映画をみよう!

こんばんは!
国際通りを歩いていたら、ギャングスタみたいなダボダボの服装の兄ちゃんから道案内を依頼されたメガネです。


ビビりながらも桜坂劇場を案内しました。


さて、一人知れず男性陣の方は訪れるクリスマスに唾を吐いてやりたい気分だと思いますが、そんなアナタに紹介したいアクション映画があります。


そんな無念をとっぱらってくれる映画がこちら!

「空飛ぶギロチンVS片腕カンフー」


なんていかがでしょうか?

タイトルからしてすでにメチャクチャな映画ですが、当然中身もめちゃくちゃです。


当時大人気だった勝新太郎の「座頭市」をヒントに、「片腕だけど強い」という設定をもとに作られた一連の片腕シリーズの一つがこれで、勝新の映画にも登場することになる「空飛ぶギロチン」などという個性的な武器をはじめとしたいろんなアイデアが満載(アクションがショボいけど)の作品です。


※BGMがカンフー映画とは思えないほどノリノリ)

あらすじとして…

時は清の時代。
明の残党を狩るため、政府が派遣した恐ろしい殺し屋の僧衣のジイさんがいました。

彼が使う「空飛ぶギロチン」と呼ばれる武器は、ちょうどヒモと刃のついたヘルメットのようなもので、これを目標の頭に投げてかぶせ、一瞬で首を切り落とすというおそろしい武器です。


二人の弟子を片腕のカンフーに殺された殺し屋は、怒りのあまり屋根を突き破るほど大ジャンプして彼に復讐を誓います。


※こっから!タイトルコールが始まります笑



一方の片腕の男(腕はモチロン服の中)は今日も道場で門下生たちの育成にはげんでおりました。

「今日は跳躍の術を勉強だ」


自ら壁や天井を歩くという、信じられないパフォーマンスを披露。

そんなおり、ある武術大会の知らせが彼らの耳に届きます。

参加資格も武術スタイルも武器の使用も全て自由のオールマイティな大会で、世界各国・全国各地から腕自慢のものが続々やってきました。 その中に空飛ぶギロチンの殺し屋もいました。

※武器が使用可能な地下闘技場を想像して下さい。


彼は無銭飲食に失敗して「俺は片腕カンフーだぞ!文句あっか!」と叫んだ片腕の男を見かけ早速ギロチンを発射。

人違いに気付き、「誰だろうと構わん。ワシは片腕の男を見つけたら片っ端から殺す」と無責任発言。



そしていよいよ大会が開催されます。
参加者の国籍・流派は様々で、棒使いや剣の山の上で闘う者(自分で舞台設定しといて負ける)、日本のサムライ躍馬次郎(得意技は仕込み短刀)、インドのヨガ行者(得意技は腕伸ばし)、タイのムエタイ男(得意技は下品な振る舞い)などバラエティに飛んだメンツ(でも見た目はみんな中国人、格闘スタイルも基本的にカンフー)での個性あふれるバトルが展開されます。
それを弟子といっしょに見学しに来た片腕カンフー。
彼はこの大会を利用して明の残党を探り出そうとする政府の陰謀を感じ、大会には参加しませんでした。 ところが参加者のなかに片腕の男がいたからさあ大変。

その男の試合が終わった途端、早速ギロチン発射。またも無関係の人間が殺されます。こんな調子で次々に片腕の男が出てきたら面白いなあと思っていたらこれが最後でした。


大会会場は大混乱。
起こった大会主催者も空飛ぶギロチンに返り討ちにされ、その娘も負傷。手投げ弾を投げまくって会場を散々メチャメチャにして、殺し屋は姿を消します。
さて、道場に戻っていた本物の片腕カンフーの所に大会がご破算になって消化不良気味のインド人が挑戦しにやってきます。片腕カンフーはこれを見事撃退。何も殺すことはないのにと思いましたが、先に手を出したのはアッチだから言い訳がはじまる。


…そうするうちに今度はタイ人が道場に殴り込み。

いつの間にか殺し屋の腰巾着になった彼と殺し屋の出現にアセった片腕カンフーは、とりあえず逃走。  途中、日本人躍馬の手によりあの場から救出された大会主催者の娘を横取りして、ひとまず策を練ります。 そしていよいよ作戦決行。

弟子にタイ人を挑発させて自分のいる小屋におびきだすと、すかさず小屋の周りを槍を持った弟子たちに囲ませ逃走経路をシャットアウト。さらに裸足のタイ人の戦闘力をそぐため、小屋の中の床は焼けた鉄板という用意周到ぶり。足が焼けただれて逃げようとすると外の槍部隊が待っているという完璧な作戦で彼に挑みます。
というかどう考えてもこれは勝負というよりただのリンチではないかと思うのですが、とりあえず勝負は1対1。
まともにやっても勝てない(情けない!)にしても、条件が明らかに公平ではないうえ、こんな拷問みたいなことするくらいならなぜひと思いに槍でいっきにカタをつけないのかなあと思わず考えてしまうこの卑劣きわまる作戦により、タイ人は全身火傷を負い死亡。

(問題のイジメシーン。ほとんどモンド映画) タイ人を撃退すると今度は日本人躍馬が登場。

女を横取りされた上、「命を助けてもらったのは感謝しているが、誰があなたなんかと」と女にも裏切られてハラが立ったので片腕カンフーに闘いを挑みますが、あえなく返り討ちに。当然死亡。
そしていよいよ殺し屋との対決。


ここでも作戦は完璧。まず、竹を利用してギロチンの刃を消耗させます。そして今度はおもむろに逃走。鳥小屋におびきだし、殺し屋が盲目なのをいいことに鳥を使ってこれを混乱させて攻撃。

そして今度は前もって罠をしかけまくった場所へ案内。飛び出すオノが殺し屋を襲います。
そしてギロチンが壊れて、彼自身もかなり弱ってきたところでようやく片腕カンフーは素手での勝負に切り替えます。

エクソシスト顔負けの首回転シーン。
とはいってもすでにフラフラの殺し屋なので、もはや勝負はついたも同然。

片腕カンフーのトドメの一撃により、またも彼は屋根を突き破り、そのまま棺桶に突入。見事敵を撃退した片腕カンフーなのでした。
あの手この手でなんとしても勝とうとするのはあそこまでいくと立派なんですが、こんな卑劣なヒーローは初めてです。

話は小学生レベルですが、はたしてこれを見て「片腕カンフーカッチョイイ!」と思う人は果たしているのか?


いるんです!
実際この映画に関してはオカルト的な人気を誇り、主演のジミ―ウォングさんは、これからどんどん片腕シリーズ、カンフー映画作り続けます。


挙げ句の果てにはジャッキ―チェンを悪役仕立て上げた作品を2作品を作ります。


返還前の香港映画の迷走は僕は大好きです!

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