五番目ノ神社

2016-03-28

2015 books

私は「やると言ったらやる」人間になりたいので、2015年末に「あ〜今年も読んだ本をblogに纏めたい〜」などとぼんやり呟いた過去をここまで引きずってきました。

2014年よりは格段にシンプルに収めたい所存。


夏への扉[新訳版]

夏への扉[新訳版]

本国よりも日本での方が人気あるんじゃないか、ハインライン

猫とSFが好きなら必読書でしょってくらい知名度高い本作を、よくぞ今一度訳してくれた小尾芙佐…! 新訳に大感謝ですよこれは。

よく「ご都合主義っぽい展開が好きじゃない」というコメントを見かけるが、私はこのハッピーエンド大好きです。ダンが無謀にも思える我武者羅さで、傷口を広げつも走り回った、その結果なのだから。


know

know

全知全能を希求し、最後のピース「死」を掌握しようとする物語。と纏めてしまえば簡単なのだが、序盤ではその目的地が見えないのが肝で、次々と明かされる知ルの規格外の"脳"力にハラハラしつつ読み進められたのは作者の筆力のおかげ。

キャラクター良し・構成良しとかなり満腹感の味わえるSFでございました。ご馳走様。


まずはタイトル一本釣り。他に類を見ない程圧倒的に美しいこのフレーズに痺れないわけがない。

そして改めて、そう、今頃になって、ブラッドベリによって綴られる世界のもの悲しさに打ちのめされる。さみしさは美しさに昇華し得るのだと、幾つものストーリーが簡単に証明してくれる。


絶対に一気読みしないと筋を繋ぎ止められないので要注意。

「何かわからんけど凄いモン読んだ」気になります。深呼吸したくなる読後感。

「愛の嵐」の章の盛り上がりをどうか体感して欲しい。私も早くもストーリーを忘却し始めているので、再読が待ち遠しい。


紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

2015年の間ずっと売れ続けたポケミスだろう。読んでみれば合点がいく、説明不要の面白さが凝縮されていた。

貴重なのはこの読後にじわりと沁み渡る感動だろう。特に親子について描かれた作品が多いのは、作者自身の拘りなのだろうな。

SF界に燦然と輝き始めた新星、多筆であることを期待しています。


アナザー修学旅行

アナザー修学旅行

中学三年生の感性なんて全く思い出せないのに、読んでいて懐かしく思えてくるから不思議。こういう味わったこともないのに懐かしくなれる文章には本物の力が宿っているよなぁ。

小学生たちの登校風景を扱った『かさねちゃんにきいてみな』もしみじみ懐かしく感じたので、彼女の作品をもっと読みたい。


男ともだち

男ともだち

ハセオという稀有な男ともだちに誰しもが憧れ、歯軋りするほど妬ましい。こんなにもフィクショナルな理想の男ともだちを描いてくれて感謝したらいいのやら悔しがればいいのやら。


ナラタージュ (角川文庫)

ナラタージュ (角川文庫)

好きだというだけではどうしようもないことが世の中にはたくさんあって、その傷や隔たりをまざまざと見せつけてくる。淡々とした語り口の中に潜む激情の焔に読み手の心も焼かれ、たまらなく痛む。

恋は不随意筋。心が揺れ動くのを自分では止められない。紛れもない自分の器官なのに。

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