5月26日の日報 最近の本
お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。
趣味に「読書」を謳っておきながら、文庫本一冊読むのに悠に1ヶ月は要するほどの遅読癖ゆえに、年間読了量が10冊程度という愛読家の風上にもおけない伊藤ですが、その私がなぜかこの1ヶ月くらいで5冊も(!)読破するという、大災害の前兆みたいな現象が起きております。
- 作者: 會川昇,團夢見,原作=BONES・會川昇
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/09/17
- メディア: 文庫
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超人が実在する架空の世界……なのに、極めて我々の暮らす世界に近づけたという背景が絶妙な違和感を引き立たせており、とても脳内妄想を楽しませてくれました。(なので危うく読むのが遅くなりかけた)
SFミステリーとは思うのですが、ヒューマンドラマ要素も濃くて、超人モノとはいえ地味な話にも関わらずグイグイ引き込んでくれる内容です。
アニメ作品と連動したシリーズなんですね、そっちも観てみたい……
- 作者: 伊吹亜門
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2015/10/13
- メディア: Kindle版
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ちょうどよい長さで、読みやすい文体でした。
が、一発で犯人わかっちゃった……
犯人わかっちゃうスタンド能力が発動しちゃった……
- 作者: 実相寺昭雄
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 1987/02
- メディア: 単行本
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非常にトントンとテンポよく読み進めれるのは、登場人物のセリフが(非現実的なまでに)歯切れがよいからだな、と途中で気付きました。
高度経済成長期って、ほんとうに皆あんな粋な会話をしていたのでしょうか、だとしたら羨ましい。タイトルもとてもきれいです。
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/05/10
- メディア: 文庫
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「ミステリーは必ず中盤で犯人がわかっちゃう悲しいスタンド使いの私だよ?」
と、今回も途中でわかっちゃうだろうな〜と読み始めたらば、最後の最後のドンデン返しまでマジわからなくて、大変驚きました。(犯人は中盤から明かされますが、点と点が一気に結びついていく終盤が秀逸)
いわゆる『叙述トリック』なので「そんなのズルい!」とも思えなくないですが、しかし「あ、あ、なるほどー」ともう一回前半を読み返させるくらいのオチは一読の価値アリでございます。
- 作者: ピエールルメートル,橘明美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/09/02
- メディア: 文庫
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とこらが、上述『葉桜〜』ほどトリッキーではないにしろ、最後の最後まで「じつはそのウラで……」など登場人物の思惑がドンドンと明るみになっていく展開、一気に読んでしまいました。
海外作品にありがちな、クドいくらいの人物・背景描写(例え話ばっかりのやつ)って読む人を選ぶと思うのですが、この著者はちょうどいい塩梅でした。
最近は仕事が(以前よりは)ちょっと量が減ってきた(それでも終電)のをいいことに、「たまには本でも」と読み始めたらば、いい本に出会えたのでしょう、読むのが止まらない日々でした。
おかげで、空が明るくなる時間まで読み耽ってしまったりで、けっきょく睡眠不足が続いているというオチでした。
その時間があれば、日報ちゃんと書けって感じですけども……
それでは明日もよろしくお願いいたします。