5月26日の日報 最近の本

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

趣味に「読書」を謳っておきながら、文庫本一冊読むのに悠に1ヶ月は要するほどの遅読癖ゆえに、年間読了量が10冊程度という愛読家の風上にもおけない伊藤ですが、その私がなぜかこの1ヶ月くらいで5冊も(!)読破するという、大災害の前兆みたいな現象が起きております。


超人幻想 神化三六年 (ハヤカワ文庫JA)

超人幻想 神化三六年 (ハヤカワ文庫JA)

あらすじ、舞台設定などに惹かれて購入した一冊。
超人が実在する架空の世界……なのに、極めて我々の暮らす世界に近づけたという背景が絶妙な違和感を引き立たせており、とても脳内妄想を楽しませてくれました。(なので危うく読むのが遅くなりかけた)
SFミステリーとは思うのですが、ヒューマンドラマ要素も濃くて、超人モノとはいえ地味な話にも関わらずグイグイ引き込んでくれる内容です。
アニメ作品と連動したシリーズなんですね、そっちも観てみたい……


ミステリーズ!」新人賞を獲得された作品でして、若い人がこういう古風(おっさん世代)な時代劇ミステリーを書くのね〜と思いながら、おっさんの私も楽しませていただきました。
ちょうどよい長さで、読みやすい文体でした。
が、一発で犯人わかっちゃった……
犯人わかっちゃうスタンド能力が発動しちゃった……


星の林に月の舟―怪獣に夢見た男たち

星の林に月の舟―怪獣に夢見た男たち

ウルトラマンに代表される昭和の特撮監督のなかでも屈指の鬼才といわれる実相寺昭雄氏の、自身による自身のエピソードをベースにした小説。
非常にトントンとテンポよく読み進めれるのは、登場人物のセリフが(非現実的なまでに)歯切れがよいからだな、と途中で気付きました。
高度経済成長期って、ほんとうに皆あんな粋な会話をしていたのでしょうか、だとしたら羨ましい。タイトルもとてもきれいです。


葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

じつはこの本をいつ買ったのか全く覚えていない(積読あるある)のですが、裏表紙のあらすじに「賞総ナメ、絶対オチがわからない」など書かれており、
「ミステリーは必ず中盤で犯人がわかっちゃう悲しいスタンド使いの私だよ?」
と、今回も途中でわかっちゃうだろうな〜と読み始めたらば、最後の最後のドンデン返しまでマジわからなくて、大変驚きました。(犯人は中盤から明かされますが、点と点が一気に結びついていく終盤が秀逸)

いわゆる『叙述トリック』なので「そんなのズルい!」とも思えなくないですが、しかし「あ、あ、なるほどー」ともう一回前半を読み返させるくらいのオチは一読の価値アリでございます。


その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

洋物にひさしぶりに挑戦しましたが、これも「賞総ナメ!」と評されていただけに、本屋大賞然り、こういう売り文句の作品ほどガッカリさせられてきた私はかえって身構えて読み始めたのでした。

とこらが、上述『葉桜〜』ほどトリッキーではないにしろ、最後の最後まで「じつはそのウラで……」など登場人物の思惑がドンドンと明るみになっていく展開、一気に読んでしまいました。
海外作品にありがちな、クドいくらいの人物・背景描写(例え話ばっかりのやつ)って読む人を選ぶと思うのですが、この著者はちょうどいい塩梅でした。



最近は仕事が(以前よりは)ちょっと量が減ってきた(それでも終電)のをいいことに、「たまには本でも」と読み始めたらば、いい本に出会えたのでしょう、読むのが止まらない日々でした。
おかげで、空が明るくなる時間まで読み耽ってしまったりで、けっきょく睡眠不足が続いているというオチでした。

その時間があれば、日報ちゃんと書けって感じですけども……
それでは明日もよろしくお願いいたします。

5月27日の日報

お疲れ様です。伊藤です。

20時からの「アイデア出るまで帰れないミーティング」という、ちょっとアタマおかしいMtgがあったのですが、開始30分で出たアイデアに全員一致で「いいじゃん!」となりましたので、本日はこれにて失礼いたします。
「いいじゃん、帰ろ!?」

しかし飲みにはいきません、とっとと寝ます。
それではよい週末をお過ごし下さい。