リアルワールド - 桐野 夏生

隣に住んでるあまり話した事もない男が母親を殺した。何故かその逃走を手伝う事になってしまう物語。一人だけの視点ではなく、4人の女子高生と母親殺しの罪で追われる男子高校生の視点で描かれることで逃亡の始終が多面的に感じとれました。


読みながら最初に感じたのは息苦しさ。表向きの人間関係とその裏を見せ付けられることで、とても重苦しく息苦しく感じました。隠し事も実はお見通しだったり、仲がいいようにしていながらも実は嫌っていたり、なかなか読み応えがありました。というより辛かった...。
その人間関係をリアルに感じられたおかげか登場人物にはかなり思い入れが出来ました。悲しい結末になりましたが、そうした悲しさもリアルに感じられるくらい登場人物に入れこんでしまった作品なんて結構久しぶりです。すばらしい作品です。


非日常的なことに憧れる気持ちは持っている人は少なくないと思います。が、非日常はあくまで日常を実感するためのものでしかないんですよね。実際に非日常的なことばかりが続いたらとても体が持たないし、結局はそれが日常になってしまう。


読んだあとは脱力感でいっぱいです...。

消費セラピー - 辛酸なめ子

バク天で初めて著者を知った口なのですが、発言や表情から面白そうな人だと確信してたので購入。身銭を切って笑いを取ろうとする姿はとても好印象。そして巻末のグラビアに大喜びしてしまいました。肩の張らない文章を読んでるとあっと言う間に最後まで読みきってしまいました。


それにしてもすごい名前(笑)

オーマイニュースに下心はないのか?

http://blog.nikkansports.com/general/yoshida/2006/08/post_141.html

オーマイニュースには下心しかないのか?の間違いでしょう(笑)
記事の責任取りと下書きはやらせておいて、ハナクソレベルの報酬と名誉(不名誉?)を与えられて終わり。挙句その記事は自由に編集された上に著作権を半分も略奪ですか。


一体、オーマイニュースに掲載することがどれだけ名誉な事なのか分かりませんが、こんな条件下でも記事を書きたいって人はどんな人なのか興味津々です。