洋画離れ止まらず。興行収入4割減少…“若者の字幕嫌い”などが原因か

1 名前: ◆SCHearTCPU @説教部屋に来なさい→胸のときめきφ ★ 2008/08/22(金) 21:49:22
20世紀フォックスやワーナーなど洋画大手5社の今年1月〜7月の興行収入累計が昨年同時期の約4割減の大幅な落ち込みを記録した。業界では、消費不況による節約ムードや、若者らに字幕が敬遠されていることなどが原因とみており、今年後半も大きな回復は期待できないとの見方が広がっている。

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たぶんだけど字幕は関係ないと思うなー。今年前半は結構洋画も観たけれど、どの作品も若い人の比率が少ないなんてことはなかったよ。ただ、全体的に観ている人が少ないなってのはたしかに感じました。実際に観に来ている人は減っているようだし、観に来てもらえない状況に移行しつつあるようです。


このようになってしまっている要因としては

    1. 単純に魅力のある作品が少なかっただけ
    2. 可処分所得が減っている
    3. 値段が高い


かと考えます。


今年話題の洋画といえば、スウィーニートッドやインディジョーンズ、ランボーやライラなどが挙げられますが、冷静に考えてみるとすごい話題作って片手で足りるくらいしかないのです。
じゃあ、今年の後期の話題作はというと、すぐに思いつく作品はダークナイトくらいしかありません。たしかにネタ不足な気はします。


そして可処分所得が減っているというのは、次の「値段が高い」にも影響があるのですが、世の中的には趣味や娯楽に使えるお金というのは減っているんだろうなということです。衣食足りて礼節を知るという言葉がありますが、最低限の生活をするのに十分なお金が無いのに映画を観に行く人はほとんどいないはずです。
もっと景気がよくなればいいんじゃね?と思いますが、何も対処を考えずにそれに期待を寄せるのは何となく違うような気がします。


最後に値段が高いというのはもうそのままで基本価格1800円は高いということです。個人的にはあれだけのよい環境で楽しめるのですから高いとは思っていませんが、周囲の反応を聞くと1800円は高いよねというのは共通認識のようです。じゃいくらがいいの?と効くと1000円くらいが妥当だとか。
まー、それは何となく分かるかも。


とりあえず理屈として映画を観る人が減っているのは理解しますが、ここで私は2つ伝えたいことがあります。


ひとつは、映画は映画館で観てこそそのおもしろさが分かるものなので、DVDで映画を観て面白くないとか言うなバカ!!ということ。


DVDで観た作品を「これつまんねーな」とか言ったことある奴は挙手して欲しい。
もしかしたらその作品は本当につまらないのかも知れないけれど、でも確信は無いけれどきっとその作品を映画館で観たらきっと面白かったはずだと私は思うのです。
10本つまらない作品があったらそのうち3本は本当につまらないかも知れません。でも残りの7本は映画館で観れば評価がまったく逆転してしまう、そんな作品だったに違いありません。つまり楽しめないのは作品が悪いのではなくて、映画館で観なかったあなたが悪いことに気付くべきです。


もうひとつは洋画が落ち込んでいるのに対して邦画が元気だということ。
最近だとポニョや花より男子、前期だと相棒がとてもヒットしており、洋画よりも興行収入はよさそうです。この分だと年間興行収入の上位は邦画が占めてしまいそうです。それくらい邦画は楽しい作品が多くて、多くの人が観たいと思い、また観て満足してるのです。
# 個人的にはうた魂♪やガチボーイはすごくよかったです


と、ここまで書いて気付いたのですが、たしかに邦画自体が面白いというのもあると思うのですが、ここで話を最初に戻して、邦画人気の理由はもしかしたら字幕読むのメンドクセ症候群の存在を示唆しているのかも知れないです。そうだよなー。邦画だったら字幕読まなくてもいいもんなー。
うーん。


今日は眠いのでもう寝ますが、ユーザ側には映画は映画館で観た方が楽しいですよというのはぜひ忘れないで欲しいです。
そして上映する側(配給や映画館)も、高いという意見に「なるべく安い日に観てください」とごまかすのではなく、ぜひ値下げの検討*1もしていただきたいなと。


そして私は明日早いのでもう寝ます。

*1:値段そのものを下げることもそうですが、例えば値段は据え置きで以前のように2本立てをデフォルトにするというのでもいいんじゃないかなと思うわけです

黄色い目の魚

黄色い目の魚 (新潮文庫)

黄色い目の魚 (新潮文庫)

海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて―。16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。青春小説の傑作。

http://www.amazon.co.jp/dp/4101237344

人と関わることが苦手なみのりと、絵が描くことが大好きなキジマの恋愛や友情とも違う、淡いけれど強い結び付きを描いた作品。
どの場面も、その場に一緒に居て彼らの呼吸する音を聞いているような、そんな強烈なリアリティが感じられて作品の世界に引き込まれてしまいました。私が過ごした高校時代とは似ても似つかないのですが、読んでいると10代の頃の感情がよみがえってくるようなそんな気がして、読むことを止めてしまうのがもったいなくて最初から最後まで一気に読み進めてしまいました。
人が人に惹かれることのドキドキ感がとても青臭くてわたしはとても興奮しました。おもしろかったです。


それとストーリーとは全く関係ないのですが、ラストシーンなど特にそうでしたが、海が日常としてある生活ってすごくいいなと感じました。


高校時代最高!!