サマヨイザクラを読んで
サマヨイザクラ裁判員制度の光と闇 下 (2) (アクションコミックス)
- 作者: 郷田マモラ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2009/03/28
- メディア: コミック
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ちょっとうまくまとめられないし、読んだばかりなので疲れているから簡単なメモ。
○現在の日本社会の暴力や排除や差別(いじめ、内部告発者、非虐待者、ホームレス)の話題を出来うる限り盛り込んでいる。
○一人の個人が特に集団から排除され挫折した若者の目線から書かれていること。
○評議の過程やひとりになってからの思考や対話プロセスが書かれている。そこで自分が排除された社会システムの光と影を裁判を通して、再認識すること。事件は社会の矛盾のある表現型と見ることも出来る。
○守秘義務違反やマスコミによる裁判員の取材、感情的な議論がまかりとおる可能性、裁判官や司法のプロ達のロジックへの違和感などにも触れている。
もちろん司法のプロの「感情を殺して」判断するという言葉は、僕にはひっかかった。ただ、司法のプロではない市民が参加することのおそろしさや意義、司法のプロがこれまで行なってきたことの意義と欠点を郷田氏なりに考えて書いたように思う。結論や話の展開に疑問符をもつこともあった。が、未知の制度に一漫画家として、その予想図を描ききり、あくまでひとりひとりの人間達の思考や意見の戦いを通して、人間の現実を描こうとしたその力量が胸に迫ってきた。おススメの本です。
つまりはつまずきを通してしか我々は成長していけないのだ。始めから、ちゃんとできる人間はいない。そう思う。しかし裁判員制度のリスクもまた大きく、暗澹たる気持ちになったのも事実。
接続を試みたい
今朝カウンセリングに行く。先生にカウンセリングのことや医療のことについてこれまで様々に違和感をもった経験を話した。またしかし医療を受けることでよかった面も話した。いろいろあったが自分の心と身体が元気になりたがっていたのかもしれないと。さいきん自分が治療を受けてきたプロセスを思い返すことが多い。しかもカウンセリングをうけた期間も長い。
自分には現実に向かい合うだけの心の栄養が少なすぎたと話しながら思った。あんなに感情的になり、怒り悲しんで、つかれきった数年間は自分の性格傾向もあるけど、単純に生きていく中で力を失う経験が効いていたのだと思った。それが少しずつ生成されるのにはかなりの時間を要した。
しかしまだまだ足りないのですと僕は言った。そういう現実と対応しない、あるいは現実がうまく構成できない、そういう混沌がたくさんある。その自分が抑圧的・排除的な社会環境に置かれるとどうなってしまうか不安だといった。だからはっきりいって思い違いかもしれないけど社会は恐ろしく、そこで壊れるかもしれない自分も恐ろしいと。世の中がまちがっていると強く思うときも多いと。カウンセラーはしかし、それは社会や現実のことをいま考えようとしているということかもしれませんねといった。
カウンセラーに今日の話を通してしかしなにをいいたかったのかもうひとつはっきりしませんねといわれた。そしてそれをいってくれませんかといわれた。このカウンセラーは容赦ないのである。新聞に書かれているような言葉を使って正しいことをいっても、その人の内的・あるいは全身で現実に関わっていく過程が成り立っていなかったら苦しい。
自分の言葉で話すことがなにかとつながったりしたい。もちろんそれは未知の世界に漕ぎ出すことでもあるのだが。
そして昨日
- 作者: 高橋留美子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1999/12
- メディア: 文庫
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接続を試みたい。自分は贅沢病かもしれないが、なぜか深いところで孤独なのだといった。その孤独を見据えてそれを本質的に何か(社会?)とつなげたいとカウンセラーに言ったように思う。その寂しさとそしてその力を発現させたいと。
昼からは台所、トイレ、床掃除などをする。そのBGMはスミスのベスト。
- アーティスト: ザ・スミス
- 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
- 発売日: 2008/11/26
- メディア: CD
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