映画「屋根裏のポムネンカ」&「チェコアニメ短編セレクション」
早稲田松竹に映画を観に行く。
「屋根裏のポムネンカ」
監督:イジー・バルタ
脚本:エドガル・ドゥトカ
「チェコアニメ短編セレクション」
「リトル・アンブレラ」
「ネコのお絵描き」
「けしのみ太郎」
「イモムシくんは大スター」
「りんごのお姫様」
以下ネタばれ注意!
「屋根裏のポムネンカ」
いやぁ…。
子ども向きで楽しい映画だと思っていたらトンデモなかったw。
ポムネンカをさらい捕らえた悪の帝王フラヴァのモデルは、たぶんチェコスロバキア独裁時代のグスタフ・フサークだろう。あらゆる所に潜り込んでくる「目」は秘密警察。放送局の占拠に誘拐。
「プラハの春」から「ワルシャワ条約機構」による軍事介入、そして「ビロード革命」への流れを知っていると見方も変わるんじゃないかな。
そしてラストのムハと懐中時計のシーン。
時計の針が逆回りして、大量生産ポムネンカと共に全てを飲み込んでゆく。
まぁ、最終的にはハッピーエンドになるんだけど…怖かったです。
残念なのはヒロインのポムネンカがちっとも可愛くなかったことだ。
映画の中でも、屋根裏に洗濯物を干しに来たお婆さんと孫がいて、孫はポムネンカを気に入るのだが、お婆さんは「汚らしい。置いていきなさい」みたいなことを言ってるから、製作者側もポムネンカを可愛く見せようとは思っていなかったようだ。
それでも、屋根裏世界のガラクタたちのアイドルだったら、もうちょっと「可愛いな」って思わせてくれなきゃ…。
しかし時間があれば、またじっくりと観たい映画だった。
「チェコアニメ短編セレクション」
「リトル・アンブレラ」は技術力の凄さに圧倒された。
シャボン玉の映り込みとかね。
今だったらCGで何とでもなるんだろうけど…。
50年前の作品かよw
「けしのみ太郎」は笑った。
「けしのみ」から産まれたって時点でアレなんだけど、チェコなのに「太郎」ってw
しかも風邪をひいた「太郎」を暖めようと、爺さんが「太郎」をオーブンへ放り込むという荒業を披露。
焼くなwww
そして何故かオーブンの扉がロックされてしまう。
爺「婆さんや、オーブンの扉を開けておくれ」
しかし、この時婆さんは、2階で熱さましのお茶を探しているのだ。
婆「後にしてくださいな」
危うし「けしのみ太郎」!!!
バカスwww
「イモムシくんは大スター」は「モグラくん」の絵と同じ人だね。
イモムシくんのタップダンスが可愛い。
あとイモムシくんにプレゼントされる自転車とか可愛すぎる!
「りんごのお姫様」はグロかった。
んで、一番気に入ったのが「ネコのお絵描き」。
実写とアニメーションの融合とかを50年前にやってたんだなぁ。
ネコたちがとても可愛いです。
「リトル・アンブレラ」「ネコのお絵描き」「りんごのお姫様」の3作品はブジェチスラフ・ポヤル(Bretislav Pojar)の作品。
この人はちょっと凄いわ。