障害から回復するための8つの秘訣星和書店

回復への道のりは、前熟考期→熟考期→準備期→実行期と進んでいきますが
もちろん平坦な道のりではありません。(『治療の土台作り』参照)
治療に取り組むということ』で山登りのたとえを書きましたが
治療者である私たちもまたそんな感じなのです。

食事を制限する、過食する、嘔吐する、極端に体重を気にしてダイエットをくり返す、運動をやめられない、またそれ以外にも食べ物や体重に関連して強迫的にくり返してしまう行動があるのでしたら、本書で紹介する8つの秘訣は、回復を意識し、回復への努力をし続けるときに、きっと助けになるはずです。
(中略)
みなさんが摂食障害から回復したいと思ったときにぜひこの本を活用してみてください。
8つの秘訣を読む順番は、最初から読み進めてもかまいませんし、順不同に読んでも、一番興味を感じる項目から読んでもかまいません。
コスティン他『摂食障害から回復するための8つの秘訣星和書店

三田こころの健康クリニックで『8つの秘訣』を勧めているのは
典型的な神経性過食症や過食性障害(むちゃ食い症)の人でも
出来事と対人関係、症状の関連が乏しく対人関係文脈が読み取れないため
定型的な対人関係療法は有効でないケースが増えてきたこと、

  • 他の特定される食行動障害または摂食障害(例:排出性障害)
  • 特定不能の食行動障害または摂食障害(例:ダラダラ食い)

などの非典型的な「食行動障害または摂食障害」のケースが激増してきた
からなのです。

この『8つの秘訣』は
摂食障害の基準をきちんと満たしていないために、正式には摂食障害と診断されていないという方にもきっと役に立つと思います。
と書かれているとおり、すべての「食行動障害または摂食障害」の根本療法としての
すぐれた指南書だと思いますよ。

三田こころの健康クリニック公式ブログ『聴心記』では
摂食障害の謎を解き明かす素敵な物語」というタイトルで、
摂食障害の患者さんが回復に向けて取り組む課題集である『8つの秘訣』に対し
心の地図や自分の説明書としての『摂食障害の謎を解き明かす素敵な物語』の位置づけと
治療の中で「自分自身を見つめ直し、正しく理解すること」の重要性を説明しています。

これが対人関係療法の土台となる「自分の気持ちをよくふり返る」ことで、
「自分自身との関係を改善し、行動の仕方を変える」ために必要不可欠なプロセスになります。

クセになった過食や自己誘発嘔吐から解放され
自分の人生を取り戻したいと思っていらっしゃる方は
摂食障害の謎を解き明かす素敵な物語』と
摂食障害から回復するための8つの秘訣』を読んで
三田こころの健康クリニックに治療を申し込んでくださいね。

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摂食障害・過食症対人関係療法 慢性のうつ病(気分変調性障害) の 精神療法 なら 三田こころの健康クリニック
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2017-01-16

摂食障害は治りますか?

摂食障害は治りますか」と聞かれたときに、「治ります」と答えると、「もう一生過食をしないで済みますか?」「体型のことがまったく気にならずに何でも食べられるようになりますか?」などと聞かれます。
「それは約束できません」と答えると、みんな一瞬「じゃあ、やっぱり一生治らないんですね」と落胆します。
(中略)
病気が治る」というのは、「体型が気にならなくなる」というのではなくて、「体型へのこだわりが生活を乱さなくなる」ということだと考えてください。

水島広子『拒食症・過食症を対人関係療法で治す紀伊國屋書店

上記を『摂食障害から回復するための8つの秘訣』(P.18ー19)の
摂食障害から回復する10の段階」に照らし合わせてみると

6.やめられる行動もいくつかあるけど、すべてはどうしても無理
 ・嘔吐はやめられたけど、食べる量を増やせない。
 ・食生活はよくなったけど、今度は運動がやめられなくなった。


7.摂食障害行動はやめられるけど、摂食障害思考があたまから離れない
 ・食べ物と過食することが頭から離れない。
 ・頭の中でカロリー計算ばかりしていて、今でも体重を減らしたいと思っている。

に相当するようです。
さらに、症状の再燃や再発についても

今後さまざまなストレスと出会う中で、摂食障害の症状が再発することはありえます。
拒食や過食嘔吐などの症状が再発したときには、自分が抱えているストレスをしっかりと考え、正しいコミュニケーションによってその問題を解決していく、という方法が常にとれるようになれば、「摂食障害が治った」と言えるのです。
なぜなら、どんどん病気が重くなって生活を乱すことにはならないからです。

水島広子『拒食症・過食症を対人関係療法で治す紀伊國屋書店

とありますから、「摂食障害から回復する10の段階」でいうと

8.行動からも思考からも開放されているときが多いが、常にというわけではない
 ・普段はずっと調子が良いけれど、ストレスがかかると不健康な行動が戻ってきてしまう。
 ・調子は良かったけれど、水着を着たのがきっかけで摂食障害思考が戻ってきて、症状も少し再燃してしまった。

に相当しそうですよね。

これらは、「行動変容を動機づける5段階」(『8つの秘訣』P.24ー25)の

今の状態を変えたいと認識しており、実際に行動していて、計画を立て、異なるやり方を試している。

「実行期」に相当するのですが、摂食障害行動がゼロになること
つまり過食や過食嘔吐が完全になくなることは難しいのでしょうか?

治療で目指すのは、「過食嘔吐に頼らなくても心のバランスをとれるようになること」です。
そうやって手に入れたバランスは、かつての「バランス」などとは比べものにならないくらい、安定して満ち足りたものになるでしょう。

水島広子『拒食症・過食症を対人関係療法で治す紀伊國屋書店

当然のことながら、摂食障害治療でめざしていくことは
摂食障害行動の再発再燃からも開放された「回復した」状態なのです。

「回復した」とは、ありのままの体重と体型を受け入れることができ、身体に害を及ぼすような食べ方や運動をしなくなったときのことです。
「回復した」ときには、食べ物や体重はあなたの生活の中で重要な位置を占めることはなくなり、体重はあなたの存在そのものよりも価値のあるものではなくなっています。
(中略)
「回復した」ら、健康を害して自分自身の心を傷つけてまでスタイルにこだわったり、小さいサイズの服を着たり、自分の決めた目標値まで無理に体重を減らしたり、などということはなくなります。
「回復した」としたら、摂食障害行動を使って、日常の他の問題に対処したり、問題を避けたりする必要はなくなるのです。
コスティン他『摂食障害から回復するための8つの秘訣星和書店

治療でこの状態までたどり着くには
自分が抱えているストレスをしっかりと考え、正しいコミュニケーションによってその問題を解決していく
だけではちょっと足りないようです。

「回復しつつある」から「回復した」へといつ変わったのかははっきりとは言えませんが、私は完全に回復できたのです。
今の私なら自分自身と良い関係が築けていると言えますし、周りの人たちとも打ち解けられるようになりました。
こんなに深刻な病に苦しんだ後で回復し、心が癒やされてみると、以前には想像できなかったくらい自分のことを大切にできるようになり、とても幸せな人間となることができました。
コスティン他『摂食障害から回復するための8つの秘訣星和書店

グエンさんの体験を読むと
「回復しつつある」から「回復した」に必要な要素は大きく2つあって

○自分自身への信頼感:自分の理解、自分自身との関係、自分を大切にする生き方
○周囲の人たちへの信頼感:重要な他者との折り合い、周りの人との折り合い

ということですから、自尊心や自己肯定感というよりも
どんな自分も認めることができる「自己受容」を土台として
考え方や立場の違う他者を認めることができる「協調性」を培うこと
この2つが摂食障害からの回復には必要不可欠ということですよね。

三田こころの健康クリニック公式ブログ『聴心記』では
嗜癖としての食行動」というタイトルで、

(1)内受容感覚への気づきの困難から気分解消行動を使う段階
(2)食行動障害が嗜癖になり防衛構造としての自己を形成する段階
(3)生活が狭窄し人生が混乱する段階

の3つの段階のうち、過食やむちゃ食いが嗜癖となり
「防衛構造としての自己」が築かれていくメカニズムと
それにより生活が狭窄していく(2)から(3)の段階を解説しています。

この(2)と(3)の2つの段階は、
かなりインテンシブな治療が必要で
変化を起こす動機と変化に向き合う態度を明確にした上で、
自己モニタリング(自己客観視)の力を培っていく必要があります。

クセになった過食や自己誘発嘔吐から解放され
自分の人生を取り戻したいと思っていらっしゃる方は
摂食障害から回復するための8つの秘訣』をお読みになって
三田こころの健康クリニックに治療を申し込んでくださいね。

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2017-01-10

摂食障害は育てられ方と関係があるのか?

摂食障害ということ」に書かれているように
いまだに、というか、最近ふたたび、
摂食障害の原因は幼少期の育てられ方の問題、とか
育った家庭環境の問題だ、いわゆる対人トラウマが原因だ、など
「原因探し」「犯人探し」につながるような
誤った理解が広まりつつあるようで危惧しています。

というのも、このところ患者さん本人からではなく
親御さん、とくにお母さんから治療を申し込まれることが多く
中には、治療を受けたがらない娘のために自分が治療を受けることで
娘の摂食障害を治したい、とおっしゃるお母さんもいらっしゃるのです。

摂食障害の謎を解き明かす素敵な物語』を翻訳してくださった井口さんのブログ
“摂食障害ということ”」にも書かれているように
いろんな環境要因や誘発因子(きっかけ)があるのは確かです。

「自尊心」の低さを作り出すものとして、虐待をはじめとする「育てられ方」の問題が挙げられます。
最も頼りにすべき実の親から虐待を受けた、「産まなければよかった」と言われた、などというのは、「自尊心」を決定的に下げる原因となります。
じぶんなんて生まれてくるべきではなかったなどと思ったら、自分の存在を肯定する気持ちになれるわけがありません。
また、ふつうであれば子どもをかわいがるはずの親から否定されることで、「自分は人間としてできそこないなのだ」「自分はどこかおかしいにちがいない」という感覚を植え付けられることにもなります。
(中略)
また、過保護にされた場合にも「自尊心」は低くなります。

水島広子『拒食症・過食症を対人関係療法で治す紀伊國屋書店

と書いてあったりするので、
摂食障害の患者さんは自尊心が低い、つまり
自尊心が低いと摂食障害になりやすい、
自尊心を下げるのは、育てられ方の問題だ、と
短絡的な考えに結びつくのも無理もない話ですよね。

ちなみに、ここで書かれている結果としての自尊心の問題については
摂食障害の発症前の自尊心の状態は検討されていないということと、
自尊心が病気の発症や維持に関わるわけではないので、注意してください。
自尊心という名の落とし穴』もあわせて読んでみてくださいね。

摂食障害で大切なことは、病気になったのはなぜか?ではなく、
摂食障害という病気を続けさせているのは何か?」という
維持因子に注目する必要があるのです。
つまり育てられ方が影響する幼少期を過ぎて
自分の生得的な特徴が問題になってくる思春期以降に
低い自尊心を維持しているのは何か?ということですよね。
(『思春期・青年期のアタッチメント』も参照してください)

幼少期に母親の愛が足りないと感じていたとしても、現在の母親も患者さんも、その当時とは変化しているのです。
患者さんがどんな幼少期を過ごしたにせよ、病気になったのはもっと最近のことであり、現在もその病気が続いていて、患者さんは現在に生きているのだと言うことを常に頭に置いておく必要があります。

水島広子『拒食症・過食症を対人関係療法で治す紀伊國屋書店

この考え方は、高血圧糖尿病など慢性疾患モデルといわれます。
降圧剤を服用する、血糖降下剤を飲む、など、
薬物療法だけでは症状のコントロールしかできません。
血圧糖尿病を続けさせている食習慣や生活習慣が変わらない限り
傷にパッチを当てているだけで傷そのものは治っていない
わけですよね。

規則正しい生活リズムの中で食事に注意し、適度な運動を続けることで
薬物療法で安定させていた血圧や血糖を薬なしで維持することができるように
身体は徐々に変化していきます。
慢性疾患モデルではこのような状態を回復と呼びます。

そう考えると、摂食障害が「治る」とはどういうことなのでしょうか。
摂食障害から「回復する」とはどのような状態を指すのでしょうか。

摂食障害は治りますか」と聞かれたときに、「治ります」と答えると、「もう一生過食をしないで済みますか?」「体型のことがまったく気にならずに何でも食べられるようになりますか?」などと聞かれます。
「それは約束できません」と答えると、みんな一瞬「じゃあ、やっぱり一生治らないんですね」と落胆します。
(中略)
病気が治る」というのは、「体型が気にならなくなる」というのではなくて、「体型へのこだわりが生活を乱さなくなる」ということだと考えてください。

水島広子『拒食症・過食症を対人関係療法で治す紀伊國屋書店

血圧糖尿病など慢性疾患モデルに当てはめると
治るということは「血圧や血糖が正常になる」ことではなく
「高血圧高血糖による合併症を起こさない」ということになりますが、
一生、血圧が上がらない、血糖が上がらないわけではない、
つまり、再発や合併症の危険は常にあるけれどもギリギリで保っている、
傷にパッチを当てているだけで傷そのものは治っていない、という
矛盾が生じてしまいますよね。

摂食障害が「治る」ことや「回復すること」はどんな状態なのでしょうか?
次回はそれを一緒にみていきましょう。

三田こころの健康クリニック公式ブログ『聴心記』では
気分解消行動としての過食〜体験の回避」というタイトルで、

(1)内受容感覚への気づきの困難から気分解消行動を使う段階
(2)食行動障害が嗜癖になり防衛構造としての自己を形成する段階
(3)生活が狭窄し人生が混乱する段階

の3つの段階のうち、内受容感覚への気づき困難が
どのようにして体験の回避(気分解消行動)につながっていくのかについて
過食症やむちゃ食い障害の発症から
それらが維持されていくメカニズムについて書きました。

過食症やむちゃ食い障害、あるいは排出性障害治療
このような病期(ステージ)を把握することで
治療法を患者さんに合わせることが大切ですから
三田こころの健康クリニックに治療を申し込んでくださいね。

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2016-12-26

マインドフルな対人関係療法

このブログでも何度も書いてきたことですが
ここ数年の過食症やむちゃ食い症の患者さんでは、
症状の引き金になる対人関係上の出来事が乏しいことがほとんどです。

日常的な出来事をストレッサーと感じやすく、
出来事に対する解釈(思考)に反応した不安や、
ネガティブな感情などの感情に気づくことができず、
心の中で抱えられないため、
現実は何も変わらないのに摂食障害症状を使って解消しようとすることと、
解消行動に対する罪悪感が食行動異常の維持因子になっているようです。

さらに、患者さんの心の中で

  • ネガティブな思考や感情があたかも心の中の異物のように感じられていること
  • それが外界に投影されて対人関係の問題のように見えること

そしてそれらに対して快/不快の反応が起き(多くはネガティブな反応ですが)

  • 葛藤や回避などの方法で対処してしまう気分不耐があること
  • 性急自動衝動性と衝動過敏性という報酬系の障害が関与しているらしいこと

がわかってきました。

また、ほとんどの患者さんが「自分を客観視すること」が困難で、
「内受容感覚(内臓感覚)」に気づくことができないことに加え、
自分自身の中で起きる心のさざ波に過ぎない思考や感情を、
自分に敵意を持つもう一人の自分のように感じ、
それが「自分自身との役割期待の不一致」を引き起こしているようです。

自分の反応や気持ちをはっきりつかみ、コントロールし、表現することを学べば、自分を落ち着かせたり、慰めたりするために、食べ物に走らないですむようになります。
食べ物で自分を麻痺させるのではなく、自分の気持ちに注意してはっきりつかめるようになる、つまり自分自身との関係を改善し、他人との関係を改善できれば、ネガティブな気持ちをコントロールするために食べ物を利用しなくてすむようになるでしょう。
自分の気持ちがうまく扱え、他人との関係もうまくいくようになるほど、過食はへっていくでしょう。

ウィルフリィ『グループ対人関係療法創元社

過食症やむちゃ食い症からの回復には
ウィルフリィのいう「自分自身との関係を改善する」
「他人との関係を改善する」の2つが必要不可欠で
その土台になるのが「自分自身との関係の調和」なのです。
(三田こころの健康クリニックでは「自分との闘いを止める」と説明していますよね)

三田こころの健康クリニックで行っている対人関係療法では

  • 自分との関係を改善する(感情・考え・情動のコントロールについての気づき)
  • 行動の仕方を改善する(心の状態の変化についての気づき)
  • 他人との関係を改善する(自己概念あるいは関係のなかにおける役割についての気づき)

の3つの中心となるプロセスがあり、それぞれ

○ 自己受容
○ 人生に目的をもつ/目的に沿った行動をすることができる
○ 他者受容/共感・協力

の「自己志向性」「協調性」に相当しますよね。

じつはウィルフリィは「自己受容」の土台になる
マインドフルネスにも言及しているのですよ。

動揺する状況を心にとめるようにし、そのときに起こっているものや気持ちに注目してみてください。
そのときに起こっているものに、です。
これがうまくできるようになると、自分の悩みを隠すために食べ物を利用しなくてすむようになってくるでしょう。

ウィルフリィ『グループ対人関係療法創元社

リアルタイムで「マインドフルな気づき」が生まれてくると
体験しつつ、同時に観察している状態になってきます。

苦痛や痛みに対して抵抗したり抑圧したりして、
過食や過食嘔吐で麻痺させないといけない苦悩に変わることがなくなり
痛みや苦しみに触れていてもなお、心穏やかでいられる状態になります。

三田こころの健康クリニックではこのプロセスを
「回復までのショートカット」と呼んでいるのですが
やっている内容は『8つの秘訣』で取り組む課題なのですよね。

今年のブログは今日が最終日です。
来年は1月10日にアップしますのでお楽しみに♪

三田こころの健康クリニック公式ブログ『聴心記』では
『「マインドフルネスは過食症の治療に何をもたらすか」というタイトルで、
嗜癖(アディクション)と同じような病態を呈する過食や過食嘔吐に対しても
衝動の波に乗る」アプローチが有効で
それは、マインドフルネスという
「思考や感覚と一体化することなく、体験していることを観察する能力」を
培うことで可能になることを説明しています。

アルコール依存や物質使用障害(薬物依存)に対しては
対人関係療法の効果がなかったのは

  • 個人の主観的な認知の仕方(出来事のとらえかた)に焦点が当たらなかった
  • 変えられないものを受け入れる冷静さを培うアプローチがなかった

ことが要因と考えられ、同じことが
「クセ(嗜癖)になった過食や過食嘔吐」にも言えるのです。

その部分を補うために三田こころの健康クリニックでは

  • 変えられるものを変えてゆく勇気のために「対人関係療法」(協調性:社会次元での成長)
  • 変えられないものを受け容れる冷静さのために「8つの秘訣」(自己志向:個人の次元での成長)

という2本立てで過食や過食嘔吐の治療を行っていますので、
治療を希望される方は、8つの秘訣を読まれた上で
三田こころの健康クリニックに申し込んでくださいね。

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2016-12-19

対人関係の神経生物学

摂食障害から回復するための8つの秘訣』をお持ちの方は
P.339を見てみてください。
参考文献なので英語がずらりと並んでいて
ちょっと辟易してしまいますよね。

その中に

Siegel, D. J. (2007). The mindful brain: Relation and attunement in the cultivation of well-being. New York: W. W. Norton.

という本が挙げられていますよね。
その下の本は『脳をみる心、心を見る脳』として邦訳されています。

この『マインドフル・ブレイン』の著者であるダニエル・シーゲルは、
愛着(アタッチメント)の経験が、感情・行動・自伝的記憶とナラティブ(語り)に
どのように影響するかについての家族間相互作用を研究し
米国精神医学会の研究員としていくつもの名誉フェローシップを受けた
UCLAの精神科の臨床教授です。

『マインドフル・ブレイン』は、副題に
「幸福(ウェル・ビーイング)を培う関係性と調和(アチューメント)」
と書いてあります。

シーゲルは「対人関係の神経生物学」で
愛着関係(アタッチメント)を土台にした対人関係と自分自身との調和を
マインドフルネス(好奇心、開放性、受容、愛)で統合し、
生活の中で、思いやり、やさしさ、しなやかさ(回復力)、幸福、として
促進する方法を提唱しているのです。

私自身は9年間、対人関係療法による治療を専門にやってきて
対人関係療法でコミュニケーション分析を重視するのは、
コミュニケーションに対するメタ認知を生みだすのが目的ではないか
と考えるようになりました。

そのメタ認知が生まれる土台は自分自身との関係にあり、
他者について話すプロセスでは、
話題になっている自分の外に存在する他者の実態ではなく
話している当人自身の内界の状態に関連しているので、
去年から過食症や過食性障害(むちゃ食い障害)の治療
摂食障害から回復するための8つの秘訣』を併用して
ワークブックとして取り組んでもらうことにしたのです。

では関係性の土台はどこにあるか考えてみると
対人関係療法も準拠している愛着理論(内的作業モデル)があり、
愛着や成長過程での体験に対しての意味づけの仕方が
外界(のイメージ)に投影されていることがわかってきました。
愛着(アタッチメント)のことはこのブログでもたくさん書いてきましたよね。

そうなると、重要な他者との関係が
「不和(役割期待の不一致)」だろうと「評価への過敏性」だろうと、
あるいは「役割の変化」だろうと、重要なことは、
「その出来事をどう体験しているのか?」という
自分自身との関係(自分との対人関係)が先行する
と考えるようになったのです。

対人関係療法では、病気の発症や維持にかかわる重要な他者との関係を見直し
コミュニケーションスキルを高めることで病気を治していこうと考えます。

過食症やむちゃ食い症(過食性障害)での有効性はあるものの
効果がでるまで長い時間がかかるのは、
自分を振り返るプロセスが不足しているため
深い自己肯定感を育むまで時間がかかるのではないかと考え、
瞑想によらないマインドフルネスを教えることを通して
「自己志向」を高めることを目標にするようになったのです。

クロニンジャーの七因子モデルのうち
自尊心と誤解されている「自己志向」は

○ ありのままの自分を認め受け入れること(自己受容)
○ 自分の人生に価値や目標を持つこと
○ 自分の人生の価値や目的に沿った行動

の3つの要素からなります。

「協調性」は相手がどのような人であれ評価をせずに受け容れ、
共感し(ミラーニューロン・社会脳)、思いやりをもって
接することができるようになること(他者受容)です。
この「自己志向」と「協調性」の両方を成長させることが
治療につながるとされています。

この季節、過食症やむちゃ食い障害の人は
久しぶりに友人と会うことに躊躇いを感じることが多いですよね。
「どう思われるだろう?」「太ったと思われるに違いない」などの解釈や判断、
そしてそれに反論する思考によって、最初の解釈や判断は大きくなり、
その思考が現実のように思えてしまいますよね。

このような「とらわれ(認知的融合)」と「体験の回避」から抜け出すには
対処方略が人生の価値につながっているかどうかを直視すること、
そして、反応の仕方は自分で選択できる自覚(アウェアネス)を促すことが
何よりも重要と考えるようになっていた矢先に、
マインドフル・ブレイン』に出合ったのです。

これまでこのブログや『聴心記』で書いてきた
自分自身との折り合い(調和)、対人関係、愛着(アタッチメント)、
そしてマインドフルネスというキーワードが満載の
マインドフル・ブレイン』と出合ったことで
わたしが考えていた対人関係療法のすすめ方は
脳科学的にも間違っていなかったと確証を得ることができました。

さらに『マインドフル・ブレイン』のやり方によって
三田こころの健康クリニックで専門に行っている対人関係療法
マインドフルネスと統合することができたので、
不安定な愛着を獲得安定型に修復していく治療もできるようになっているのですよ。

三田こころの健康クリニック公式ブログ『聴心記』では
『「過食症や過食性障害からの回復の道のり2」というタイトルで、
対人関係療法の3つの柱である

  • 自分との関係を改善する(感情・考え・情動のコントロールについての気づき)
  • 行動の仕方を改善する(心の状態の変化についての気づき)
  • 他人との関係を改善する(自己概念あるいは関係性における役割についての気づき)

に対して『8つの秘訣』がどう対応するのかを説明しています。

このような回復へのマップを示すことができるのは
対人関係療法による治療と『8つの秘訣』への取り組みを通じて
実際に摂食障害から完全に回復した患者さんの実体験にもとづくものですから
過食症や過食性障害(むちゃ食い障害)の治療を希望される方は
ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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