サイレン

サイレン BEGINNING [DVD]

サイレン BEGINNING [DVD]

1976年、日本の夜美島(やみじま)で、一人の男を残して全島民が突如消失した。事件から29年後、天本由貴が家族とともに夜美島に引っ越してくる。隣人から「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」との警告を受ける由貴。家の外をとりまく邪悪な気配と得体の知れない視線に、由貴は次第に疑心暗鬼になっていく。そして由貴は29年前の唯一の生き残りが書き残した手記を発見する。手記は「3度目のサイレンで島民に変化―」と終わっていた。果たして3度目のサイレンで一体何が起こるのか。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6440

同名のゲームが原作のホラー映画。この元になったゲームがとても大好きで、一晩中やり続けて寝ないまま仕事に行った事があります。
いや、正直にいうと学校がクリアできなくて繰り返しやっているうちに夜が明けたという何とも恥ずかしい思い出。でもそれくらい面白いゲームなんですよ、これ。そんなゲームがどのように映像化されたのかとても興味があったのでレンタルしてみました。


書いているうちにネタばれ込みで書いてました(笑)
以下は気にならない人だけどうぞ

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300(スリーハンドレッド)


100万の敵をむこうに回し、男たちは戦うことを望んだ。

弱い者は生きることさえ許されない――スパルタの男たちはそのように生まれ、そのように育てられた。服従はしない、退却はしない、降伏はしない。それがスパルタの掟。

紀元前480年。スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)のもとにペルシア帝国からの遣いがやって来た。千もの国々を征服した東方の大帝国が次なる標的に定めたのは、スパルタをはじめとするギリシアの地。国を滅ぼされたくなければ、ペルシアの大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)に土地と水を差し出し、服従の証を立てろと使者は言う。「服従か、死か」と問われれば、スパルタの答えはひとつ――王レオニダスがペルシアの使者を葬り去った瞬間、スパルタは100万の大軍を敵に回した。
神々に開戦の許しを乞うために、レオニダスは司祭のもとを訪れたが、欲と妄執にとらわれた司祭たちは、託宣者(ルビ:オラクル)のお告げであるとして、スパルタ軍の出兵を禁じた。託宣者の信託に従えば戦うことは許されない。しかし、戦わなければ滅ぼされる。
煩悶する王に、王妃ゴルゴ(レナ・へディー)は毅然として言う――「自分の心に従いなさい」と。
戦いを決意した王のもとに集まったのは300人。しかし、それはただの300人ではない。スパルタ精鋭の300人だ。さらに、レオニダスには戦略があった。海岸線の狭い山道に敵を誘い込めば、大軍の利点を封じられる。そこを、スパルタの盾で食いとめるのだ。
作戦の地テルモピュライに兵を進めた彼らの前に現われたのは、海岸線を延々と埋め尽くすペルシアの大軍。驚くほどわずかな兵を前に、ペルシアの指揮官は倣岸に言い放つ――「貴様らは今日の正午には死んでいる」。
しかし、スパルタの男たちはひるむどころか、解き放たれる瞬間を待ちうけていた。敵の弓矢で太陽が隠れるなら、暗がりの中で戦うまで。男たちに退却の二文字はない。鍛え抜かれた剣のもと縦横無尽に突き進む。緒戦はひとりの死者もなし。100万対300の戦いは、ペルシア群の予想を完膚なきまでに覆し、スパルタ軍の勝利で一日目を終えた……。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7965

TOHOシネマズ宇都宮にて。


初めての戦闘が始まるその瞬間、まさに津波の如くスパルタ軍に襲い掛かるペルシア軍。もう駆け寄ってくるペルシア軍を見ているだけで漏らしそうになるくらいのプレッシャーを感じずには居られません。多勢に無勢とは正にこのことと言わんばかりの圧倒的な戦力差。だけどスパルタ軍はそれを受け止め、一人の負傷者も出さずにその場を切り抜けるという逆に圧倒的な戦力差を見せ付けるわけですが、もうこのシーンだけでメロメロの今井メロです。
襲い掛かってくるペルシア兵士達を切っては捨て切っては捨てていくその様はもう快感以外の何物でもありません。腕が切り落とされ、足もばっさりズバズバ切り離され、挙句首までも切り落とされるようなグロいシーンの連続は、普段であれば見るに耐えなくて目をそらしてしまいがちですが、今日ばかりはそのシーンに興奮してしまいました。



一番印象に残っているシーンは、レオニダスと鎖につながれて連れて来られた化け物の戦闘シーン。それまでの余裕の勝利とはうって変わって、味方にも負傷者や戦死者が出る厳しい戦いを強いられる中、切り札として放たれたこの化け物はもうとにかく強い。剣で切られても「アウチ!!」程度で終わりだし、剣を腕に刺しても引っこ抜いちゃうし、かなり重そうな斧をぶん投げてくるし、もうピンチの連続。
どんどん追い詰められていくレオニダスの起死回生の一振りで首を切り落とし、この化け物を倒すわけなのですがもうここのやり取りと言うか戦闘シーンは息をするのも忘れるくらい白熱してしまうのです。
それまでの楽勝ムードとのギャップが余計にそのピンチを演出し、そしてそこで勝利する事でスパルタ軍は強いんだというイメージが強く埋め込まれるわけです。もう気付けば気分はスパルタ軍ですよ。今、レオニダスに「スパルタン!!」なんて呼びかけられたら、アウアウ雄叫びをあげてしまいそうです。


それにしても、映像の素晴らしさと台詞の素晴らしさにはグッときました。自分の国を守るため、ペルシア帝国からのメッセンジャーに剣を向けて「This is Sparta!」と叫び、蹴落とすそのシーンが頭から離れません。台詞もそうですが、あの一瞬スローになるところとかいいんですよね。すごく好き。


とにかくかっこいいし面白いしいい作品でした。これはもう一度見たいな。


公式サイトはこちら