色瀬は商用クジラ漁の再開を応援します

よみがえるか!クジラ給食、和歌山・太地町が計画
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041010i502.htm

  • 古式捕鯨発祥の地・和歌山県太地町が、日本固有の食文化「鯨料理」を守るため、学校給食での復活を計画している。ハンバーグやシューマイなど子どもが好きな献立を試作、子どもや栄養士らにも好評で、コストなどを計算し、将来は全国の自治体への売り込みも視野に、〈懐かしの味〉の普及を目指す。
  • ・・・
  • 三軒一高町長は「鯨を給食で食べたという世代が、〈鯨肉文化〉を支えてくれた。高たんぱくでコレステロールが少ない健康食品を廃れさせないよう努めたい」と話している。

 すばらしいじゃないですか。
 イワシも漁獲量減ってるし(これもクジラが増えたせいとの説あり)、不自然に増えてる分のクジラ捕鯨して、その分イワシも漁獲して、貧乏たらしい牛肉崇拝*1から脱却しましょうよ。
 

*1:「 牛肉 = ごちそう 」 または 「 ごちそう = 牛肉 」 という団塊世代オヤジ的思考

食のスタイルとしてのクジラ

ぐぐったらとりあえず、ここがシンプルにデータ比較してるので引用。 

高知県の特産物・特産品販売の丸一横山商店
http://www.m-ys.co.jp/index.html
鯨肉販売・くじら・ミンク鯨・いわし鯨・高知県から直送。
http://www.m-ys.co.jp/kujira.html
■おいしい健康食

  • 高タンパク低カロリーの鯨肉は、これからの健康食としても欠かすことのできないものです。
  • 鯨肉は、地球人口の爆発的増加により問題となる食糧資源として注目されています。
  • そのうえ鯨はおいしい健康食品。
  • ビタミンAが豊富に含まれ、低脂肪、低コレステロールのヘルシーなお肉です。牛肉、豚肉、鶏肉に比べタンパク質が多く、コレステロールの含有量が少ない鯨肉は、心筋梗塞や虚血性心疾患にかかりにく、成人病の予防に役立ちます。
  • さらに他の肉と比べてアレルギー症状を起こす事が少ない為、食物アレルギーで食事療法をしている方の重要なタンパク源となります。
  • 鯨肉はおいしく、人間の健康にとって極めて有用な食品なのです。


鯨肉の栄養分比較
  脂質
(g)
エネルギー
(kcal)
たんぱく質
(g)
コレステロール
(mg)
ビタミンA
(μg)
ビタミンB1
(mg)
鯨肉
0.4
106
24.1
38
7
0.06
牛肉
25.8
317
17.1
72
2
0.07
豚肉
5.6
150
22.7
61
4
0.80
鶏肉
4.8
138
22.0
77
17
0.10

科学技術丁 日本食品標準成分表より(100g当り実測値)

 まあ、上記は商用サイトなので、売らんかなな分は割り引いて。
 客観的データはここが良さげ:

 ナトリウムがやや多く、亜鉛が少ない。 それ以外は、健康志向からすると牛肉と同等以上ですね。 脂肪酸が飽和・不飽和とも、要するに脂肪の絶対量が少ないというのも特筆する点ですね。
 あのー、なんか、深夜の広告番組枠で、アメリカ人がやたら腹筋鍛えてるじゃないですか。 んな色々理屈つけまくったトレーニングギアを次から次へと買って試すより、牛肉食を部分的に鯨食に帰るだけで、かなりのダイエット効果ありますよ、いやまじで。
 味については、牛赤身と鰹とかの血合いを足したような感じですよね。 クセはあるけどマトンほどじゃないと思うし、伝統の調理法や給食的調理法以外にも、気をてらわず割と素直にいろんな料理に出来ると思うし*1

*1:火の通しすぎだけは禁物か。

国内産業振興としての捕鯨

 日本は食糧輸入国だけど。 商業捕鯨を実現それは日本の産業ということになるんで、つまりそれは食料自給につながる。 実はこれ結構大きくて、まあおよそ鯨肉は牛肉の代替となるんで、つまりアメリカから食料を輸入することで得られる国内利益・経済効果と、今の牛肉の何割か分に相当する精肉流通が国内自給によるものとした場合の国内利益・経済効果を考え比較すると、捕鯨は推進したほうが「得」なんですね。 つまり輸入で海外に流れちゃっていたお金が、日本国内でグルグル回ってくれるようになる、と。
 アメリカが捕鯨に反対しているのは、感情的な理由だとする見解は、まあ実際その通りな面もあるんだろうけど、アメリカのアグリ産業戦略と捉えて考えたほうが面白い。 要するにアメリカは国策として牛肉を売りたいのであって、それを妨げる動きは封じたい、その工作で「海に住む哺乳類は頭がいい」という(一見)関係ないところからっ攻めていく、と。*1


 そして「もし海外でも捕鯨を容認する動きがあれば」、日本の鯨利用技術は最高水準なのだから、鯨業界を日本がリーディングできる。 「KUJIRA Restaurant」とか言って食文化貢献もできるかもしれない。


 あとややダークな効果としては、雇用促進にもなる。 普通に「企業として」鯨を漁獲もするんだけど、そこに雇われる、現場で働く乗組員ですよね。
 要するに「マグロ漁船」のクジラ版、「クジラ漁船」が出てくる、と。
 まあ借金取りの脅しでいうところの「マグロ漁船に乗るかぁ、ぁあ!?」てのは「命の保障しないまんま生命保険かけて危険地帯に送り込むぞゴルァ!」って意味もあるんですが、当たればデカイのも事実で(だから借金取りとしては、どちらに転んでもおいしい)、人生ドロップアウトな人にはある意味チャンス!かもしれない!?
 (あ、無論、生きて帰れるようにシステム整備はしないといけませんよっ(笑)。)



*1:(参考)関連テクスト:「鯨と牛と聖書」http://www.h2.dion.ne.jp/~irose/nikkif/kujira.htm