ブレイブ ワン


それは、幸せの絶頂を襲った突然の悪夢だった――。
ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティーをつとめるエリカ・ベイン(ジョディ・フォスター)は、婚約者デイビッド(ナビーン・アンドリュース)との挙式を間近に控え、満ち足りた日々を送っていた。そんなある日の夕暮れ、愛犬をつれて散歩に出かけた二人は、三人組の暴漢に襲われる。金の要求に始まり、殴る蹴るの暴行、口汚い嘲りの言葉、その様子をビデオに撮ってはしゃぎながら、彼らは容赦なく二人をなぶり続けた……。
瀕死の重傷を負ったエリカが病院のベッドで意識を取り戻したのは、それから3週間後のことだった。デイビッドの母親から聞かされた彼の死。行き場のない悲しみに打ちのめされるエリカ。NY市警の担当刑事が事情聴取に訪れるが、そこにはこの事件に真剣に取り組もうという意志は感じられなかった。
退院しても心の傷は癒えない。外出しようとすると、事件のことがよみがえり、恐怖に足がすくんでしまう。一向に進展を見せない警察の捜査。被害者へのおざなりな対応。今すぐに、身を守る確かなものがほしい。エリカが手にしたのは、一挺の拳銃だった。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7986

MOVIX宇都宮にて。
自分にとって最も大事な人を失ってしまった時に自分自身が今までどおりで居られるのかどうか。例えば犯人に対して復讐など考えず生きていけるのかどうか。自分のことに置き換えて考えずに居られない作品でした。


この作品の面白いところは、エリカが怒りにまかせて復讐をしようとしたのではないというところ。そもそもまともに外も歩けないくらい弱ってしまったエリカがたどり着いた答えは自らの身を守る事だったのですが、結果として偶然出会ってしまった犯罪者に暴を行使してしまいます。偶然経験してしまった力を行使する魅力に魅せられてる一方で、その暴の行使を抑制できない自分自身に恐れを抱くのです。その感情の狭間というか葛藤がすごく伝わってきて興奮しっぱなしです。


一度、暴を手にしてしまったエリカは自らそれを放棄する事が出来ませんでしたが、それはデスノートのライトが歩んだ道と同じなのかも知れないなと思うのです。一旦手にした力は行使せずには居られない。その強欲さ*1こそが人間らしさなのかなと思ったのでした。


公式サイトはこちら

*1:強欲ってのも何だか違うなと思ったけど今のところこれに代わる言葉が見つからないのでしばらくはこれでいきます

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