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いつきの不定期日記

2018-03-23

[][]まだまだ生きている

今日の午前も中学校との連携です。向かうは友だちが支店長をしている中学校。担任さんからいろいろ教えてもらったのですが、ほんとうに細かく子どもたちを観察してられます。すごいなぁ。その後、支店長さんと懇談。支店長さんと担任さんの距離感がいい感じです。こうやって鍛えられるんだな。

で、職場に帰っていろいろ事務作業とジョギングです。今日も30分走れました。これがうれしい。

ジョギングから帰ってきて、汗を拭く間もなく服を着替えてスタートです。京都駅から新幹線に乗って、向かうは東京です。明日あさってと第20回GID学会ですが、その前夜祭というわけでもありませんが、千代田区のMIWという男女共同参画センターが「coming out story」の上映会をされるとか。で、トークをしろとの話があったので、なんだか話をすることになりました。

集まってこられたのは30数人の方々。なかなか個性的なお客さんがおられそうです。てか、いずみちゃんが来るのは知ってたけど、なんで佐倉智美さんがいるんだよ!ふたりで話をした瞬間、そこだけ関西になりました。さらに、30年ばっか前にうちの職場卒業した元生徒のYさんもいたりして、なかなかトークがしにくそうです。

とりあえず、まずは映画の上映です。久しぶりに見たな。考えてみると、制作は8年前なんですよね。まぁ登場人物はみんな歳もとったし状況も変わったけど、でも、映画そのものに古さを感じないのは、わたしだけなんだろうか。ちなみに、先週も豊島区で上映会があったとか。たぶん、あの映画が扱ったテーマって、別にLGBTと言われる人たちのことなんかじゃなくて、もっと普遍的なんだろうな。ただ単に、登場人物たちがトランスってだけの話でしかない。そんな気がしました。

上映会のあとのトークグダグダです。ただひとつだけ心がけたのは「ゆっくりしゃべる」ことでした(笑)。まぁそれでも、制作裏話として、山のようにビールを呑んだ話とか、そんなこんなの話のついでに、Yさんにもちょっと振ってみました。

い「あなたが生徒だった頃のわたしはどんな教員でしたか?」

Y「いつもなにかと闘ってる感じでしたね。常にファイティングポーズをとっている感じで。あと、いつも白衣を着てました。今日の服を見て「色がついてる」って思いました。でも、けっこう人気がありました」

マジか…。寂れてると思ってた…。まぁ、一番人気はイケメンの教員だったらしく、それはそうだろうなと(笑)

その後質問タイム。いきなり特例法の話とか病理化の話とか出てきてどんだけハードな関心を持っておられるねんと。そんなこんなで無事終了。

[][]gender identityってなんだろう

その後、当然のことながら呑み会です。メンバーは佐倉さんとかいずみちゃんとか、そしてもちろんYさんとか。

Yさんと話をしていておもしろかったのが

トランスって言うけど、性別を移行するってどういうことですか?」

という問いでした。これ、古くて新しい問いなんですよね。もちろん、身体の形状だとか、ID問題とかじゃないです。ほんとうに、何が変わるだろうと思います。でもまぁ変わるのは「人間関係」なんだろうな。つまり、gender問題なんだろうな。となると、「わたし自身は変化/移行するのか?っていう問いが浮かんでくる。

で、いろいろ話をしていたんですが、一番驚いたのは、Yさん、わたしのことに気づいていたらしいです。

Y「センセイ、きっと女の人になった方が居心地がいいんだろうなって思ってました」

マジか…。そういや、パートナーわたし結婚するのを決めた時、当時の技術職員さんから「あの人は女の人だからやめとき」って言われたとか。いやでも、当時、わたし自身自分のことに気づいていなかったわけで、なんでそれがわかるねんと。

そう考えると、identityってなんだろうと思うわけです。

現在MtF」ではなく「トランス女性」を使うのは、「わたしは男だったことは一度もない」という主張がそこに含まれているからなんですよね。そして、Yさんがわたしのことに気づいていたということは、おそらくわたし自分のことを「男」と思い込んでいた時も、すでに「女」だったと考えることができるわけです。もちろん、だからこそのidentity、つまり「一貫したもの」なんですよね。でもそうなると、自分が思い込んでいた「男」は、すでに「女」だったと考えることができるのか?という問いがまたまた出てくる。てか、そもそもその「女」とか「男」って、いったいなんなんだろう。さらにはgender identityっていったいなんだろう。だってわたしが気づいていないことを他者が気づいていたわけです。すると「性別にかかわる自己同一性」の「自己」が自己ではなくなってしまう。

ちなみにYさん「いつ言ってくれるのかなぁ」とずっと思っていて、でもとうとうわたしが言わなかったから傷ついたとか。いや、それ、無理やし。言うも言わないも、当時は「女装趣味」と思ってて、そんなの話せるはずもないし、それ以上に「女性身体を獲得したい」とか、誰かと一緒にいる時は完全に封印していて「忘れて」いたし。

まぁでも、そういうことを言ってもらえたのはうれしかったです。

てことで、Yさんとは再会を誓ってハグしてお別れ。さて、ホテルに帰ろう。

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