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アドファイブ日記

2016-11-29

エンジニアのキャリアにとってのLとG

経営共創基盤という会社のCEOである冨山和彦氏が考案したLとGという概念が、最近の米大統領選挙におけるトランプ氏の勝利も相まって、最近注目されている。

非常に平たく言うと、今後の世界は真にグローバルな層と、真にローカルな層とに層が二分化していくというものだ。

これはエンジニアのキャリアについても当てはまることかと最近強く思った。

エンジニアにとっての「G」とは、クラウドを作ること、プラットフォームを作ることであり、プラットフォームというものはその性質上「世界一良い物だけが残る」運命にある。エリートエンジニアとしてグーグルなどのグローバル企業に入ったり、ベンチャーに参画してプラットフォームのつくり手になったりすることが、「G」の道だ。

一方、クラウドを「使いこなす」、もっというと「使い倒す」という「L」の道もある。上記の冨山氏のLとGというコンセプトのキモは、「Lが決して小さくないということ」を強調していることにある。つまり、「クラウドを使い倒す」というスキルやキャリアの重要性がこれから加速度的に高まるのだ。

そして、「LとGをつなぐ」役目がこれから重要になることは間違いないが「LでもGでもない」領域は消える運命にある。つまり、プラットフォーマを目指すのであれば、グローバルシェアトップでなければならないし、そうでないならば、そのプラットフォームは少なくとも「L」すなわちローカルに特化したものでなければならないし、両者をつなぐなら両方に通じてなければならない。中途半端な「L」の作り手や中途半端な「G」の作り手は、消える運命にある。

エンジニアもそうだ。エンジニアにとって「今」必要とされるスキルセットには「L」で必要とされるものと「G」で必要となるものの両方が混ざり合っている。

しかし、今後は「自分がLなのかGなのか」、それに必要なスキルセットは「プラットフォームのどの部分を作り」、「プラットフォームのどの部分を使う」のかを明確にしていかないと、身につけたスキルが「自分の所属している市場における価値(=それはLかGかのいずれかである)」を全く持たなくなる。

もちろん、「LとGの間を行き来する」キャリアを目指すという道もある。その場合には、いずれかに振り切るよりももっと、LとGの違いに自覚的でなければならないだろう。さもなければ「LでもGでも無い、使えない人」になってしまう。

AWSGCPAzureも、本当に信じられないくらい進歩していてこれを使うだけで何でも出来てしまいそうに思える昨今の状況を鑑みて、そうしたことを思ったのですた。

ではまた。