【マイルドヤンキーと湾岸族は真逆】

2月18日
「マイルド・ヤンキー」という概念が最近出来ている。家族の絆を重視、ネットより口コミ重視。それなりに出生率高く、東京じゃなく地元志向/名古屋は日本一のマイルドヤンキー都市な気がする。京阪神や札幌福岡は東京志向
首都圏外縁部にも、マイルドヤンキーが増えてる気がする。遊ぶのも柏や大宮や立川で、年収600万円の都心の仕事より、年収400万円の大宮や立川の仕事を選ぶ
しかしデベ関係者は、1都3県の若者は皆都心7区志向(勤務先もプライベートも)と固定観念で思い込んでる。上層部ほどその思い込みが強いから厄介/多分野村不動産は「首都圏外縁マイルドヤンキー」の存在に気付いたんだな。それがオハナ
三浦展が「自分は都心の大企業相手にマーケティング分析してるが、年収800万はある都心大企業社員がマイルドヤンキーを肌感覚で理解してなくて困る」とこぼしてる/マイルドヤンキーを体感するなら、柏や大宮辺りをフィールドワークすれば、ある程度判ると思う
「エリアの中学受験率とマイルドヤンキー率は反比例する」説。
朝日新聞やNHK記者とかは、城南城西エリアに住んでるから、自身の子供も、同僚の子供も、子供の同級生も、皆受験してる/そういう記者は「日本全国に中学受験がある」と勘違いした記事を書く。実際は地方は勿論足立区辺りも受験はポピュラーじゃない
保育所不足問題も、親に頼れない首都圏特有の問題だしな。親が同居又は近居なマイルドヤンキーエリアでは保育所不足はあまり深刻じゃないが、それを在京マスコミはあまり報じない
一番の問題は、マイルドヤンキー側は「東京の城南城西湾岸に、自分たちとは違う人種が住んでいる」と自覚してるのに対し、城南城西湾岸民側は、日本国内にマイルドヤンキーという人種が存在していることに無自覚なこと
出生率ワースト10自治体、札幌東京京都大阪福岡はランクインしてるが名古屋は入ってない。名古屋が日本最大のマイルドヤンキー都市と言われる所以
マイルドヤンキー的生き方と湾岸タワマン的生き方、どっちが幸せなのかは悩む。可視化された数値では明らかにタワマン的生き方が幸せだが・・
@aka1you 確かにタカラレーベンは給与水準的にタワマン族よりマイルドヤンキー族に近い・・/一番マイルドヤンキーに縁遠いのが三菱地所(注:レジデンスじゃない)
マイルドヤンキー族の子供が三木谷や孫みたく「成功」する確率は0.3%。タワマン族だと3%に跳ね上がる。/成功確率が10倍になるからガンバレと中学受験に必死になるのがタワマン族。「タワマン族になっても、成功しない率は99.7%→97%になるだけで、誤差の範囲」と見るのがヤンキー
しかし、タワマン族(とその子供)が逆にマイルドヤンキーになれるか?といえば「無理」だと思う。一例:タワマン族は虫が大嫌い、電車が10分に1本以上来ないエリアは日本じゃない、常にネットチェックしてないと精神が不安
@takemisigino 北陸辺り、保育所が余りまくり、「子供の社会性を育むためには、ある程度の規模が必要」と統廃合してる/首都圏住みらしいママが「保育所が不足」と必死のツイート。そういうママに「北陸じゃ保育所余ってる」とRTすると、「知らなかった」と一様にビックリされる
だから、日本の少子化問題の半分は東京一極集中問題なのであって、首都圏への社会転入を社会転出へ変えるたけで、出生率は1割程度好転する、が自分の持論
2月19日
東京湾タワーマンションの「空中移動族」とマイルドヤンキー族の生き方は真逆。ヤンキー族はタワマン族の生き方は能力的に出来ない一方、タワマン族もヤンキー族な生き方は出来ない / “「ヤンキー」のライフスタイルに学ぼう!|山崎元のマル…” http://htn.to/fAEfZa
湾岸タワマンの空中移動族は、情報収集行為そのものが快楽。だからマンション相場をウォッチングすることそのものが趣味と化す/タワマン族は「情報収集出来ない環境」に1日も耐えられない情報中毒。タワマン族がヤンキー族になれない所以
ダイヤモンドにあったが、価格コムみたいな価格情報サイトの利用者は高年収が多いらしい。「生活苦で止むにやまれず価格コムを使う」というより、価格サーフィンが趣味で楽しんでる
マイルドヤンキー族はなけなしのカネをワンボックスカーに使い、タワマン族は大金を住宅ローンと教育費に使う
ワンボックスカーはマテリアルでリアルな経済価値。分かりやすい/タワマンの価格の半分以上は「土地の価値」と言う可視化できないバーチャル価値。ましてや教育に於いておや
つまり、マイルドヤンキー族はマテリアル・リアルな価値を重視、タワマン族はバーチャル価値・先行投資を重視
将来が見えないから、最大限将来に備えた投資をするのがタワマン族。タワーマンション然り、教育費然り/将来が見えないから、見えてる今を楽しむのがマイルドヤンキー
タワマン族はネット上に顕在化した情報を収集したり加工分析するのは得意/一方、ネット上に顕在化してない隠れた情報を見つけ出すのは大の苦手。というか、ネット上に可視化されてない情報は、タワマン族的には存在しないことになっている
マイルドヤンキーのカテゴライズがネット上で可視化されたのは最近。だからタワマン族はマイルドヤンキーの存在自体を認知できなかった
“地方の「マイルドヤンキー族」は、東京湾タワーマンション「空中移動族」と真逆。” http://htn.to/hSeviL
2月20日
マイルドヤンキー予備軍として地方の女子高生やOLがいるが、「ケータイ小説」はこの層が読者そして作者/首都圏に住んでるとケータイ小説の流行に気付きにくい所以
以前増田に「湾岸空中移動族」の概念が提示され、物凄いブクマがついた/あれは「住まいも年収も子育ても比較されながら生きる」生き方への反響だったんだな/それだけじゃ分かりにくいから、「マイルドヤンキー」と言う対立軸を今回自分は提示してみた。くっきりとした
「自分の人生そのものを比較対象にして、それをメタ的に楽しむ」と言う文化、まあ否定はしない/でも城南城西の邸宅街は、そこまで「比較競争を楽しむ、自己目的化している」社会じゃない気がする
城南城西の住民は、もっと「自分」を持っている/湾岸民は「自分」がないから、「競争してる自分」を「自分探しの到達点」にしてるのか?
湾岸民って、その意味でシンガポールなんだな。競争が国是、自己目的化/そういう社会って、経済は生み出してくれそうですが、果たして文化は生まれるのか?シンガポールは文化を生み出さない。文明ではあるが
「城南城西=文化」、「湾岸=文明」論
今気付いたが、湾岸って大学の類が少ないなあ。文化の場じゃないのかな?
湾岸って、シンガポールみたく「競争に参加しなきゃ人間じゃない」的空気が流れてる感じ。城南城西だと許されるが。/「価値観が単一的でオルタナティブじゃない」と言う点で、湾岸は「田舎的」
まあ、マイルドヤンキー文化圏の「競争的じゃなさすぎる、まったり文化圏」も、それはそれで問題かも
「名古屋=日本最大のマイルドヤンキー都市」説に、「それはブルーカラー比率から説明できる」と言われ、目ウロコ。
でも名古屋って、一見競争忌避的ムードだが、「世界のグローバル競争」には勝ってるんだよなあ
@tate_it なるほど、格差を可視化するのに、タワマンほど「効果的なアイコン」はなかなか存在しない
@tate_it 城南城西の邸宅街だと、「浜田山と岡本、どっちが上か?」って単純に結論出にくい。それぞれに個性がある/その点、湾岸タワマンは序列化が容易
@haruboo0 @tate_it 三浦展は「東京の豪邸街は、近くにセットで貧民窟を抱えている」と看破/その意味では、タワマンって「豪邸と貧民がセットのミニチュア」?
「これでいいのか日本の特別地域」と言うシリーズ雑誌がある。足立区を皮切りに各地域をメッタ切り。最近は岡山県とか栃木県もメッタ切り/是非「日本の特別地域」シリーズで「東京湾岸」を取り上げて貰いたい
ダイヤモンドに続けて日経ビジネスでもマイルドヤンキー特集/なんか電博が絡んでいそう。第二の「16号線沿い経済」化?/森永卓郎とか出て来はじめたら要注意
地方でまだまだタワマンが流行らないのは、タワマンによる「ラベリング効果」が、地方富裕層に理解されてない、という側面がある/地方ではマンションは経年で値下がりするのが当たり前。ラベリングされたマンションは、経年でむしろ上がる可能性があることを、地方人は知らない
日経ビジネスのマイルドヤンキー記事の最初に、「各種のネット市場調査は、どうしても母集団が首都圏高学歴層に偏りが出る」ので、地方にフィールドワークに出かけた、とある/世論調査やアンケートの首都圏バイアスは、統計関係者は皆悩んでる。でも一般人はそんなこと知らずに統計解釈するんだよね
電博三浦展がやりそうな市場調査アンケートって、母集団のバイアスは「地域バイアス」よりも「学歴バイアス」「年収バイアス」の方が強そう/この手のアンケートに協力する層は、「自意識が高い層」が多い気がする。協力しないサイレントマジョリティーをどう読むか?
@star_lobster 調査会社の人と話したことありますが、ああいう調査の協力者は「ポイント古乞」「クオカード古乞」は少ないそうです。どちらかといえば、「社会調査に協力したい、利他的な人」が多いらしい
人間、「親しい友人」の数は、せいぜい100人が上限。それ以上は「実はそんなに親しくない友人」/タワマン族は、毎年意図的に「ベスト100友人」を10人程度入れ替えて、メンテナンス・新陳代謝させているイメージがある。一方、マイルドヤンキー族は友人は一生モノ
常夏島日記って、コメント直接書き込めないんだな。元増田としてレスしようと思ったのに。 / “マイルドヤンキーって、いまんとこ学歴や収入だけじゃないのかも、と最近思った - 常夏島日記” http://htn.to/wE8R9u
「池袋ウェストゲートパーク」って、まさに都内のマイルドヤンキー小説だと思う/いや、マイルドヤンキーじゃなくて本物のヤンキーか?
2月20日
@tokyofmtimeline @yoheiharada 「マイルドヤンキー族と東京湾タワーマンション族は真逆」というエントリを「はてな匿名ダイアリー」に書きました。ご覧下さい。http://anond.hatelabo.jp/20140219130949
2月22日
PDFにし損なった「東京から考える」の読書メモから。西葛西が「インド人街」と言われているが、街を歩いたところ、一見してインド人コミュニティが見えてこない、インド人だらけの商店や飲食店が存在しなくて「ここは本当にインド街か?」という疑問があった。これは自分も抱いてた疑問
東浩紀によれば、「インド人達は、リアルじゃなくサイバー上でコミュニティを作っている」らしく、西葛西インド人メーリングリストみたいなのもあるそうな。「インド人街がリアルに可視化されなかった」理由。
これも「東京から考える」ネタだが、佐野眞一が足立区の貧困を取材した際に、「自分は足立区民だが、足立区にそんな貧乏なエリアはないぞ!」みたいな区民の声が出たそうだ。東浩紀は「現代は貧困化可視化されてない、足立区の貧困も可視化されてない」と論評。
2月23日
東浩紀は、地理評論家としては三浦展の足元にも及ばないが、「本質を見抜く力、もやっとしたものを言語化する力」は、確かになかなかのものがあるようだ。
2つ前のツイート。×貧困化、○貧困が
東がその本の中で面白いこと言ってた。東は深夜に赤子を連れ回すそうだ。東京都が「早寝早起きを乳幼児にはさせましょう」と運動しているのを知っていて、あえて彼はそれに逆らっている。「仕事の都合上深夜に子育てせざるを得ない人もいる。東京都の運動は、深夜人を子育て不適扱いし、少子化促進」
東が「全共闘とオタクの腐臭がする」と毛嫌いした西荻窪は、確かに深夜赤子連れ回しに小言を呈しそうなオバちゃんが住んでそうだ。/しかし、彼が好んだ田都エリアも、深夜赤子連れ回しを認めるようなエリアじゃない。このエリア住民は西荻窪みたく直接小言を言わない。陰で白眼視。
東のような「赤ちゃん深夜連れ回し」ライフスタイルが認められるエリアって、実は「東京郊外マイルドヤンキーエリア」と「湾岸タワマン空中移動族エリア」なんじゃないか?以前のツイートで「湾岸は未来志向・競争志向」で「ヤンキーエリアは現在志向・共生志向で真逆」と書いたが、この点では共通
よく考えたら、湾岸エリアもヤンキーエリアも、いずれも「イオン文化圏」だな。
@Tokyo_of_Tokyo その手のぶつかり合いが生じるのが湾岸らしい。田都エリアだと、東みたいな考えの持ち主も「この街の雰囲気を読んで、深夜赤子つれ回しは止めよう」と自粛するが、湾岸は自己主張が激しい者同士だから、互いに一歩も引かない
その意味では、湾岸生活は、日常生活レベルがディベートの場。国際社会でのディベート能力を高めないといけないパワーエリートは、ディベートを忌避する田都に住むより、湾岸に住んだ方が、毎日がディベートの鍛練になる
管理組合の運営とかも、田都のマンションの理事会運営より、湾岸マンションの理事会運営の方が数倍大変なんじゃないか?ディベートの鍛練の場と勘違いしてる理事や区分所有者も多そうだ
東京カンテイ中山さんが「湾岸は理系に好まれる」と看破したが、別の理由がわかった。理系の仕事は常にディベート。だから湾岸マンションが合っている/日本の文系の仕事はディベートじゃなく根回し。湾岸には合ってない
@aka1you ケータイ小説を初めて商業出版したのはスターツ出版だったんですね。いわゆる権威筋的な出版社は「あんなのは小説じゃない」と無視してたが、権威がないスターツ出版は、そういう常識に囚われなかった/つまり今のケータイ小説文化はスターツ出版が産んだ
ケータイ小説は「マイルドヤンキー文化圏」の産物らしい/スターツの本社は確か江戸川区だった筈。「都内にもあるマイルドヤンキー文化圏」。だからケータイ小説を肌感覚で理解できた
2月26日
“マイルドヤンキーは、現状肯定なスパムツイートしかしないから、空中移動族の前で可視化されない” http://htn.to/rXJYYu
2月28日
「湾岸タワマン族がマイルドヤンキーを肌感覚で理解出来ない」のは、タワマン族が東京の物価水準に麻痺してしまって 、「地方では年収400万でも家族で生活出来ることを、理解出来ないから」ではないか?
自分は不動産関係者(それも全国を所管)だから、「地方圏なら2000万で土地+建物が買える」ことを知っているが、勤務先が不動産クラスタじゃない湾岸人は、「3000万の不動産」いや「4000万の不動産」が世の中に存在することは想像の範囲外
地方だと旦那さんが300万円奥さんが200万円、計500万円で生活成り立つんだよね。保育園も入りやすいし、実家が農家ならジジババから農作物の差し入れもある
だから、「世帯年収が1000万円ないと子育てできない」「保育園は日本全国足りない筈」と根拠なく思い込んでるタワマン族は、北陸辺りを一週間程度フィールドワークした方がいい。百聞は一見に如かず
自分は「東京都心5区の経済状況・オフィスビル状況・億ション状況」「東京周辺区〜オハナ的郊外のマンション建売状況」「主要政令市〜10万都市の経済状況・マンション住宅状況」を鳥瞰できるポジションにいるから、この手の見方が出来る。なかなかそういう見方出来る人は少ない
しかし「クローズアップ現代」の問題可視化能力、アジェンダセッティング能力は大きいんだなあ/クローズアップ現代に「湾岸タワマン空中移動族」特集してもらえば、「何故人々は湾岸タワマンを買うのか」、行動原理を(非湾岸人・地方人に)理解してもらえる。共感は無理だろうが
逆にクローズアップ現代に「地方なら世帯年収500万円でそこそこ生活しているマイルドヤンキーがいる」と映像で実例を可視化すれば、湾岸タワマン空中移動族にも、マイルドヤンキーの存在を認知してもらえそう
http://twilog.org/shinjukujiro/month-1403/allasc-1