『鉄塔武蔵野線』読了

鉄塔 武蔵野線 (新潮文庫)

鉄塔 武蔵野線 (新潮文庫)

通勤とお昼休みで読んでいたんだけど、昨日の帰りの電車で、あと数ページというところで駅に到着してしまった。
で、今日の午後読み切った。
鉄塔マニアの少年が、夏休みに武蔵野線という系統の鉄塔をひとつひとつ全部辿っていくという話で、それぞれの形状の違いなどが描写されていくんだけど、だんだんにあきてきそうでそれがそうでもなく、最後まで読まされてしまう稀有な、他に類を見ない小説だ。
この作品がファンタジーノベル大賞を受賞した頃は、まだ四谷のマンションで新婚生活を送っていたなあとか思い返して懐かしくなる。
この小説がファンタジーなのは、結末の部分だ。最後の最後の部分以外は、ひたすらリアリティーがあり、『スタンドバイミー』の世界のようでもある。


今日のお昼は、チラシで100円引きのクーポンがあったので、以前から気になっていたトンカツ屋さんへ行き、上ロースカツ定食を張り込んだ。お昼に590円も使うなんて久しぶり。食べての感想は、上じゃなくて並にすれば良かったって感じ。それだと390円で済んだんだから。