Mac OS X 版 VirtualBoxでUSBがうまく割り当てできない場合メモ

ざっくりと。


VirtualBoxが何なのか、というところから説明していると話が長くなるので割愛。
VirtualBox内の仮想マシン(ゲストOS)ヘMacに接続した物理的なUSBデバイスを割り当てようとすると
(つまりMac OS Xの管理下に置くんじゃなくてVirtualBox内のゲストOSにUSB制御させるみたいな)
〜〜の割り当てに失敗しました。being exclusively used by the host computer云々って出てくる場合の対処。


WindowsVirtualBoxではUSB機器の安全な取り外しをしてから、ゲストOSで割り当てすればイケるらしいんだけど*1
Mac OS XではUSBメモリやハードディスクには取り出しアイコンが出てきて、押すとUSBには挿さっていてもOSは忘れてくれるのだけど
それ以外のゲームパッドとかUPSとかいうような機械はUSBポートから物理的に差し込んでから外すまでの間、ホストOSが制御を
切り離してくれなくて、VirtualBoxのゲストOSにUSB割り当てできない。


のはいいんだけど、なんとかならんもんかといろいろやった結果割り当てできる方法を見つけたのでメモ。
今回実験対象にしたのはなぜかフォーマットもできなくなってしまったUSBハードディスク。
Finderには認識されず、ディスクユーティリティでも取り出しが効かず、型番も文字化けするような厄介な状態。
これをDBANというDOS/Vマシンでブートさせて動かすディスク消去ツールにかけてみようという実験。
(そのためにこれをVirtualBoxで起動してUSB主導権をコイツに握らせてあげたい)


VirtualBox 4.0.8で実験、Oracle VM VirtualBox Extension Pack 4.0.2r69518も導入済みの環境でテスト


事前準備・・・対象のUSB機器をMacのUSBポートに接続する
1、仮想マシンの電源を切る(シャットダウン)する。
2、仮想マシンの設定を開く→ポート→USB
3、「USBコントローラを有効化」「USB 2.0 (EHCI) コントローラを有効化」にチェックを入れる。
4、USBコネクタに+マークがついているボタン(+は緑色、上から2番目のちっちゃいボタン)をクリック、対象のUSB機器を選ぶ
5、「USBデバイスフィルタ」のリストに対象の機器が現れるので、それをダブルクリック
6、メーカーと製品名とシリアル番号の欄を空欄にする(一番上の入力欄[名前]はいじらない)→OK
7、設定画面もOKをクリックして閉じる
8、対象のUSB機器のUSBケーブルをMacから物理的に取り外す
9、仮想マシン起動
10、対象のUSB機器のUSBケーブルをMacから物理的にとりつける
11、数秒のラグがあるが、USBアイコンの右下に黄色や緑のアイコンがチカチカしだして認識される
   仮想マシンウインドウの右下にあるUSBアイコンにカーソルをあわせると「アクティブなUSBデバイスを表示:対象のUSBデバイス」みたいな形になる

   ダメなとき、アイコンを右クリック
    →対象のデバイスは表示されているが、対象のデバイス名がグレーアウトしている
      上記4〜8ぐらいが失敗している
    →対象のデバイスが表示されない
      仮想マシンはさわらずに一度USBケーブルを物理的に抜く
      対象の機器に電源スイッチがあれば一度きって入れる、もう一度差し込む
      このあとゲストOSヘ認識されるか確認

OKなら大丈夫だし、Macに認識されちゃうようなら失敗。


もしかしたら手順6はいらなかったのかもしれないが、VirtualBoxの説明書*2を参照すると、ここに大まかに書いておけば
そのメーカーのすべてのデバイスが対象になったりするらしい、1つの製品に絞り込まれている必要はないような書き方だったので
認識範囲が多少拡大したとしても、全く認識されないよりはマシだとおもって今回の設定を行った。

*1: でもゲームパッドとか安全な取り外しに出てきた記憶ないんだけど。

*2: http://wikis.sun.com/download/attachments/38211768/UserManual-ja.pdf