2008年夏休みまとめ

ずいぶん前から楽しみにしていた夏休みも終わってしまいました。
思ったほど楽しめなかったのですが、それでも夏を満喫することが出来たなーという満足感は感じています。休んでよかった。
そんなわけでパソコンが使えなくなった8/12から16日までをまとめようと思います。

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ショートソング


ショートソング (集英社文庫)

ショートソング (集英社文庫)

ハーフの美男子なのに内気で、いまだチェリーボーイの大学生、克夫。憧れの先輩、舞子にデートに誘われたが、連れていかれたのはなんと短歌の会!? しかも舞子のそばには、メガネの似合うプレイボーイ、天才歌人の伊賀がいた。そして、彼らの騒々しい日々が始まった。カフェの街、吉祥寺を舞台に、克夫と伊賀、2つの視点で描かれる青春ストーリー。人気歌人による初の長編小説、文庫オリジナル。

短歌をテーマにした、平凡なんだかそうじゃないんだかよくわからないストーリーの作品。
克夫と伊賀という、正反対の性格の2人の視点でストーリーを斬ることで、ひとつの事象を複数の視点から見ることによって生まれる立体感がとても面白いと感じました。さらにもっと突っ込むと、その2つの視点というのが、「美男子なのにチェリーボーイ」と「メガネの似合うプレイボーイ」っていうのは、男性視点らしくてとてもよいです。


それとこの作品で使われている短歌は、短歌のプロである著者が書いたもののようでして、普段短歌とは縁遠い生活をしている私としてはよい短歌とはどういうものなのかというものを学ぶことが出来たのはとてもいい勉強になりました。
31文字という限られた文字数で表現される世界の奥深さの一端を垣間見たような気がします。



短歌に興味のある人もそうでない人にもお奨めです。