Messi Messer

この前のスポーツフェスティバルをダビングしながら見ていて須藤茉麻っていい名前だなと思った。ユニフォームの背中に入ったMAASAという綴りは母音の連続するあたりがオランダっぽくてかっこいい。そのオランダの試合ではファンブロンクホルストがスタイリッシュなディフェンスで勝利に貢献していた。高いところからピッチを俯瞰した画面に小さく映るファンブロンクホルストの体型や動きが好きだ。大会1週目を振り返ってコメントする中でライカールトプジョルやシャビを褒めている。ウクライナ戦でのプジョルのアシストに至る動きは2001年あたりの、サイドバックでブレイクしはじめた頃を思い出させるものだった。最近はポジションが変わったこともあり、ああいうボールキープや攻撃参加はめっきりやらなくなりましたね。

テベスの顔は吉沢真由美に似てると思う。アルゼンチンが2連勝でグループリーグ突破を決めて最高な気分だ。セルビアモンテネグロを大差で屠る痛快な内容だった上に、メッシのプレーが久しぶりに見れたのも嬉しかった。3点リードして1人多いという出やすい状況を作ってくれた先発メンバーのみんなに感謝です。クレスポへのアシストはクラウディオロペスがバティストゥータに出すパスみたいだった。ゴールシーンでも彼らしい素敵なドリブルを見せてくれました。完全に相手の集中力が切れた状態での投入とはいえ、短期間で結果を残すキャラは健在だ。コンディションは万全とはまだまだ言えないんだろうけど、Messi the Knifeの切れ味の片鱗は十分に見ることができた。昨年あたりと比べて顔つきも険しくなってきている。闘う男の顔になりつつあります。今回はルチョが怪我したことだけが残念だ。アルゼンチンは僕が好きなクラブチーム2つにいたことのある選手が多すぎて、一人一人に何らかの思い出があるので激しい思い入れで応援してしまう。リーガでのライバルが数多くいるスペインよりもむしろ愛着を感じる。ボカ出身でバルセロナに1年しかいなかったリケルメはそうでもないけど、サビオラとの3年間は僕が精神的に最悪な状態でクラブに深く依存していた時期でもあっただけに、濃密な情念のしみ込んだ記憶として残っている。この試合では赤いシューズで縦横無尽に走り回って相手の守備網を破壊するなど、まるであの頃の可愛かった仔ウサギが逞しい一角うさぎに成長したかのようだった。

来シーズン、サビオラがここでプレーする可能性はないだろう、でも彼のために最善となる方法を我々は考えるつもりだ、というチキベギリスタインのコメントが近頃ありましたが、これってこのところオフには毎年聞いている言葉な気がします。僕はいわゆるエル・トリデンテが今のスリートップなんかよりも余程大好きだし、サビオラにもバルサで幸せになって欲しいと心から願ってやまないわけなのですが、こればかりは巡り合わせというものがあることなのでどうにもなりません。さて祭典の喧噪の裏でクラブも来季に向け着実に動き始めています。ニュースサイトでfichadoの文字を見ては、ゲットだぜ!みたいな感じで激しくテンションの上がる毎年この時期です。グジョンセンがどんな選手なのかよく分からない。アイスランド人なんて昔イプスウィッチにいたフレイダルソンしか知らないし。ラテンの欲望に北方系のスーパーエゴをインポーズして自我を形成してきたバルセロナの伝統を考えれば、ラーションの後任としてはいい選択なのかも知れないな。あとで唯一手元にある資料、チャンピオンズリーグチェルシー戦を見てプレースタイル等チェックしてみようと思います。先日はニースケンスが契約書にサインするためワールドカップの激戦の合間を縫ってバルセロナを訪れていましたが、これでラーション、テンカテの抜けた穴が埋まり、ベギリスタインのいうように主力の補完が完了したことになるのかな。とは言えまだ選手を獲るかもしれないとも言ってるし、今後誰かが出ていかないと限った話でもないので、とりあえずワールドカップが終わるまでは表向き静観ということでしょうかね。