さてその使用感であるが、まずデータの読み込みがThinkPadと比較して約2倍の時間がかかる。ただしこれは大量のデータを扱う時には致命的となるものの、現場ではJPEG+RAWデータで“2.5分”か“5分”の差。つまり撮影の合間に十分吸収できる範囲なので特に問題にはならない。持ち帰りPCへデータを吸い出すのはどちらも同じ程度の時間だった。
弱点はこの程度。そのほかに関しては、表示が綺麗、表示が速い、ズームが早くピントの確認が一瞬、テーブルに置いて皆で見れる、意識しなくてもメディアを読み込む毎にアルバムが変わり整理された状態になるなど、iPadの方が圧倒的に使いやすかった。特に表示とズームに関しては、驚くほどの速度だ。サムネイルから画面一杯に表示、被写体の目をタップしてズームしピントの確認、そして次の写真へ……この一連の動作が一瞬で終る。逆になぜPCがこんなに遅いのか疑問に思ってしまうほどだ。いずれにしても余程一度の撮影で大量に撮らない限り、十分にiPadは役に立つフォトストレージだと判明した。重量も軽いので今後どんどん現場で活用したいと思っている。
