ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

ツィマーマンの魅力

活躍している女性からインスピレーションを受けることが好きなので、どうしても女性のヴァイオリニストやピアニストが中心になりがち。でも、ここだけの話ですが、本当のところは、渋味と深さのあるロマンス・グレーの紳士演奏家に惹かれるのは言うまでもありません。何といっても、人生の酸いも甘いも噛み分け、落ち着いた物腰、そして奏でる音の違い....(例えば最近では、ボリス・ベルキン氏など。参照:2011年5月21日付「ユーリの部屋」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110521))。
そこで、今回はポーランド出身で、頻繁に来日してくださるクリスティアン・ツィマーマンを(参照:2010年4月30日(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100430)・11月20日http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20101120)付「ユーリの部屋」)。
実は、風貌や雰囲気がよく似た先生(音楽家ではなくて大学教授)を身近に存じ上げているのです。自宅にクラシック演奏会の案内冊子が送られてくるたびに、(ツィマーマンって、ほんとに●●先生に似ているわぁ)と思っていました。正確には、ツィマーマンを東洋風にして、もう少し若ければ●●先生になるって感じ。
もちろん、ご本人にはお伝えしてあります。今年3月の学会発表後の懇親会の際、先生自ら、私の席近くに座り直してくださり、「毎回、新しい内容を発表してますね」とお声をかけてくださったので、これ幸いとばかりに、「先生って、ピアニストのツィマーマンに似てらっしゃいません?前からずっと、そう思っていました。先生も格好いいですよ」と申し添えました。すると、「あ、突然、話が上品になった」と驚かれつつも、満更ではない表情で、「あの人も、なかなかおもしろい演奏しますよね」と、(ちょっと変だけど)何となく話を合わせてくださいました。もしかして、ご自覚がおありなのかも?
ツィマーマン氏が日本好きなのも、うれしいことです。もし個人的に親しくなったとしたら、ちょっと神経質そうで日常生活では何かと細かそうで、周囲は大変なのかもしれませんけれども。でも、物事の考え方や音楽への取り組み方が独特で、哲学的な話を興味深く感じています。ショパン・コンクールの結果に対して、即座に日本のピアノ業界に向けて発信されたところも、そのご厚意をありがたく思いつつ、人となりが表れていて大変おもしろかったです。

で、例によって、昨日探しておいたyou tubeからのアップを英語版ブログ第二弾(http://pub.ne.jp/itunalily/)に掲載します。古い映像は音響がよくないのですが、それもまた、時代を反映していて味わい深いものです。彼のインタビューも、予想を裏切らず、興味深く思いました。

PS:こんなサイトも見つけました。こちらもどうぞ!(http://ja-pianist.seesaa.net/category/4356797-1.html