【速報】不当判決!控訴審へ

1月30日、大阪地方裁判所で判決が言い渡されました。内容は、原告の請求を全面的に退ける、不当判決でした。
明日にも控訴の予定です。
控訴審にも引き続きご支援をよろしくお願いします!
以下、報告集会での報告より、一部抜粋してご報告します。

弁護団の報告より)
・(原告と被告の主張が大きく食い違う裁判であったのに)判決文の中で、裁判の争点についての判断部分が非常に少ない。
裁判所の事実認定が被告企業側の証言にもとづいていて、原告の証拠や証言については「たやすく信用することが出来ない」のオンパレード。
金さんが9年間本名で生活してきたことについても触れていない。名前の権利性にも一切触れていない。
(原告を)負けさせる判決にも色々あるが、今回のは最低レベルの判決。

・判決を読んで、裁判官が日雇い労働のシステムについて理解が無かったのではと感じた。その点については、尋問や準備書面で裁判官にも伝わるようにしてきたし、ちゃんと取り組めば理解できたはずだが、裁判官は理解しようとしなかった。ひどい判決だ。だからこそ、控訴審では「今度こそ」という思いでがんばりたい。

・判決を受けて「これは闘いだ」とあらためて強く感じている。そもそもなぜこのような問題が起きたのか。大林組の現場事務長が(特別永住者は出す必要の無い)外国人就業届けを出させたことから始まっている。
しかも出された届けを確認もしていなかった。
どう考えても会社の都合で通名を使わせたとしか考えられない。
日本の「常識」では、通名を使わせることが問題であるとは考えられていない。
裁判官だけの問題ではなく、日本社会の問題。
控訴審では絶対ひっくり返したい。

ほかにも、報告集会では、意見書を書いていただいた先生方、原告の金稔万さん、支援者の方々からそれぞれに思いのこもった発言がありました。
追ってご報告したいと思います。
また、控訴審のスケジュール等についても、引き続き当ブログでお知らせしてまいりますので、今後ともご注目をお願いいたします。