2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

国の会計基準では、老朽化した首都高速を再建できない 国会主導で「公会計基準」づくりに動け

会計基準というと専門的で難しいもののように思いますが、実体を把握するためのモノサシとしてとても重要なものです。国に企業並みの会計基準を導入せよという声は一部には根強くありますが、なかなか大きな流れになりません。先週、日経ビジネスオンライン…

脱「官民ファンド」 民間企業はリスクを取れ

「官民ファンド」の設立が相次いでいます。法律上は「民間企業」という扱いですが、その中身は「官業」そのもの。国民のおカネを民間につぎ込む仕組みですが、失敗すれば、そのツケはすべて国民に回ってきます。官と民のあり方をきちんと議論すべき時でしょ…

内部留保を溜め込んで使わない日本企業

金融緩和期待から円安となり、株価が上昇しています。安倍晋三首相が進める「アベノミクス」への期待があることも間違いありません。この株価上昇は続くのでしょうか。株価は最終的には企業の収益力で決まります。一時の金融緩和ブームで株価が上昇しても、…

『日産 その栄光と屈辱 消された歴史 消せない過去』 著者:佐藤正明(文藝春秋)

昨年末に講談社の「週刊現代」から依頼されて執筆した書評です。 タイトル:名門企業の凋落を招いた社長の失政を、名物記者が真正面から克明な筆致で描き出す 会社に盛衰はつきものだ。そこには必ず会社の方向を決定づけた経営者がいる。「創業者」が会社を…

安倍内閣の真価が問われる「金融資本市場の活性化」。国民新党が先送りした国際会計基準IFRSの行方はどうなる?

金融緩和を先取りする格好で株価が上昇、ムードは明るくなっていますが、これで本格的な景気回復につながるかどうかは予断を許しません。とくに、民主党時代の金融・資本市場政策をどう見直していくのか。今後の焦点になりそうです。現代ビジネスの記事を編…

金融円滑化法で試される「新しい自民」

日本は再びゾンビ企業の山になっている可能性があります。事実上経営に行き詰まっていても、銀行などが融資を続ければ企業は存続します。ただ、潰さないというだけのために、潤沢に資金を入れるというのは愚策ですが、これを3年間も続けてしまったのが、民…

シニア層におカネを使ってもらうカギは「3つのE」---『シニアシフトの衝撃』著者・村田裕之氏に聞く

経済再生を掲げて第2次安倍晋三内閣が発足する。大胆な金融緩和によってデフレからの脱却を目指すが、それですべての問題が片付く訳ではない。団塊の世代が本格的な高齢化を迎えるこれからが日本にとって正念場と言える。そんな「高齢化」をむしろチャンスに…

「安倍流リフレ政策」を断行しても問題がすべて解決するわけではない

月刊誌エルネオスの1月号に掲載された記事を編集部のご厚意で以下に再掲いたします。 ホームページ→http://www.elneos.co.jp/ ■デフレの“恩恵”を受けてきた 政権公約の冒頭に「経済を取り戻す」を掲げて総選挙を戦った自民党。「明確な『物価目標(二%)』…

「公的資金で製造業支援」は禁じ手だ!安倍政権がはまる「ターゲティング・ポリシー」という愚策

日本は社会主義だと言われます。社会党の流れをくむ民主党政権がそうした傾向が強かったのは半ば必然ですが、政権交代しても「国頼み」は変わらないようです。講談社の「現代ビジネス」に拙稿がアップされました。ご一読いただければと思います。オリジナル…