情報は「都合よく」ズタズタにしてある
マスコミ報道・あるいはいがみ合うタイプの議論
議論するのは良いことである
が、「落ち着け」と声がかかるとき、それは議論になっていないということです。
(仮・プロトタイプ)マスコミ報道を見る注意点
(id:irose:20040522を再録・一般化の意味で若干の修正)
- [情報の内容]
- メインニュース(トピックス)
- 2次的ニュース(世間の反応とか)
- 推測、オピニオン
- リーク
- [情報の増幅度]
- そのまま伝わる
- 大きく伝わる
- 小さく伝わる
- 伝わらない
- ないことがあることのように発信される
- [信頼性]
- (最悪、虚偽情報が流れることがある)
- [伝達の意図]
- ただ伝える
- ただ伝えるつもりがうっかり曲がって伝わる
- 誰かの思惑がある
- (誰の思惑か)
- 勢力A
- 勢力B
- マスコミ自身
- マスコミを利用したい誰か
- (思惑)
- 報道そのものによる相手への駆け引き
- 世論へのゆさぶり・騒乱
- 世論の統一・ムード作り
- オピニオンリーディング
- 金儲け
- 売名
時事の情報解析に重要なこと
- 自分の第一印象はちゃんと記憶しておく。
- これ自身が「皮膚感覚」という非常に重要な情報足りうる。
- また逆に、バイアスとして冷静な分析を妨害することもある・・・というのを意識しておくのは不可欠。
- どこまでオリジナルのソースを原型に近いまま取得できるか(長く冗長であっても、無編集のものが好ましい)
- 各メディアの情報を統合・マージを試みる。
- 編集されている場合、どういう編集であるかを分析。
- 原文の通りの箇所
- 原文から欠けた箇所
- 原文に足された箇所
- 原文から変化した箇所
そして、深呼吸してから、解析。
というわけで
「落ち着け」。
- いま、小泉首相による北朝鮮訪問(2回目)に関する議論がヒートアップしてます。 訪朝による直接の結果と、それによる反応とくに家族会のそれが、拍車をかけているようです。
- ところがすでに各々の情報はズタズタに寸断され・編集され・繰り返される状態になっており、しかも意見の交錯するスピードが、情報吟味(少なくともオリジナルソースを振り返り、事実を再確認する手間を取ること)の速さを上回っている。
- 編集済みの言葉でちゃっちゃかとアピールする者たちに追いつかない。
- だから「落ち着け」と言うのです。
- 落ち着いてよく見ると、現状は全く「手詰まり」なんかじゃなくて、非常に細かく深く理詰めの「駆け引き」や「読み」が要求される状態にあるといえます
- (これからそういう状態になるのではなく、今まっただ中。 日程調整からしてピリピリした詰め将棋だと思いますよ)。