ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

取り返しのつかないこと

このところ、ブログの内容が極端に低下し、クラシック関連の話題が後退していますが、言うまでもなく、相変わらずラジオ番組や、家と図書館のCDを聴き、テレビからも録画を撮って聴いています。
しばらく前には、ユリア・フィッシャーに関するドイツ製のドキュメンタリーを見ました。ヴァイオリニストかと思っていたら、ピアノも大変すばらしい方で、驚きました。とても率直にドイツ語で自らを語り、しかもチャーミングなタイプで、非常に気に入りました。特に、子どもの頃はとても忙しい日々で、学校から帰ってくると、「まず水を飲んで」から練習した、というくだりがよかったです。
もともとアメリカにはほとんど興味がなく、文通相手もヨーロッパが中心でしたが、今でもテレビ番組は、BBCやドイツのものを見ています。内容が落ち着いていて、バランスがとれていて、いつになったら日本の番組もこれぐらいになれるのか、と思ってしまいます。
確定申告の書類を、昨夜から整え始めています。ぽっぽ先生一族のことを思えば、雀の涙どころか(雀ちゃん、ごめんね)、ほとほと情けなくなります。だから国会が荒れるのだなあ、とようやく合点がいきました。(政治には全く関心が薄いので、世間よりも認識がかなり遅れているのです。)
ただし、「2月16日からの確定申告、今年はおかしくなりますよ」という国会議員の某氏の言が命中するかどうかは、これからが見物です。そういう可能性もあるだろうし、案外に、良識的な納税者も昨年同様、ということかもしれません。(私は、我が家の記録として、毎年やっています。もちろん今年も。いちいち、政権動向に左右されるような馬鹿げた生き方だけは、したくありませんから。)
昨日の朝日新聞の調査によるならば、現政権の場合、評価や世論がちょうど半々に分かれる点が、舵取りの難しいところであり、予断を許さない面でもあるように思われます。多分、単純な数の論理ではなく、有権者の教育程度、意識の程度、社会階層、居住地域などによっても、かなりはっきりとした二分性が出るような気がします。
もう何でもいいから、もっと上質の議論を国会でしていただきたい。過去はどうであれ、係累の七光り云々がどうであれ、いったん総理に選出された以上は、とにかく責任を持って、いい政治を行っていただきたい。そのために、個人のこき下ろしではなく、逆にうまく進言をして、的確な判断と決断ができるよう、環境を整えてほしいと切に願います。(ツィッターでも時々気になるのが、一国の長にしては、やはり甘ちゃんで若い!ということ、そして、少し情緒的で主観的なことば使いが目立つのではないか、ということです。スピーチ・セラピストがいるのかいないのか、いたとしたら誰なのか、知りたくなります。)

それよりも、私の次元で気になるのは、この頃は、支払い能力があるのにもかかわらず、給食を平気で「ただ食い」している子ども達がいるとか、親から子への贈与税の問題以上に、成人して収入を得ている子どもの預金通帳から、お金を無断で勝手におろして自分用に使う親の存在とか、学会から交通費(旅費)の受け取りを拒否した会員がいるのに、学会議事録では「全員に認めた」という虚偽の記録が掲載されている(では、その一人分のお金は一体どこへ行ったのか?)、などのことです。細かいことかもしれませんが、そういう倒錯現象が散見される点、皆様はどう思われますか。
私の知っている実例でも(れっきとした証拠有り)、自分の預金通帳から、いつの間にかお金が引き出されているのを知った既婚の娘が、銀行に問い合わせて調べてもらったところ、なんとその娘の母親が、娘の不在中に「親子の権限」を行使して、百数十万円(これもぽっぽ先生家と比べると微々たる金額)を使い込んでいた、という事実があります。しかもその親は、同居でもないのに、娘の夫がやった、と自ら言い張っているらしいのです。
ここまでくると、立派な人権侵害や名誉毀損になるのでしょうが、一般人としては、弁護士費用も時間もバカバカしいので、「変な人」の一言で距離を置き、穏便に済ませてしまっているだろうと思います。学会に関しては、噂はすぐに広まることですから、海外も視野に含めて、もっと理事一人一人の倫理意識が高く、しっかりした学会で活動すればいいだけのことです。

そういう意味では、国会もメディアも同罪です。あまり次元の低い事柄にエネルギーを費やして、本当に取り返しのつかないことになったら、一体、どうするのでしょうか。