ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

充実していた東京での会合

東京での会合出席(と言っても聴く側)のため、二泊三日、家を空けた。
概要については、以下をどうぞ。

http://www.fsight.jp/articles/-/41753


虎ノ門笹川平和財団
「第3回ムスリム・デモクラット世界フォーラム(The World Forum for Muslim Democrats)」

話そのものは、何だか1993年から1995年ぐらいにかけて、京都大学の東南アジア研究センター(当時)の夏期セミナーで受講したような懐かしい内容が、まだ飽きもせず出てきたり、1990年代前半からマレーシアで耳にタコができるほど聞いたり読んだりしたエピソードが出現するなど、正直なところ、非常に退屈だった。
それは最初から予想範囲内だったのだが、本当のお目当ては、池内恵先生(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=ikeuchi&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=ikeuchi)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C3%D3%C6%E2&of=100)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C3%D3%C6%E2&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C3%D3%C6%E2)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20140512)とアンワル・イブラヒム氏(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140123)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141103)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160118)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive?word=%22Anwar%20Ibrahim%22&of=100)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive?word=%22Anwar%20Ibrahim%22&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive?word=%22Anwar+Ibrahim%22)の娘さんと川口順子元大臣と森本公誠師。目的が達成できて、充分に満足した。
森本師の『歴史序説』を持参するのを失念してしまったのが残念だったが、「ギリギリで最近、入手しました」「訳してくださって、ありがとうございます。英語で読むのと日本語になったものを読むのとでは、理解の入り方が違います」「ムスリムの都市に対する考え方など、改めて学びました」などと、直接申し上げられたのが、我ながら嬉しかった。
また、森本師の上記本をフェイスブックで紹介されたのが池内恵先生だったので(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20161110)、勿論、ご著書は最初から最近のものまで四冊、透明のビニール袋に分散して包んで持参。前から二列目に座り、まるで学生になったような気分で、しっかりと参加した。
終了後、会議室の外辺りで待ち、近づいて来られたのを狙って、「先生、いつもツィッターフェイスブックで教えてくださり、ありがとうございます。サインをください」と、単刀直入に申し出た。

https://www.facebook.com/ikuko.tsunashima


只今、自宅に到着。先生、お声しっかり出ていましたよ!先生のところから議論の本番が始まるのに、最後のコメントが最初だとは、いかにもマレーシア(やインドネシアやイランなど)らしいなぁ、と大いに笑わせていただきました。最初のご著書から最近のものまで、計四冊のご著書をビニール袋に入れて持参。前方の椅子に座り、終了後には、しっかりサインを頂戴いたしました!池内先生にお目にかかったのは、京都時代以来、ほぼ十年ぶり。三度目の正直で、ちょこっとご対面できました。


ユーリ:時々、池内先生がどういう人々を対象におっしゃっているのか、わからなくなることもあるが、考えてみれば、愚弟と同世代なのであった。自分は若く見えるので、とおっしゃっていたが、私にとっては、本当にお若いんです。


ユーリ:飛行機に乗って会合に出かけた理由は、池内先生がこのフェイスブックで紹介されていたことが大きい。ご著書にサインをいただくことを、第一に考えた。


ユーリ:そして、いつも無断で池内先生のフェイスブックを引用して、自分のブログ文章を作っているので(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C3%D3%C6%E2%B7%C3&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C3%D3%C6%E2%B7%C3)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=satoshi%20ikeuchi&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=satoshi+ikeuchi)、「もし差し障りがあるようならば、削除します」ということを申し上げたかった。


ユーリ:その二つの目標は完遂できた。私のフェイスブックに「like」を押してくださった時はうれしかった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20091214)、とお伝えしたところ、ニコッと笑っていらした。


ユーリ:お疲れのようだったので、そこであっさりと失礼した。もう一つの目的は、アンワル・イブラヒム氏の娘さんにお会いすること。彼女に率直に質問をぶつけたところ、「私だって葛藤があるのよ!」とプンプン返答された。その後、休憩時になると、引き連れた仲間に「あの人はね、マラヤ大学で教えていたのよ!」と目配せしながらコソコソやっていた。(あなたのお父さんの母校じゃないの!)とはいえ、最後には、彼女から握手された。マレーシアでならば、国会議員なので、私なぞ相手にしてくださるはずがないし、私も彼女のグループを研究対象としているのではない。だが、場が日本だったから、お話ができたのだろうと思っている。


ユーリ:重ねまして、池内先生、この会合をフェイスブックでご紹介くださり、ありがとうございました。

(転載終)
敬語抜きで「サインをください」と堂々と所望した自分の度胸に、我ながら驚いている。
アンワル氏の娘さんに関しては、彼女が不愉快であろうと何であろうと、お父さんの天敵であるマハティール氏が提唱した東方政策によって、1990年代前半にマレーシア滞在経験のあった私こそが、正直に単刀直入にマレーシアの諸問題とイスラームに関して話さなければ、お互いの人生が無駄だと思う年齢に入っているからである(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive?word=%22Anwar%20Ibrahim%22&of=100)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive?word=%22Anwar%20Ibrahim%22&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/archive?word=%22Anwar%20Ibrahim%22&of=0)。
川口順子元大臣については、日本の女性の社会における位置づけなどをデータを上げて話されたが、特にイスラームムスリム問題には言及されなかった辺り、この会合の真の特徴をご存じだからだろうと感じた。
川口順子氏と言えば、私がすぐに想起するのが故千葉敦子氏(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20101026)。院生の頃に読んだ本の中で、川口順子氏は読書量が抜群で、英語力も素晴らしく、知的女性としてのモデルだという紹介があったからだ。ただ、今回の会合ではっきりおっしゃっていたのは、これまで、自分が女性だからということで差別されたと感じた経験はない、ということだった。その後は、ご多忙のためか途中で席を外され、退室されたが、それでよいと思った。
女性だからということで差別されたと感じた経験はないのは、私も同じ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080320)。むしろ、新聞などの読み物で、日本では男女差別があるという主張を読む度に、非常に戸惑っていたぐらいだった。
差別ではなく、性別による区別や区分ならあると思うが、それは自然なことだ。また、私の場合、性別によるものではなく、表面的かつ狭く物を考える人達が上に立って仕切る集団に属していたことが原因で、しばしば圧迫感を感じていたというのが、正直なところだ。
川口氏は、あのように合理的で割り切った考え方で、テキパキと仕事を進めて来られたのだろうと、改めて感じ入った。
思いがけず、初日には塩尻和子教授も来られていた。十年ほど前は、ひたすら恐縮と違和感を強いられたような感覚があったが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080519)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160716)、今回は、とても小柄な方だったのだと知った。当時は、研究会に同席するため近くにいても、当たり前のように無視されたが、この度、私の方から会釈したら、応答があったのにも驚いた。
また、二日目の質疑応答の際、質問された女性の先生とも、実は今年初めの小さな講演会でお目にかかっていたのだった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160118)。
12年ほど前から、ムスリムの国際会合というものは、同じようなスピーカーが、場所を変えて、とっかえひっかえ、同じことをあれこれ喋っているだけだと感じていたが、今回も例外ではないと思った。
イスラーム共同体が抱えている根深い諸問題に対する真の解決には、ただ喋ったり書いたりするのではなく、ひたすら実践あるのみだ。そして、マレーシアの問題を、マハティール氏のせいにしたり、ナジブ氏のせいにしたりしているようでは、自分達が政権を奪取できた暁にも、同じことを繰り返すだけだろう。

https://twitter.com/ichigobatakekak/status/801502586679402496


@ichigobatakekak ブログを拝見したら、私のブログが「右翼保守系」に範疇化されていました。私は、ただの保守中道で自由主義者です。古風なところと進歩的な部分が混在していると言われます。


苺畑カカシ‏@ichigobatakekak Nov 24
@ituna4011 I set up those categories many years ago. I meant to update it for quite some time.

(転載終)
私が右翼だなんて、私の顔と文章を知っている方ならば、絶対に言わないだろう。

http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2016/11/what_is_a_pc_culture.html


November 24, 2016
「ポリコレ(PC)文化って一体なによ?アイデンティティー政治の終焉」


先日拙ブログでリンクをつけているユーリさんから、自分が右翼保守系のブログとして枠付けされているのはおかしいという苦情をもらった。拙ブログのメインページで横帯についているカテゴリーは10年前の創設当時にカカシが適当につけたもので、多種多様な思想のあるなか、あまりにも単純な区分けであるため、多分この欄で紹介しているほとんどのブログがその枠組みに入らないのではないかと思う。自分は右翼保守ではないとお感じのブロガーさんたち、そういうわけなので気にしないで頂きたい。他人に勝手なアイデンティティーを与えることがいかにやっかいな代物であるかを考えさせられる。

(部分抜粋引用終)