ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

永井荷風との再会に感謝

なかなか思ったように予定が進みません。
今日は、先週の国内小旅行の直前に徹夜で仕上げて提出した原稿(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120504)の初校が戻ってきました。今日の午後には、昨年9月の学会発表の初校をポストに入れたばかりだというのに、夕方には次の初校が来たのです。でも、これは今すぐ仕上げて、これから返送するつもりです。
昨年亡くなった祖母(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110502)が「忙しいことは結構なこと」と、私が高校生の頃ぐらいから、よく言っていました。小学校ぐらいまでは、いつでも親にくっついて、親の言うがままに行動していても、さすがに中学からは、学校の宿題に部活に友達づき合いなどに忙しくなり、さらに高校が進学校だったりすると、家に遊びに来てもらっても、毎日のテストおよび次の試験の準備が気になって、ゆっくりと座っておしゃべりする暇がなくなってきたのです。罪悪感のようなものを覚えていましたが、今から考えると、その発言は、年を取ると、人から集まりに呼ばれなくなったり、家でもすることがなくなるのが怖かったらしいからではないか、と。お金に困らない暮らしだったからこその、贅沢な発言だとも思いますが。
自叙伝を読み終わったところですが、ドナルド・キーン先生など(参照:2012年2月1日・4月7日・5月7日付「ユーリの部屋」)、自分が幸運に恵まれてきたことを素直に感謝表明しつつも、これまでめったに病気もせず、特に健康に留意してきたわけではないのに長生きをされ、「これからもしたい研究がある」と前向きでいらっしゃることを思えば、自分に向いた分野で、好きな仕事にのめり込むことの利点を感じます。

永井荷風の随筆集が届きました。こういう本を、国文学科の学生時代には、当たり前のように電車の中で読んでいたのに、今ではすっかりご無沙汰に。でも、内容も言葉遣いも懐かしくて、思わず、ダニエル・パイプス先生に感謝です!

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Lily2 ‏ @ituna4011
荷風随筆集 上』(岩波文庫 緑 41-7) 永井 荷風(著) (http://www.amazon.co.jp/dp/400310417X/ref=cm_sw_r_tw_dp_dEKQpb1FBRS2J)が、中古版で届きました。ダニエル・パイプス先生が荷風について言及された文章を、少し訳しかけたので、参考までに、と。残念ながら、ここには出典が見つかりませんでした。懐かしい!

というのも、上記ツィッターに書いたように、昨日少し訳しかけたダニエル先生の文章中に、荷風が出てきたからです。出典が記されていないので、自分で元文を探すしかありませんが、もう一冊注文してある邦文本、あるいは別の英文の本にあるのかもしれないと、見つけるのを楽しみにしています。
直接、ご本人にうかがうのが一番なんですが、変なところで、意地を張っている私です。なんせ、国文出身の日本人のくせに、どうして荷風の出典がすぐにわからないのか、恥ずかしく思っているからです。