「社会のあり方を見通すこと」がエンジニアにはとても重要

ニュートンの有名な言葉に「私が他の人より遠くを見ることができたとすれば、それは巨人の肩に乗ったからだ」というものがあります。
これは万有引力など科学史上の大きな発見をしたニュートンが、自分の仕事について謙遜して語った表現ですが、サイエンスに関わらずどんな分野においても、何かを生み出す仕事を成した・あるいはしたいと思っている人であれば、すごく納得出来る部分のある言葉だと思います。

テクノロジーが細分化され高度に専門化した現代では、巨人の肩に登ること、つまり何かの分野にコミットすること自体が多大な労力を必要とする大きな賭けです。全ての巨人の肩に登ってみることは出来ないので、登るべき肩を持つ巨人を適切に見定める能力がますます重要になるでしょう。

すでに実用分野であるIT(というか純粋科学の研究者を除くほとんどの技術分野)では、社会のニーズを予測することで有望な分野をある程度具体的に絞り込めると思います。なので、社会を知ることは間違った巨人の肩に登ってしまうリスクを減らすのに重要なスタンスです。ということでエンジニアで成功したいと思っている僕にとっては、「社会のあり方を見通すこと」がとても重要になるなぁと思っています。

僕は「高度に発達したモバイル機器上で、インターネットをベースにしたサービスが、スピーディに開発され、グローバルに展開される社会」を想像しているので、HTML5関連技術、クラウドコンピューティングユーザーインターフェースデザイン、それと英語を身につけようと勉強しています。バラバラなようですが、間違ったときはすぐに撤退出来るよう、幾つかの異なったスキルのポートフォリオを組んでおくことも重要なリスクヘッジだと考えています。

また、エンジニアとして社会で生きていくには、今後どうやって日々の糧を得て行くのかを意識することはとても重要です。
自分の話ですみませんが、僕は終身雇用制度と年功序列をベースにした日本型雇用は早々に崩壊すると見ているので、その時に組織に依存しないで生きていけるよう、(少なくとも現在のところ)安定していた前々職を辞めることを決めました。今は幸いにもドワンゴに職を得ることが出来ましたが、前職のベンチャーへ転職を決める時には本当に怖くて、何度も転職を思いとどまろうとしたものでした。

なんか上手くまとめることが出来ませんでしたが、要は自分に対して何か言いたかっただけなのだと思います。