3月3日の日報 トロい本

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

つねに意識高い私は、いわゆる「新書系」を読み漁ることで、世に対する問題意識の向上、自己啓発・マインド育成にいつでもオミットしてウィンウィンしているのですが、
新書って比較的ライトに読めるボリューム、文体、雰囲気が通底にあるとはわかりつつも、最近の著書では顕著に
「これ、同じこと何回も言ってない?」
と感じることが多いです。

著書のコンセプトだから、とか、それくらい大事なこと、な箇所については著者も「何度もいいますが」と前置きしていますが、それにしても一冊読み終えて結局は「つまり、○○ってことが言いたかったのね」
と咀嚼した際に、
「でも、100何十ページも割く必要もないね……」
とも思うのです。

読んでいる最中から「さっきも書いてあった……」と気付きますから、まるで読み進めている感覚もなかったりで、途中で飽きてしまう。
「フーっ、もういい、わかった」
でも、その後にとてもイイことが書いてあったりする「かもしれない」ので、こちらも読むのをリタイアするのに躊躇する。
しょうがないので、「さっきと同じこと書いてある」部分もスーっと目を通して読んでいく……と「またデタよこれ」みたいな。
要は、トロいんですね。
そして、離脱する。

書き手がヘタなのか、読み手にガッツが足りないのか……。
でも、本も映画も「トロい」のはよくないと思います。(「スロー」と「トロい」は似て非です)
別に同じ値段でも構わないから、短く濃く、ズバッと芯をつく新書の方が、個人的にはありがたいな〜と思う近頃です。

今朝も「もうええわ」と一冊、そっと閉じました。
それでは明日もよろしくお願いいたします。


非常におもしろいことが書いてあって、文体も読みやすい良書でした。
でも、中盤はトロさが否めない……