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如実知自心〜対人関係療法@三田こころの健康クリニック〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012-04-09

発達障害に伴う強迫症状


強迫性障害は、障害有病率が2〜3%と
精神疾患の中でも頻度が高い疾患です。

三田こころの健康クリニックでやっている対人関係療法
強迫性障害にはエビデンスがなく、
暴露反応妨害法を主とする認知行動療法の独壇場となっていますよね。


強迫症状は、強迫性障害だけでなく
うつ病統合失調症、あるいは
三田こころの健康クリニックが専門としている
摂食障害(特に拒食症や過食嘔吐を伴う拒食症)
認められることが知られていますが、
近年、発達障害との関連が注目されています。

発達障害の人では、強迫性障害は、
約25%前後と高率に合併するといわれ、
また知能の統制をしていない自閉性障害患者では
86%以上に強迫行為を認めると報告されています。

発達障害に合併する強迫性障害以外の疾患は、うつ病が約40%程度で、
これは発達障害を持つ人は、社会性やコミュニケーションの問題から
不適応を起こしやすいためと考えられています。

その他、広場恐怖と全般性不安障害、身体表現性障害も
発達障害を持つ人に有意に多いといわれていますよね。


さて、強迫観念や強迫行為の中では
 ・攻撃的な強迫観念や行為、
 ・汚染に関する強迫観念や行為

は、発達障害の有無にかかわらず頻度が高いですよね。

アスペルガー障害や高機能自閉症、
あるいは特定不能の広汎性発達障害など
発達障害にともなう「強迫観念」では
 ・対称性や正確性を求める強迫観念
 (魔術的超自然的な考えを伴うもの(例えば、ものが然るべき場所にないと母親が事故にあうという心配))
 ・何でも知り、かつ覚えておかなければならないという考え
 ・適切な言葉を使っていないのではないかという心配
 ・物をなくすのではないかという心配
 ・ある種の音や雑音を異常に気にする
が、
強迫行為」に関しては、
 ・確認に関する強迫行為
 ・繰り返される儀式的行為
 ・整理整頓に関する脅迫行為
 ・物を溜めたり集めたりする強迫行為(holding)
が、有意に高かったという報告があります。

強迫観念、強迫行為の内容については、
Y-BOCSを参照して下さいね。


発達障害にともなうこれらの強迫観念・強迫行為は
一般に強迫症状が自我親和的で、
「知るなら完全に知りたいものだ」という
「見たものをすべて知っておきたい(覚えておきたい)」強迫観念が基盤
になっていて、
それらを手元に置いておき、捨てられない、
価値がないものでも品人にとっては興味の対象であり、
「溜め込み(holding)」の存在とその内容が、
臨床的に発達障害の存在を疑う指標になるかもしれませんね。

最近流行りの『断・捨・離』に取り組んでもうまくいかない人は
ものを最小限に配置し、視覚刺激を減らすことから
取り組んでいく必要がありそうですよね。

お坊さんが教えるこころが整う掃除の本

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今日のブログは依頼原稿だったため
いつもと感じが違ったと思います。
お願いされてから、ずいぶん経っちゃいましたが
こんな内容で、OKでしたか?

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